切通理作の記事一覧
1964年東京都生まれ。文化批評。編集者を経て1993年『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』で著作デビュー。批評集として『お前がセカイを殺したいなら』『ある朝、セカイは死んでいた』『情緒論~セカイをそのまま見るということ』で映画、コミック、音楽、文学、社会問題とジャンルをクロスオーバーした<セカイ>三部作を成す。『宮崎駿の<世界>』でサントリー学芸賞受賞。続いて『山田洋次の〈世界〉 幻風景を追って』を刊行。「キネマ旬報」「映画秘宝」「映画芸術」等に映画・テレビドラマ評や映画人への取材記事、「文学界」「群像」等に文芸批評を執筆。「朝日新聞」「毎日新聞」「日本経済新聞」「産経新聞」「週刊朝日」「週刊文春」「中央公論」などで時評・書評・コラムを執筆。特撮・アニメについての執筆も多く「東映ヒーローMAX」「ハイパーホビー」「特撮ニュータイプ」等で執筆。『地球はウルトラマンの星』『特撮黙示録』『ぼくの命を救ってくれなかったエヴァへ』等の著書・編著もある。記事一覧:
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第88回・米アカデミー賞受賞のゆくえは?
2月29日(月)(現地時間2月28日)の第88回米アカデミー賞授賞式を控えて、今回の連載では毎年恒例のアカデミー賞眼福予想をしていく。例年通りノミネート作品の多くが日本未公開なので当然私もほぼ未鑑賞の状態だが、これまでに発表された映画賞レースの結果を元に独断と偏見で考えていくのが「眼福予想」である。(2016.02.20) 続きを読む
『木屋町DARUMA』そして初のピンク映画!榊英雄監督ロングインタビュー
俳優でもある榊英雄が、昨年のジョージ秋山原作『捨てがたき人々』に続いて放つ監督作が、現在公開中の『木屋町DARUMA』。
裏社会ライターとして知られる丸野裕行による小説が原作だが、その内容はあまりに過激だとタブー視され、紙媒体では刊行を拒否された「発禁小説」だという。
あえて火中の栗を拾う、攻めの男・榊英雄とは、いったいどんな人物なのか?(2015.10.30) 続きを読む
高橋伴明、映画と性を語る ~『赤い玉、』公開記念ロングインタビュー
現在、全国順次公開中の映画『赤い玉、』。
日常から少しずつズレていきながらも、焦りばかりではなく、なんとなくトボけた味もあるオフビートなグルーブ感が心地良い、不思議な映画である。
今回、この映画を手がけた高橋伴明監督にインタビューさせて頂いた。(2015.09.28) 続きを読む
『犯る男』朝倉ことみさん、山内大輔監督インタビュー 「ピンク映画ってエロだけじゃない、こんなすごいんだ」
山内大輔監督が今年2015年の正月映画として撮ったピンク映画『痴漢電車 悶絶!裏夢いじり』のR-15版『犯る男』が8月22日〜27日、テアトル新宿にてレイトロードショー公開される。
今回、山内大輔監督と、主演の朝倉ことみさんにお話を伺った。「ことみん」と呼ばれ多くのファンを持つ明るいキャラが身上の朝倉さんだが、それとは打って変わったシリアスな役どころだ。
時に絶望にかられるような現実と、信じてみたくなる幻想の狭間に、生命力をたたえて存在しているヒロイン。
山内大輔―朝倉ことみコンビの誕生。これを読んでいる貴方も、ぜひスクリーンに立ち合って頂きたい。(2015.08.21) 続きを読む
「見たことのないもの」をいかに描くか–『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』
歴史に残るモンスターも、最初は「見たことのないもの」であり、それは1カットごとに新鮮なものとして我々の前に降臨したはずだ。
そしていま新しく作られる怪獣映画は、新しい表現の模索でなければならない筈であり、同時に従来の怪獣映画の「その先」が意識されなければならない筈だ。(2015.07.30) 続きを読む
「映画の友よ」第一回イベントとVol.033目次のご案内
「映画の友よ」第一回イベントの情報告知始めます。
私の基調講演(と言うほどのものではないですが)は、高畑勲論にとりくみます。第一回として『母をたずねて三千里』を。宮崎駿、押井守論をやったユーロライブの町山智浩さんとのトークでは、まだ高畑勲論の話は出てきていないので、いずれやるにしても、ここで一旦話題を揉んでおきたいと思いました。(2015.06.02) 続きを読む
『寄生獣・完結編』の思わぬ副産物/『幕が上がる』は和製インターステラーだ!ほか
発行日の翌日、25日から公開開始の『寄生獣・完結編』のレビューから始まり、既に名作との評価も高い『幕が上がる』の「映画の友よ」的解釈、そしてポルノに限らず映画でも永遠の課題になっていた男女の性のズレについて、ひとつの答を与えられたドキュメンタリー映画『すいっちん バイブ新世紀』について書きました。(2015.04.26) 続きを読む
ゴジラは「映画」だーー本多猪四郎を語るために欠かせなかった7つの課題
『ゴジラ』を生み出し、海外では黒澤明、小津安二郎に匹敵する評価を集めている映画人・本多猪四郎。
『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロからクエンティン・タランティーノまでが賛辞を寄せる監督でありながら、果たして日本人は本多猪四郎をどこまで知っているのか?
戦争体験、科学とユートピアへの理想、我々は怪獣に何を見たのか?
気鋭の映画評論家・切通理作が人生をかけた本格評伝、ここに登場!(2014.11.19) 続きを読む
公開中映画『郊遊<ピクニック>』監督・蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)インタビュー 「俳優」「廃墟」「自由」を語る
2013年、長編10作目となる『効遊 Jiao You』で第70回ヴェネツィア国際映画祭審査員大賞と19年ぶりとなる金馬奨監督賞を受賞した台湾の映画監督、蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)のインタビューです!(2014.09.17) 続きを読む
『STAND BY ME ドラえもん』は恋する時間を描いた映画
なぜなら『ドラえもん』というのは、とりたてて取り得のない人間が、最後の最後は自分自身を頼みにするしかなく、でもそうした現実にむき出しにさらされる前に、人には多くの手助けが必要だということを描いたドラマだと私は思っているからだ。(2014.08.07) 続きを読む
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