――インフラやウェブサービスの事業者たちが見据えているような大きな時代の変化に、宇野さんの抱えていた問題意識がシンクロしていたということかなと思いました。
宇野 結果的に、僕自身も予想していなかった需要があったのだから、そうかもしれないね。 こういう問題意識のあり方は、そもそも僕の批評のモチーフと強く関わっているんだよ。例えば、僕は特撮が好きなのだけど、あれは「現実には存在しないキャラクターを一度造形物に落とし込んで半現実化したものを映す」という形でしか成立しない映像表現なんだよね。
一方で僕は、「現実そのものを映したもの」にも、「現実とは完全に断絶した虚構を映したもの」にも興味が持てない。本当に興味があるのは、特撮のように「まだ存在していないけど、これから存在する可能性があるもの」なの。それは個人的な趣味嗜好にも反映していて、だから特撮以外でも、絵画よりも立体造形物の方が好きで、模型も大好き。
このあいだ反響があったレゴ対談も、こうした興味の延長線上で作られている。
▼関連記事 【対談】根津孝太(znug design)×宇野常寛「レゴとは、現実よりもリアルなブロックである」
僕自身は、こういう感性というのは、現実に商品やサービスを制作して、それによって新しい文化やビジネスを生み出していくような動きにどこか親和性がある気がするんだよね。実際、イノベーションやマーケットの力というのは、まさに「まだ存在していないけど、これから存在する可能性があるもの」に力を与えていくものなわけでしょう。
その他の記事
|
VRとは「マジック」と見つけたり(西田宗千佳) |
|
ズルトラ難民が辿り着く先、HUAWEI P8max(小寺信良) |
|
屋久島が守ろうとしているものを考える(高城剛) |
|
古い枠組みから脱するための復活の鍵は「ストリート」(高城剛) |
|
回転寿司が暗示する日本版「インダストリー4.0」の行方(高城剛) |
|
Spotifyでジョギングするとめっちゃ捗る件(小寺信良) |
|
「OP PICTURES+フェス2022」石川欣・髙原秀和 80年代デビューのピンク俊英たちが新しい時代に放つ爆弾!(切通理作) |
|
公共放送ワーキンググループがNHKの在り方を巡りしょうもない議論をしている件(やまもといちろう) |
|
イマイチ「こだわり」が良く分からない岸田文雄さんが踏み切るかもしれない早期解散(やまもといちろう) |
|
「キモズム」を超えていく(西田宗千佳) |
|
アメリカ・家電売り場から見える家電の今(西田宗千佳) |
|
「今の技術」はすぐそこにある(西田宗千佳) |
|
21世紀のスマートトラベラーは天候のヘッジまで考えなければいけない(高城剛) |
|
海外旅行をしなくてもかかる厄介な「社会的時差ぼけ」の話(高城剛) |
|
「外組」と「内組」に二極化する時代(高城剛) |










