【教育ワンポイントレッスン】
「百ます計算」で教育現場に革命を起こした陰山式メソッドを軸に、子どもたちの“やる気”を奮起させ、学力向上の秘訣となる「今すぐ使えるワンポイント」を紹介します。
先生の影響が大きい
前々回(2012年09月07日発行No.005)のメルマガで、全国学力テストについて新聞が報じた子どもたちの「理科嫌い」は、現状を全く把握していない偏った情報だと話しましたが、私がいただく質問でよくあるのは、「勉強の科目で、好き嫌いをなくすにはどうすればよいでしょうか?」というものです。
子ども自身の好みというのも、もちろんなくはないのですが、教科の好き・嫌いは、先生の影響が大きいと思います。
例えば、基礎的な計算をきちっとできる子どもは、算数を好きになる場合が多いです。なぜでしょうか? それは、基礎がしっかりできれば応用ができ、応用ができるとさらに算数を好きになるからです。つまり、きちんと基礎を教えることができる先生であれば、子どもたちはその科目を嫌いにはならないのです。特に、社会科や理科はいかに授業を面白くできるかが勝負です。まさしく先生の力量によって、子どもたちが科目を好きになるか嫌いになるかが決まるといっても過言ではありません。
「理科嫌いの子どもが多い」と言われる原因のひとつには、教育学部自体が文系に分類されており、理科好きな学生がそもそも教育学部を選ばない傾向が強い、という問題があります。つまり、構造的に理科が得意な先生が生まれにくく、加えて、実験の準備には時間や手間がかかるということもあり、なかなか理科の本当に楽しい部分にまでいきつかないというのが現状なのです。
つまり、どの教科にも共通するのは、先生の個性が子どもの学習の好き嫌いに大きく影響を及ぼすということです。皆さんも、嫌いな教科を思い浮かべてください。教科ではなく、嫌いな先生が思い浮かびませんか?(笑)まさにそういうことなのです。
その他の記事
「50GBプラン」にして、5G時代のことを考えてみた(西田宗千佳) | |
自分の身は自分で守る時代のサプリメント(高城剛) | |
私が古典とSFをお勧めする理由(名越康文) | |
自分の身は自分で守るしかない時代(高城剛) | |
ママのLINE、大丈夫?(小寺信良) | |
『「赤毛のアン」で英語づけ』(3) 〝大事なこと〟にはこだわっていい(茂木健一郎) | |
サイエンスニュースPICK UP by カワバタヒロト(川端裕人) | |
声で原稿を書くこと・実践編(西田宗千佳) | |
ファーウェイ問題から想像する強者にとっての心地よさ(本田雅一) | |
「表現」を体の中で感じる時代(高城剛) | |
迷子問答 公開質問【正しい努力とは】(やまもといちろう) | |
某既婚女性板関連でいきなり情報開示請求が来た件(やまもといちろう) | |
女の体を、脅すな<生理用ナプキンの真実>(若林理砂) | |
5年後の未来? Canon Expoで見たもの(小寺信良) | |
「自由に生きる」ためのたったひとつの条件(岩崎夏海) |