紀里谷和明の記事一覧

映画監督・写真家紀里谷和明。生まれ育った熊本から15歳で単身渡米、全米屈指のアートスクールで建築・デザイン・音楽・絵画・写真などを学ぶ。世界中を旅しながら、PVやCMなど表現の場を広げ、2016年には初のハリウッド長編映画を公開予定。 紀里谷和明公式サイト:Kiriya.com/クリエーターSNSサイト:freeworld.tv
記事一覧: 12件

「ラスト・ナイツ」ついに公開ーー苦労そのものに喜びがある

ここまで本当に長い道のりで、ようやく大きな区切りを迎えられたという感じですね。もちろん公開してからも、しばらくプロモーションを続けていきますが、1つの終着点にはつけたかなと思います。これまでに「CASSHERN」「GOEMON」とやってきましたけど、「ラスト・ナイツ」は今までにないぐらいギリギリまで追い詰められたプロジェクトだったんです。(2015.11.19)  続きを読む

ハダカの「自分」を見つめることの難しさ

それぞれの当時を振り返ると、苦しくて苦しくて、「こんな苦しいことはやったことがない」と毎回思うぐらいでした。1枚の写真を撮ることも、PVを撮ることも、映画を撮ることも大変でした。その結果、1つの作品や1本の映画というものがあって、すごく嬉しかった。ただ、それらは1つの形。自分が生きているなかでやってきたことの副産物として、財産や名声があったりするわけですよね。重要なことは、その苦しみのなか、ハダカの自分として何を得たのか? っていうことなんですよ。(2015.11.11)  続きを読む

「GOEMON」クランクインに至るまでの話

アメリカでは早速、色々なプロデューサーたちとミーティングが組まれたのですが、ハリウッドでもトップクラスのそうそうたる方々でした。そのなかで様々なオファーがあり、3本の映画契約をして進めることに。ただ、ハリウッドは契約をしたから、すぐに映画が撮れるっていうことじゃないんです。(2015.11.05)  続きを読む

いつか著作権を廃止にしないといけない日がくる

新国立競技場の改修費騒動が未だに残るなか、続いて東京五輪の公式エンブレムに盗作疑惑が浮上。これはデザイナーの佐野研二郎氏が手掛けたエンブレムとベルギーのリエージュ劇場のロゴが似ているとの指摘を受けている問題だが、両者の言い分は真っ向から対立。このまま解決策は見えてくるのだろうか。(2015.09.01)  続きを読む

初めての映画の予算は5億円だった

宇多田ヒカルのPV制作を通して、徐々に自身の世界観を確立させ始めた紀里谷。そのなかで浮かんできたのは、漠然と思い描き続けていた映画監督への思いだった。その当時、ハリウッドではマトリックスやスパイダーマンが大ヒット。「日本では予算がないから絶対無理」という言葉に悔しさがこみ上げた。「だったら俺が日本映画を変える」。そんな強い気持ちで、実写版「CASSHERN」の映画制作に挑んだのだった。(2015.08.25)  続きを読む

「どうでもいいじゃん」と言えない社会は息苦しい

インタビューやなんかのときに「好きな音楽は」「好きな食べ物は」と聞かれる事も多いんですけど、答えられなくて。「最近、好きも嫌いもなくなってきてるな」と思うんです。 ありとあらゆるものに影響されないし、自分もしない。 要はいろんなことが「どうでもいい」ってことなんですけど。 これ、別にネガティブな気持ちで言ってるわけじゃないんです。むしろポジティブで、つまり「何でもありでしょう」ってことなんですよ。(2015.05.27)  続きを読む

恋愛がオワコン化する時代の不幸

言ってしまえば、今は「恋愛離れ」というよりも「恋愛をしなくてもいい環境がどんどん整ってきている」ということなんじゃないでしょうか。時間をつぶす方法もあるし、擬似的な恋愛もあるし。最近は、恋人ビジネスみたいなものもあるわけでしょう。(2015.03.24)  続きを読む

なぜ僕は自分の作品が「嫌」になるのか–新作『LAST KNIGHTS / ラスト・ナイツ』近日公開・紀里谷和明が語る作品論

じつは自分の作品って月日が経つほどに嫌になるところがあって。なんで嫌なのかって、言ってしまえば、やっぱり「ダメ」なんですよね。これは別に謙遜でもなんでもなくて、見れば見るほど「イケてない」んです(苦笑)。(2015.03.11)  続きを読む

少ない金で豊かに暮らす–クローゼットから消費を見直せ

俺は、いつも「モノを持たずに暮らしてみよう」なんて言って、いろんな運動をやっていますけれども、これを聴いたり読んだりしている人たちは、ぜひそれを実際にやってみてほしい。 というのも、俺が最近聞いて、最も暗くなったニュースは「2016年には、1%の人間が所有している富は、残りの99%の持っている富より多くなるだろう」というものなんです。(2015.02.02)  続きを読む

「見て見て!」ではいずれ通用しなくなる–クリエイターの理想としての「高倉健」

今はやっぱりスマホがあるから1時間を読書にさくということが、なかなか難しい。あんまりよくないですよね。とにかく、情報が多いのが問題だと思う。映画監督・紀里谷和明が、情報のあふれる現代におけるクリエイターに求められる「姿勢」について考察する!(2014.12.16)  続きを読む
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