名越康文
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名越康文のメルマガ『生きるための対話(dialogue)』

「道具としての友人」にこそ、友情は生まれる

道具を大切にする人は友情を育めるはず

道具を大切に使う、ということと、友情を大切に育む、ということは、だから密接にリンクしたテーマなんです。道具を大切にする人は、友情を大切にできるし、道具を大切にできない人は、継続的な友情を育むことができない。

 

「友情」というのは最初からそこにあるものではなくて、互いが陥入し合った結果として、事後的に確認できるようなものなんですね。だから、大事なことは、友人同士で「何か」に取り組むこと、そしてその取り組みの中で「遊ぶ」ということではないでしょうか。

 

何かに取り組んでいると、そこには発見があり、おもしろさがある。そういうことを通して互いが陥入しあうなかで、結果的に友情が生まれる。

 

そういう、長い時間をかけたプロセスを経ず、ただの「言語ゲーム」として友情を確認し合ったとしても、そこには不毛な強迫感が残るだけだと思うんです。

 

 

※この記事は「名越康文のメルマガ 生きるための対話(dialogue)」2013年5月6日 Vol.051<「道具としての友人」にこそ、友情は生まれる>を元に再構成したものです。

 

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名越康文
1960年、奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、高野山大学、龍谷大学客員教授。 専門は思春期精神医学、精神療法。近畿大学医学部卒業後、大阪府立中宮病院(現:現:大阪精神医療センター)にて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て、1999年に同病院を退職。引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など様々な分野で活躍中。 著書に『「鬼滅の刃」が教えてくれた 傷ついたまま生きるためのヒント』(宝島社)、『SOLOTIME~ひとりぼっちこそが最強の生存戦略である』(夜間飛行)『【新版】自分を支える心の技法』(小学館新書)『驚く力』(夜間飛行)ほか多数。 「THE BIRDIC BAND」として音楽活動にも精力的に活動中。YouTubeチャンネル「名越康文シークレットトークYouTube分室」も好評。チャンネル登録12万人。https://www.youtube.com/c/nakoshiyasufumiTVsecrettalk 夜間飛行より、通信講座「名越式性格分類ゼミ(通信講座版)」配信中。 名越康文公式サイト「精神科医・名越康文の研究室」 http://nakoshiyasufumi.net/

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