心は刺激依存症
なぜ心は刺激を求めるのか。それはおそらく、刺激のまったくない状態が、心に「死」を連想させるからではないかと思います。
僕はいろんなところで瞑想をお勧めしています。それを聞いて「ちょっとやってみようかな」と思って取り組んでみる人はけっこういますが、ほとんどの人が必ずといっていいほど続かない。そこで「なぜ止めてしまったのか」と聞いてみると、瞑想がまったくうまくいかないから止めたというよりも、むしろ瞑想が少し上手にできだしてから、止めてしまっている人が多いんです。
不思議ですよね。
でも、これは「心が刺激を求める」という仮説に立つと、説明できるんです。瞑想がうまくいくと、心から刺激が減ります。そうすると心は「これはまずい」と大慌てで瞑想をやめさせようと、あの手この手で邪魔をしてくる。だいたい、こういうパターンで、瞑想を止めてしまうんだと思うんです。
それくらい、僕らの心は、刺激を渇望している。刺激がなくなることに対する恐怖心は、かなり本能的なもので、とても強い。だからこそ僕らは、無感覚の恐怖よりは悪い刺激で苦しむことを選ぶのではないか。
卑近な例でいえば、ネットの書き込みで悪口を書かれているのを1回見ると、もっと見たくなるということもありますね(笑)。これ、完全に「悪い刺激」ってわかりきってるじゃないですか。それでもなお、僕らは刺激を求める。もっと見たくなる。見て傷つく。
つまり僕らの心は「もっと怒りたい」「もっと傷つきたい」と思っている。一言で言えば「刺激依存症」なんですね。
その他の記事
|
「芸能人になる」ということ–千秋の場合(天野ひろゆき) |
|
平成の終わり、そして令和の始まりに寄せて(やまもといちろう) |
|
地方統一選から見える「安倍政権支持者」と「アベノミクス」受益者の錯綜(やまもといちろう) |
|
いまさらだが「川上量生さんはもう駄目なんじゃないか」という話(やまもといちろう) |
|
コデラ的出国前の儀式(小寺信良) |
|
組織変革とは、まず自分が変わろうとすること(やまもといちろう) |
|
北朝鮮危機の背後にある金正恩の怯えとアメリカのメッセージを読み解く(小川和久) |
|
太陽が死によみがえる瞬間を祝う(高城剛) |
|
コロナ禍以前には戻らない生活様式と文化(高城剛) |
|
3.11、iPS誤報問題で変わる、科学とのかかわり方(津田大介) |
|
週刊金融日記 第310号【教育工学も基本は恋愛工学と同じ、米中貿易戦争勃発、目黒駅の安くて美味しい立ち飲みビストロ他】(藤沢数希) |
|
バルセロナという街の魅力(高城剛) |
|
「大テレワーク時代」ならではの楽しみ(高城剛) |
|
素晴らしい東京の五月を楽しみつつ気候変動を考える(高城剛) |
|
ビジネスに「自己犠牲」はいらない! ーー私たちが「社員満足度経営」にたどり着いた理由(鷲見貴彦) |












