名越康文の記事一覧

1960年、奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、高野山大学、龍谷大学客員教授。 専門は思春期精神医学、精神療法。近畿大学医学部卒業後、大阪府立中宮病院(現:現:大阪精神医療センター)にて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て、1999年に同病院を退職。引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など様々な分野で活躍中。 著書に『「鬼滅の刃」が教えてくれた 傷ついたまま生きるためのヒント』(宝島社)、『SOLOTIME~ひとりぼっちこそが最強の生存戦略である』(夜間飛行)『【新版】自分を支える心の技法』(小学館新書)『驚く力』(夜間飛行)ほか多数。 「THE BIRDIC BAND」として音楽活動にも精力的に活動中。YouTubeチャンネル「名越康文シークレットトークYouTube分室」も好評。チャンネル登録12万人。https://www.youtube.com/c/nakoshiyasufumiTVsecrettalk 夜間飛行より、通信講座「名越式性格分類ゼミ(通信講座版)」配信中。 名越康文公式サイト「精神科医・名越康文の研究室」 http://nakoshiyasufumi.net/
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最近笑顔の減った男性は要注意!? 「つられ笑い」は心身の健やかさの指標

誰かが笑っていると、つい自分も笑ってしまう「つられ笑い」。内容を理解せずに笑うのっていけないことなんでしょうか? いえいえ。むしろつられ笑いには、人間という生き物が太古の昔から培ってきた叡智が祕められているのです。(2015.12.27)  続きを読む

人生の分水嶺は「瞬間」に宿る

日常というのは、文字通り「瞬間ごとの判断と選択」によって紡がれています。何気ない会話の中で、相手の言葉に一瞬カチンと来る。その瞬間に、「なんでそんな言い方するの?」と聞き咎めるのか、腹は立つけれどその気持ちを押さえ込んでしまうのか、あるいは全く違う対処を見出すのか。そういったことを判断し、行動に移す。そのために与えられた時間は長くて数秒です。(2015.12.13)  続きを読む

思考や論理と同じぐらいに、その人の気質を見よう

もしも人が同じように感じ、同じように考える生き物であるなら、「現実を直視しろ」という言葉は有効です。しかし、ある気質(身体の感受性)を持つ人にとっての現実が、別の気質を持つ人にとっては現実的ではない理想論か、下手をすると夢想としか感じ取れないことが少なくないことを、私たちは知っています。(2015.11.20)  続きを読む

継続力を高める方法—飽き性のあなたが何かを長く続けるためにできること

「何かを続ける力」というのは大切で、必要である。そのことは、誰もが心の底では痛感していることではないでしょうか。継続力というのは、少なくとも「明るく、元気に人生を生き抜いていこう」と考えるのであれば、必要な能力なんですよね。 では、すぐに3日坊主になってしまう人、根気が続かない人は、何を、どう変えればいいのか。(2015.10.22)  続きを読む

時の流れを泳ぐために、私たちは意識を手に入れた

時間というのは、いわば水の流れのようなものです。人間は、空間の中だけではなく、時間の中に住むようになった生き物だということができるでしょう。魚が水の中で泳ぐためにヒレを獲得したように、私たちは時間の波を泳ぐために、意識を獲得したのです。(2015.10.19)  続きを読む

怒りを動機にした分析は必ず失敗する

微に入り細に入り、詳細に調べ上げ、分析し、批評する。そういう熱の入った分析や批評というのは、実は怒り(恐れ)が動機となっていることが少なくありません。そういう妄想的な分析というのは、ときに最大級の過ちを引き起こすことになります。(2015.10.07)  続きを読む

本当の才能は「何かに没頭した時間」が育ててくれる

周囲の誰もがすぐに理解し、賞賛するような才能というのは、いってしまえば「手垢がついた才能」です。それは過去にあった、何かの焼き直しである可能性が少なくない。本当に新鮮で、新しい世界を切り開いていくような才能は、周囲からはなかなか「才能」とは認識されないものなのです。(2015.09.29)  続きを読む

ガイアの夜明けで話題沸騰! 15期連続2桁増収のスーパーの人事戦略を支える「類人猿分類」のすごさ

テレビ東京系「ガイアの夜明け」2015年6月23日放送「快進撃スーパーの裏側 驚きの人材力!」で紹介された広島の食品スーパー「エブリイ」。その快進撃の原動力にあるのは人材をゴリラ、オランウータン、チンパンジー、ボノボの4タイプに分類する、「類人猿分類」と呼ばれる性格分類法だった。類人猿分類の監修者である精神科医の名越康文さんが、その魅力を語る。(2015.09.11)  続きを読む

無意識の中にある「他者への期待」–その功罪

最近気づいたことなんですが、僕ら日本人の心の中にある「他者への期待」っていうのは、その90パーセント以上が無意識のうちにあるものなんです。「もっと私のことを愛してほしい」とか「もうちょっと言うことを聞いてほしい」というように、きちんと言葉にして表現したり、自覚したりしているような「期待」というのは、その人が抱えている期待のほんの一部にすぎない。ほとんどの期待は、いわば深い無意識の底に沈んでいる(ふだん全く意識化されない)。(2015.09.10)  続きを読む

できるだけ若いうちに知っておいたほうがいい本当の「愛」の話

「やっぱり愛がないと」「愛が一番大切」……誰もが大切だと確信しながらも、「愛」という言葉はしばしば、理念的、観念的なものに陥ってしまいがちです。それは「本当の愛」を知らないまま、「愛」の話をしているから、かもしれません。(2015.08.27)  続きを読む

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