道具を大切にする人は友情を育めるはず
道具を大切に使う、ということと、友情を大切に育む、ということは、だから密接にリンクしたテーマなんです。道具を大切にする人は、友情を大切にできるし、道具を大切にできない人は、継続的な友情を育むことができない。
「友情」というのは最初からそこにあるものではなくて、互いが陥入し合った結果として、事後的に確認できるようなものなんですね。だから、大事なことは、友人同士で「何か」に取り組むこと、そしてその取り組みの中で「遊ぶ」ということではないでしょうか。
何かに取り組んでいると、そこには発見があり、おもしろさがある。そういうことを通して互いが陥入しあうなかで、結果的に友情が生まれる。
そういう、長い時間をかけたプロセスを経ず、ただの「言語ゲーム」として友情を確認し合ったとしても、そこには不毛な強迫感が残るだけだと思うんです。
※この記事は「名越康文のメルマガ 生きるための対話(dialogue)」2013年5月6日 Vol.051<「道具としての友人」にこそ、友情は生まれる>を元に再構成したものです。
名越康文メールマガジン「生きるための対話」
テレビ、ラジオなど各種メディアで活躍する精神科医・名越康文の公式メルマガです。メルマガ購読者とのQ&A、公開カウンセリング、時評、レビューなど盛りだくさんの内容を隔週でお届けします。
「ぼくらが生きているのは、答えのない時代です。でも、それはもしかすると、幸福なことなのかもしれません。なぜなら、答えのない問いについて対話し続けることではじめて開ける世界があるからです。皆さんと一緒に、このメルマガをそんな場にしていきたいと思っています」(名越康文)
【 料金(税込) 】 540円 / 月 <初回購読時、1ヶ月間無料!!>
【 発行周期 】 月2回発行(第1,第3月曜日配信予定)
ご購読・詳細はこちらから!
名越康文さん好評新刊!
著者:名越康文
1500円+税
出版社:夜間飛行
単行本:四六判ソフトカバー 208ページ
ISBN-13:978-4-906790-04-3
発売日:2013/09/13
■内容紹介
毎日が退屈で、何をやってもワクワクしない。
テレビを見ても、友達と話していても、どこかさびしさがぬぐえない。
自分の人生はどうせこんなものなのだろう――。
そんなさえない毎日を送るあなたに足りないのは「驚く力」。
現代人が失ってきた「驚く力」を取り戻すことによって、私たちは、自分の中に秘められた力、さらには世界の可能性に気づくことができる。それは一瞬で人生を変えてしまうかもしれない。
自分と世界との関係を根底からとらえ直し、さえない毎日から抜け出すヒントを与えてくれる、精神科医・名越康文の実践心理学!
amazonで購入する!
→10秒であなたの「驚く力」を診断。「驚く力診断」
その他の記事
「民進党」事実上解党と日本の政治が変わっていくべきこと(やまもといちろう) | |
経営情報グループ『漆黒と灯火』会員募集、まもなく終了します(やまもといちろう) | |
アフリカ旅行で改めて気付く望遠レンズの価値(高城剛) | |
「定額制コンテンツサービス」での収益還元はどうなっているのか(西田宗千佳) | |
私の武術探究史の中でも記憶に残る技法ーーDVD『甲野善紀 技と術理2016―飇拳との出会い』(甲野善紀) | |
安倍政権の4割近い支持率から見えること(平川克美) | |
花見で教えられるこの世の唯一の真実(高城剛) | |
乱れてしまった自律神経を整える(高城剛) | |
無駄に混迷する都知事選、都知事・小池百合子が迎え撃つ堀江貴文、宇都宮健児の勝ち筋(やまもといちろう) | |
社会システムが大きく変わる前兆としての気候変動(高城剛) | |
『我が逃走』は日本版ハードシングス?(家入一真) | |
円で請求される燃油サーチャージに隠されたおかしな仕組み(高城剛) | |
ウクライナ問題、そして左派メディアは静かになった(やまもといちろう) | |
季節の変わり目に丹田呼吸で自律神経をコントロールする(高城剛) | |
「ブロマガ」はプラットフォームになり得るのか(小寺信良) |