藤沢数希のメルマガ『週刊金融日記』第291号(2017年11月6日発行)より、冒頭部分をお届けします。
〘第291号 目次紹介〙
// 週刊金融日記
// 2017年11月6日 第291号
// SegWit2xのハードフォークでまた天から金が降ってくるのか
// 日経平均は1996年以来の高値にトライ
// 赤坂で高級焼肉
// 草野球的「草ナンパ」のススメ
// 他
こんにちは。藤沢数希です。
秋が深まってきたと思ったら、もうすぐ冬です。本当に、あっという間に時間は経ってしまいますね。週刊金融日記も、もう300号近いんですね。
さて、映画ですが、トム・クルーズの最新作はかなり面白いです。見ても損はしないです。明日発売の週刊SPA!に感想を書きました。
●映画『バリー・シール/アメリカをはめた男』公式サイト
http://barry-seal.jp
そして、SegWit2xという、またもやビットコインのめちゃくちゃ面白いイベントです。わくわくしております。恋愛どころではありません(笑)。
『週刊金融日記 第278号 ビットコイン・アービトラージ 〜市場に札束が落っこちていた』
●bitFlyer
https://bitflyer.jp?bf=qrnsepru
●coincheck
https://coincheck.com/?c=eVx3E0oefEs
●Zaif
https://zaif.jp?ac=yjacix604t
今週も面白い投稿がいくつもありました。見所は以下のとおりです。
―SegWit2xのハードフォークについて教えてください
―サトシ・ナカモトの正体
―年収3600万円の経営者ですが家庭をふたつ持つべきか
―開業医ですが意地悪なおばさんスタッフに悩まされています
―藤沢さんが面接官ならどんな人を採用したいですか
―医大生ですが留年して自暴自棄になったら逆にモテはじめました
―セックスした同僚の女の彼氏と揉めて5万円払いました
―Facebookの趣味のグループで知り合った地方在住のSクラス女子大生にゴールしたいです
―草野球的「草ナンパ」のススメ
それでは今週もよろしくお願いします!
1.SegWit2xのハードフォークは
ビットコインの正当な継承者を巡る戦争である
先々週のレポートはビットコイン・ゴールド(BTG)に関する裁定取引について書いた。ビットコインゴールドは11月1日にローンチされるはずだったが、開発が遅れており、動き出すにはしばらく時間がかかりそうだ。さすがの暗号通貨クオリティである。ちょっとよくできる大学生たちがはじめたベンチャー企業のノリで、時価総額が数千億円の暗号通貨が作れてしまうのだ。
まだ上場されていないビットコインゴールドを参照する先物やFXは1BTG=5万円程度で取引されていたが、こうした開発の遅れなどが危惧され、その後、急落して2万円程度になっている。出来高も少なく、あまり信頼できる価格ではないが、この辺の価格でデビューしそうだ。最初のハードフォークコインであるビットコインキャッシュ(BCH)は価格が高騰し7〜8万円程度で取引されているが、ゴールドのほうは金の雨が降り注ぐ、というほどのものではないかもしれない。
しかし、裁定取引なら、これはただでもらえるものなので、損はしないはずだ。
『週刊金融日記 第289号 ビットコインゴールド 金の雨が天から降り注ぐ』
●Bitcoin Gold [Futures]
https://coinmarketcap.com/currencies/bitcoin-gold/#markets
さて、11月には大きなハードフォークがある。このハードフォークを巡って、暗号通貨界隈は騒々しくなっているが、いまのビットコイン相場の主役たち、つまり取引所でFXを使った博打に勤しんでいる人たちは、驚くほど無頓着なようだ。というのも、いまビットコインをトレードしている人たちの大半は、ブロックチェーンの基本的な仕組みを理解しておらず、ただ激しいボラティリティや金融史上かつてない上昇相場に吸い寄せられて来た人たちばかりなのだ。
今回のフォークは、いったいキャッシュやゴールドと何が違うのだろうか? それは、双方が自分たちこそが正当なビットコインのチェーンだと主張していることだ。それの何が問題なのか、というのはブロックチェーンの仕組みを理解していないとわからないのだ。よって、大半の暗号通貨市場の参加者やマスメディアの記者たちにもわからない、ということになる。今回のハードフォークの危険性はビットコイン価格にほとんど織り込まれていないどころか、また、BCHやBTGのようなアルトコインの「配当」がもらえると、むしろビットコインに買いが集まっているような状況である。
(続きは藤沢数希のメールマガジン『週刊金融日記』第291号にてお読みください)
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