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「近頃の新入社員は主体性に欠ける」はどこまで本当か?

「言われたことはやるけれど、自分から新しいことに取り組むことを嫌う」
新入社員が入ってくるシーズンになると、そういう話題をよく耳にします。
「近頃の若いものはうんぬんかんぬん……」というのはそれこそ古代からずっと続いてきた年長者の愚痴の定型句のようなものですので、これ自体はあまり意味のある話ではないと思います。おそらく現実には今の若者が先行世代に比べてことさらに「積極性がない」とか、「成熟していない」ということはないでしょう。
仮に20-30年前の若者のほうがいまの若者よりも(一見)積極性があったのだとしても、それは「社会全体の積極的な空気」に流されていただけという可能性が高いように思います。そうだとすれば、表面的に積極的であったとしても、個人レベルで見たときの「主体性のなさ」は五十歩百歩、ということだってありえるわけです。
ただ、そうした若者の表面的な行動傾向を、「社会全体の病理の縮図」としてみる見方はときに有効だと思います。つまり、若い世代から主体性が失われているということが、実は日本全体が抱えている何らかの病理を示しているのではないか、ということです。
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