社会を一気に変えることはできない
僕はメルマガの中で繰り返し、「枠から抜け出そう」ということを訴えてきました。それは、仏教的な意味での<「自分」という枠組みから抜けだそう>というメッセージと同時に、ここまで述べてきたような日本人独特の<ただし、この範囲の中で>という無意識の枠組みに気づき、そこから抜けだしていく必要がある、と考えているからです。
そこから抜け出さないことには、僕らは本当の意味で「好き嫌い」の区別を主体的に判断できるようにならないし、根っこからクリエイティブに生きることができないのです。
しかし、この手の話をすると必ず、「そんなことを言って、みんなが枠組みから外れてしまったらどうするんだ」という方がおられます。みんなが無意識のうちに「枠組み」を守っているからこそ、日本では秩序が守られている。それを壊してはいけないのだ……というふうに。
その種の質問にいちいち答えるのは面倒なので、僕はこの手の話は、メールマガジンのような媒体に限ってするようにしています(テレビはもちろんのこと、他の媒体では、あまりこういう話をしていません)。ただ、もしもそういうことを聞かれたら、僕はこうお答えするでしょう。
「そうですね。みんなが枠組みから外れたら、社会が混乱するかもしれませんね。でも……
※ここから先は、名越康文メールマガジン『生きるための対話 dialogue』
http://yakan-hiko.com/nakoshi.html
をご購読の上、お楽しみください。登録から1か月は無料。登録時点での最新号(4月7日号)も無料購読の対象ですので、今ご登録なら無料で本稿のほか、Q&Aなどのコンテンツをお読みいただけます。
クレジットカード、ケータイ決済対応。epub版・kindle版も同時配信中!!


その他の記事
![]() |
極めてシンプルでありながら奥が深いシステマ小説(西條剛央) |
![]() |
眼鏡っ子のための心を整えるエクササイズ(名越康文) |
![]() |
2つの日本式システムが内戦を繰り広げる成田空港の不毛(高城剛) |
![]() |
ガイアの夜明けで話題沸騰! 15期連続2桁増収のスーパーの人事戦略を支える「類人猿分類」のすごさ(名越康文) |
![]() |
医師専任キャリアコンサルタントが語る「なぜ悩めるドクターが増えているのか?」(津田大介) |
![]() |
3月移動に地獄を見た話(小寺信良) |
![]() |
健康と自然のリズム(高城剛) |
![]() |
フレディー・マーキュリー生誕の地で南の島々の音楽と身体性の関係を考える(高城剛) |
![]() |
経営情報グループ『漆黒と灯火』会員募集、まもなく終了します(やまもといちろう) |
![]() |
「報道されない」開催国ブラジルの現在(宇都宮徹壱) |
![]() |
アーミテージ報告書の件で「kwsk」とのメールを多数戴いたので(やまもといちろう) |
![]() |
達成感の得られない仕事とどう向き合うか(甲野善紀) |
![]() |
AV女優だからって、特別な生き方じゃない 『名前のない女たち~うそつき女』サトウトシキ監督インタビュー(切通理作) |
![]() |
皇室典範のような面倒くさいところに国連の人権屋ぽいのが突撃してきた話(やまもといちろう) |
![]() |
世界のクリエイターに愛されるノートの物語(ロバート・ハリス) |