※この記事は本田雅一さんのメールマガジン「本田雅一の IT・ネット直球リポート」 Vol.071「“YouTuberの質”問題は、新しいようでいて古い課題」(2020年7月2日)からの抜粋です。

「最近、質の低いYouTuberの行為が目に余る」「なんであんなのがたくさんのフォロワーを?」といった話を耳にするようになってきた。自分自身がYouTubeで発信するようになっているため、“YouTuber”という名称や括(くく)りがどういうものか、今ひとつピンと来ていないところがある。
「自分だってYouTuberだろう?」……なんて言われると話がややこしくなる。しかし、ここではいったんYouTuberの定義を“YouTubeを通じた売り上げをおもな収入源にしている人たち”と設定して話を進めていきたい。
かつて富士の樹海に取材に行き、そこで亡骸を見つけてふざけた動画をアップしたり、あるいはわざわざ海外にまで出掛けて異国の文化財を冒とくする行為などを行ったりと、YouTuberの問題行動が伝えられてきたが、昨今のそれは異質だ。
そもそも、YouTuberと言っても、質やジャンル、テイストなどはバラバラ。“ブロガー”といった時、いろんなブロガーがいるように、YouTuberにもさまざまな人たちがいる。しかしながら、“これまで見られなかった(ように感じる)”異常な行動をとる人たちがいるのも事実だろう。
何かネット上で大きな話題となっているキーワードが登場すると、「○○の兄です。弟がご迷惑をおかけしました」「○○の息子です。母が生前、お世話になりました」などといった動画が上がる。既に亡くなっている人、あるいは逮捕された有名人の家族を騙(かた)り、YouTubeに動画をアップすることは日常茶飯事で、それ自身が大喜利のお題のようになっていると言っても過言ではない。
そして冒頭の「YouTuberの行為が目に余る」という話につながっていくが、ちょっと待って欲しい。YouTuberが玉石混交であることは間違いない。しかし、活動の場所が変化しているだけであって、彼らのような存在は今までにもあったではないか。
誠実さとおもしろさ。映像エンターテインメントを制作する上での“正しさ”とは?
その現象だけを見ると、腹立たしいというよりも“異様”というほうがいいだろう。新型コロナウィルスで亡くなった岡江久美子さん、志村けんさんなど著名人の家族を騙って、無関係な他人がさまざまな動画を制作していることだ。ご存知のようにYouTubeでは、検索結果の順番をAIが自動的に調整している。その上位にくる映像の多くは、極めて過激なものばかりだ。
「息子です」などと騙っているのは、さほど悪質ではないと思えるものもある。愛人を名乗ってみたり、あるいは「最高です。いやぁ、死んでくれて本当によかった!」「悲しんでいる暇があったら、さっさと遺骨を捨ててこい」と言ったものまである。
紹介している自分が嫌になるほどだが、これらはYouTubeの闇の一部でしかない。これら不謹慎動画は、一つ一つを取り上げているとキリがないほど多いが、後を絶たないのは、これらの不謹慎動画は実に簡単に収益を上げられるからだ……
(この続きは、本田雅一メールマガジン 「本田雅一の IT・ネット直球リポート」で)
本田雅一メールマガジン「本田雅一の IT・ネット直球リポート」

2014年よりお届けしていたメルマガ「続・モバイル通信リターンズ」 を、2017年7月にリニューアル。IT、AV、カメラなどの深い知識とユーザー体験、評論家としての画、音へのこだわりをベースに、開発の現場、経営の最前線から、ハリウッド関係者など幅広いネットワークを生かして取材。市場の今と次を読み解く本田雅一による活動レポート。
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