家入一真
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イケダハヤト×家入一真Wメルマガ対談

生き残るための選択肢を増やそう(前編)

堀江貴文さんのように一度は捕まりたい

イケダ:家入さんは「いい人」すぎるんですよね。家入さんがやろうとしてることって、僕もそうなんですけど、世の中の価値観を変えていくことだと思うんです。でも、その道には善悪感が立ちはだかっているんですよね。

例えば、法律を破ってはいけないという善悪感が制約になったりするじゃないですか。価値観は変えていきたいけど法律は破れないから、これ以上のことはできない、ってなる。

で、家入さんは、人を傷つけることができないと思うんですよね。「いい人」であるからこそ行動に制約がかかっていると思うんですよ。世の中を変えるためにとらなきゃいけない行動が、「いい人」だからできない。良心の呵責ですね。僕はある意味、家入さんには法律破るくらい悪くなって欲しいですね。

家入:なるほど。それはいい指摘でして、僕が先輩の堀江(貴文)さんに対して抱いている悔しさっていうのは、やっぱり僕が一回も捕まってないということなんですよ(笑)。

イケダ:なるほど!!

家入:僕もそろそろ捕まらないと(笑)。僕、スタートアップに投資してるじゃないですか。海外だとゆるいんだけど、日本だと僕が捕まると、僕が投資した案件はすべて反社会的な扱いになっちゃうんです。だから堀江さんも、堀江さんが投資した案件が上場できない問題があったりして。そこさえクリアできれば、逮捕されたいなっていうのはあるんです。でも法は犯すにしても人は傷つけたくないんですよ。

だから、どういう逮捕が一番いいかって考えたらね、やっぱり薬物なんですよ(笑)。はっはっはっ!(対談中で一番の笑顔)。

イケダ:何言ってるんですかマジで!!(笑)

家入:誰も不幸にならないしね(笑)。でも、やるべきことをやるときに、犯さざるを得ない法律って絶対あると思うんですよね。そのときは行こっかな! って感じですかね。捕まらないでやってきてるっていうのが、実は劣等感なんです。何も仕組みを変えてないし。行政をハックするって言っても、ツイッターで「住民票を皆で移動させて」と言うところで終わってるわけですよ。

―― 逆に家入さんからイケダさんに批判はありますか?

家入:もっと肉を食べろ!

イケダ:それは思いますね。体と精神は本当につながってると思います。僕、就活で鬱になりかけたんですよ。面接落ちまくって、多い日は1日5回とか慢性的な吐き気が出てきて、体重も減っていってたのに、それをおかしいと思わなかったんです。朝ごはん食べたあとに吐くのが普通だと思っていた。体がシグナルを発しているのに、理性が理解してなかったんです。体の方が進んでいて、理性がそれを追いかけてる状態。

今は炎上しても気にならないメンタルですけど、肉体はもっと改造しなきゃいけないと思いますね。ずっと文章書いてると腱鞘炎になるんですよ。腱鞘炎って筋肉量と関係してるので、最近は腕立てとか指立てふせをしてますね。

家入:マジで! 壊れたりしない?

イケダ:大丈夫です。そういうこともあるので、肉を食べたほうがいいというのはクリティカルな批判ですね。

 

人と違う生き方が新しいアイデアを生む

イケダ:家入さんもそうだと思いますが、僕起業したい人からよく相談を受けるんです。でも、みんなアイデアが似てるんですよね。写真アプリやSNSをやりたがる。人と違うことができる人ってどういう人なんだろうと思います。

家入:なんだろうなぁ。大多数と違う環境に身を置くと、必然的に変わった人間に育つような気はしますね。人と同じ生活をしてると、大多数と似た思考回路になってしまうのかな。僕が自分の親に感謝しているのは、僕が中2から引きこもりになったときに、それを受け入れてくれたこと。

中2でドロップアウトしてから18歳くらいまでは、「親に申し訳ない」とか「俺は普通の人間じゃないんだ」とか「死にたい」とか思いながら生きてきましたけど、これにはいい部分も悪い部分もあって。

僕、失われた青春を取り戻そうとしている部分があるんですよ。「30歳超えて枕投げしたい!」みたいな。それが、嫁と子どもがいるのに外でワイワイ酒飲むような、よくない行動につながってるんだけど、一方で、僕独自の発想のもとにもなってるんだと思う。常識とか友達関係とか、みんなが若いうちに経て学んでいくものをすっ飛ばしてきていることが、逆にいいんです。

イケダ:自己分析がすごいですね。そこまで客観視できてるんですね。

家入:意外と僕、自分のことわかってますよ(笑)。

イケダ:青春時代が空白だったから、30歳超えてから(青春を)再現しようとしているんですね。

家入:そのときどきは本能的に動いてて、あとから「僕はなんでこれをやったんだ?」と分析したときに、「あぁ、僕は青春を取り戻そうとしてるんだなぁ」って。

―― 家入さんは「上場したとき」と「子どもが生まれたとき」、どちらがうれしかったですか?

家入:そりゃ子どもが生まれたときだよ。上場したときなんて、全然うれしくなかったよ。

イケダ:そういうものなんですか! すごい貴重な体験談ですね。うれしくなかったんですか?

家入:そりゃうれしいけど、みんなが頑張ってくれたんで、僕は何もしてなかったから。気付いたら上場してた。上場するときって、鐘鳴らすんですよ。あれ鳴らすときも「なんで僕が鳴らしてんだろう」って。

イケダ:あの場に行って、そういう気分になったんですか! すごい面白い。

家入:スタッフのみんなが気をきかせてくれて、こっそり家族を呼んでくれたんですけど、いまだに子どもは「あのときのパパかっこよかった」って言ってくれますね。嫁もぶぁーっと泣いてたし。嫁は会社作る前から支えてくれてたんで。

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家入一真
1978年生まれ。起業家/投資家/クリエイター。悪ふざけをしながら、リアル・ネットを問わず、カフェやWEBサービスや会社など、遊び場を作りまくっている。JASDAQ最年少上場社長。40社程の若手ITベンチャーにも投資している。解放集団Liverty代表、JASDAQ上場企業paperboy&co.創業者、カフェ運営企業partycompany Inc.代表取締役、ベンチャー投資企業partyfactory Inc.代表取締役、クラウドファンディングCAMPFIRE運営企業ハイパーインターネッツ代表取締役。個人名義でも多数のウェブサービスの立ち上げを行うクリエイターでもある。

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