高いエステはなぜ痛いのか
以前、とある人から「10万円以上のエステと10万円以下のエステをはっきり分けるのは「痛み」である」という話を聞いたことがあります。
「高いエステほど痛い」
これは、心理学的にも、非常に興味深い話だと思いました。
もちろん、痛いだけで効果がなければお客さんもつかないわけですが、高い料金を取って、お客さんに納得してもらうには、「痛み」があったほうがいいというのは、なるほどな、と思ったんです。
どういうことでしょうか? それは僕らがみんな「刺激依存症」であることと、関係しています。
傷つきやすさには個人差がある
僕らはみんな、本音のところでは「世界でいちばん傷つきやすいのは自分だ」と思っています。でも一方で、「傷つきやすさには個人差がある」というのもまた、実感でしょう。傷つくことによってすごく苦しむ人と、そこからぱっと明るく気分を切り替えることができる人がいる。
僕らの心はそもそも、何によって傷つくのでしょう。人間関係を筆頭に、いろんなことが思い浮かぶと思いますが、突き詰めると僕らは「刺激」によって傷ついているということがわかります。
刺激があるからこそ、僕らは辛かったり、悲しかったりする。もちろん、うれしかったり、楽しかったりすることもある。しかしいずれにしても僕らの心は常に、刺激によって動かされている。
問題なのは、「それがよい刺激なのか悪い刺激なのか」ということとはまったく無関係に、僕らの心は「刺激」を求めるということです。もっといえば、体や心に悪い刺激だとわかりきっていても、まったく刺激がない状態よりは、刺激があるほうを選択してしまいがちなんです。
その他の記事
|
「立憲共産党」はなぜ伸び悩んだか(やまもといちろう) |
|
実は湿度が大きな問題となる温暖化(高城剛) |
|
歴史に見られる不思議なサイクル(高城剛) |
|
自民党総裁選目前! 次世代有力政治家は日本をどうしようと考えているのか(やまもといちろう) |
|
金は全人類を発狂させたすさまじい発明だった(内田樹&平川克美) |
|
αショック:オートフォーカスカメラの登場(高城剛) |
|
受験勉強が役に立ったという話(岩崎夏海) |
|
谷村新司さんの追悼と事件関係(やまもといちろう) |
|
「いま評価されないから」といって、自分の価値に疑問を抱かないためには(やまもといちろう) |
|
名称だけのオーガニック食材があふれる不思議(高城剛) |
|
キリシタン大名と牛肉を食する文化(高城剛) |
|
【号外】安倍官邸『緊急事態宣言』経済と医療を巡る争い(やまもといちろう) |
|
「先生」と呼ぶか、「さん」と呼ぶか(甲野善紀) |
|
「価値とは何かを知る」–村上隆さんの個展を見ることの価値(岩崎夏海) |
|
ポスト・パンデミックのキューバはどこに向かうのか(高城剛) |












