紀里谷和明
@kazuaki_kiriya

紀里谷和明のメールマガジン「PASSENGER」より

少ない金で豊かに暮らす–クローゼットから消費を見直せ

※紀里谷和明メールマガジン「PASSENGER」2015年1月31日発行vol.035より。

cea22712fbd18b2578b9a23103a231dc_s-compressor

少ないお金とモノでどれくらい豊かな生活ができるのか

俺は、いつも「モノを持たずに暮らしてみよう」なんて言って、いろんな運動をやっていますけれども、これを聴いたり読んだりしている人たちは、ぜひそれを実際にやってみてほしい。

というのも、俺が最近聞いて、最も暗くなったニュースは「2016年には、1%の人間が所有している富は、残りの99%の持っている富より多くなるだろう」というものなんです。

1%の富裕層、世界の富の半分を保有へ
http://www.cnn.co.jp/business/35059203.html

【世界の人口の1%の富裕層がもつ資産の総額は来年までに、残る99%の人口の資産を合わせた額と同程度になるという推計を、国際支援団体のオックスファムが19日に発表した。また、世界の富裕層上位80人の資産総額は、貧困層35億人の資産総額に匹敵するという。今回の推計によると、1%の富裕層が握る資産が世界の富に占める割合は、2009年の44%から、14年は48%に増加した。このままのペースが続けば来年までには50%を超す見通し。】

2016年、「1%」の最富裕層が世界の半分以上の資産を握る(調査結果)
http://www.huffingtonpost.jp/2015/01/19/richest-1-percent-to-own-more-than-half-_n_6504158.html

【「1%」に当たる富裕層の平均資産は1人あたり270万ドル(約3億1600万円)。一方で人口の80%に当たる層の平均資産は1人当たり3851ドル(約45万円)だ。】

この富裕層の1%という数字は、おそらく減っていくわけでしょう。今地球上の人間が70億人いるとする。そのうち7000万人が1%だとすると、その人たちの平均資産が約3億円。それに比べて富裕層でない大人1人当たりの平均資産が約45万円。それはそれで全然オッケーなんだけれども。やっぱりその延長線上にいろんなものがつながっている気がしまして。

何度かふれていますが、ありとあらゆるテロ活動も、この延長戦上にあるような気がしてならない。いわゆる資本主義の末期症状。搾取を作り出さないと成り立たないから、格差を生み出している。

そのときに「格差社会の下の方にいくのもつらいけれども、上のほうと呼ばれている方にいくのも嫌だな」というのが個人的見解なんです。

こういう状況の中で、個人が何ができるかってこと。搾取の構造から脱する手始めとして「少ないお金とモノでどれくらい豊かな生活ができるのか?」をみんなでチャレンジしていきたい。

まずは、洋服を「10組」に減らす

たとえば、まずは「自分の服を10セットアップまで減らす」。あなたはできますか?「セットアップ」というのは、たとえば、スーツはジャケットとパンツの上下で「1セットアップ」ということ。下着はカウントしなくていい。

ちなみに俺は、3セットアップしか持ってません。下着も7枚くらいしかないかな。その7枚を、毎週洗って着回している。「10セットアップの服で暮らす」ことができた人は、次は「5セットアップ」にチャレンジしてみる。それで「3セットアップ」でいけるようになったら、黒帯。黒帯ってのは、俺が勝手に言ってるんだけど(笑)。そうなると「10セットアップ」の人たちはまだまだ緑帯だね。「裸族なら免許皆伝ですね」って? 逮捕されちゃう(笑)。

それと、できれば服は捨てるんじゃなくて、あげたほうがいいですね。どこかの団体に寄付するとか。俺は「パワー・オブ・クローゼット」に寄付してました。服を送ると売られて、そのお金が東北の被災地の方のために使われます。H&Mとかでも、着なくなった服を引き取ったりしている。

パワー・オブ・クローゼット
http://powerofcloset.com/
(※一般からの寄付は受け付けておらず、購入のみ)

H&Mの古着回収サービス
https://www.hm.com/jp/customer-service/garment-collecting

あとは、部屋をきれいにすること。いらないものはどんどんリサイクルショップにもっていって、なるべく買わないようにするとか。

余談ですが、iPhoneに関してだけは、俺は2台も持っています。言い訳するみたいだけど、俺はとにかく海外に行く機会が多くて、データのやりとりが頻繁に必要になるんですね。でも、ソフトバンクの「アメリカ放題」に入ると日本にいるみたいに携帯が使えるんです。ただ、ヨーロッパやメキシコ、スリランカなんかに行くと海外ローミングや何やらで、数万円とられちゃう。だから、SIMフリーの奴も、別に1台持っておかないといけない。

もうひとつ理由があって、海外だと、わりとなくしたり盗られたりするときもあるんですよ。そういうとき、1台だと結構どうしようもなくなる。まあ、ソフトバンクがSIMフリーで「アメリカ放題」を使わせてくれたら、1台にできると思うんですけどね。まあ、それはさておき、「モノを減らすこと」「消費を減らすこと」――まずは服から。みなさんも、やってみてはいかがでしょうか。

 

紀里谷和明メールマガジン「PASSENGER

2015年1月31日発行vol.035
<クローゼットから消費を見直す><自分を律するためのルーチン>ほか
より

361.最近のキリヤ
2.クローゼットから消費を見直す
3.自分を律するためのルーチン
4.今週のおすすめ映画
5. Q&A
6.お蔵出しフォト
7.メディア掲載・作品など

※購読開始から1か月無料! まずはお試しから。

※kindle、epub版同時配信対応!

紀里谷和明メルマガ「PASSENGER」のご購読はこちらから

紀里谷和明
映画監督・写真家紀里谷和明。生まれ育った熊本から15歳で単身渡米、全米屈指のアートスクールで建築・デザイン・音楽・絵画・写真などを学ぶ。世界中を旅しながら、PVやCMなど表現の場を広げ、2016年には初のハリウッド長編映画を公開予定。 紀里谷和明公式サイト:Kiriya.com/クリエーターSNSサイト:freeworld.tv

その他の記事

人工知能の時代、働く人が考えるべきこと(やまもといちろう)
子育てへの妙な圧力は呪術じゃなかろうか(若林理砂)
宇野常寛特別インタビュー第6回「インターネット的知性の基本精神を取り戻せ!」(宇野常寛)
参議院議員選挙をデータで眺める(小寺信良)
「逃げる」というのは「努力しない」ということじゃないよ(家入一真)
教科別の好き嫌いをなくすには?(陰山英男)
『STAR SAND-星砂物語-』ロジャー・パルバース監督インタビュー (切通理作)
衆院選2017 公示前情勢がすでにカオス(やまもといちろう)
ゴジラGODZILLA 怪獣という<神>の降臨(切通理作)
2015年買って良かった4つの製品(西田宗千佳)
年内に来る? Wi-Fi Awareとは(小寺信良)
驚き呆れるしかないセイシェルの変貌ぶり(高城剛)
組織変革とは、まず自分が変わろうとすること(やまもといちろう)
石田衣良がおすすめする一冊 『繁栄―明日を切り拓くための人類10万年史』(石田衣良)
週刊金融日記 第270号 <小出恵介美人局事件とベイズ統計学 ~なぜナンパは最も安全な出会いなのか 他>(藤沢数希)
紀里谷和明のメールマガジン
「PASSENGER」

[料金(税込)] 864円(税込)/ 月
[発行周期] 月4回(金曜日配信予定)

ページのトップへ