本田雅一
@rokuzouhonda

メルマガ「本田雅一の IT・ネット直球リポート」より

ZOZOSUITのビジネススーツ仕上がりが予想以上に残念だった理由を考える

※この記事は本田雅一さんのメールマガジン「本田雅一の IT・ネット直球リポート」 Vol.028(2018年9月14日)からの抜粋です。



ZOZOSUITを使って計測、発注していたビジネススーツが届きました。最近はカジュアルな記事をEngadgetに投稿しているので、すでにご覧になった方もいるかもしれませんが、残念なことにその仕上がりは満足できるモノではありませんでした。くわしくはこちらを見てください。
https://japanese.engadget.com/2018/09/10/zozosuit-zozo-2b/

すさまじいまでのちんちくりんな仕上がりで、SNS用のネタに撮影した写真で記事を書いたぐらいでして、たとえ既製品のスーツとしても信じられないような仕上がりです。おそらく、紳士服屋さんで自分に近い体型のスーツを補正してもらったほうが、よほど良い結果になったでしょう。

サイズが合う、合わない以前に、立体的な縫製が合っていないため、ふつうに立っているだけで生地が皺だらけになるのです。このあたりはすでに記事にしたので、これ以上にはあまり掘り下げませんが、実は問題の本質はサイズが合わないことではないと思っています。以前に作成したジーンズでも感じたのですが、計測した数値に対して、どのようなシルエットで仕上げるか? というファッション的な要素がまったく欠けているのです。

一方で拙速なやり方だったとは思いますが、ファーストトゥデイが挑戦しようとしていることそのものには賛同しています。彼らは少々、この挑戦に関して甘く見ていたのではないでしょうか。今回のコラムはそんなZOZOSUITで作ったビジネススーツの話題から始めていきたいと思います。
 

Topic いかにして“失敗例を正しく集めるか”が成功への道

前述したEngadgetの記事には、ちょっとだけ後日談があります。記事を書いている途中、ZOZOTOWNのサポートに連絡を入れていました。“取材”ではなく、この件には、実際に注文したい一消費者として接したいと思っていたからです。実はZOZOSUITを用いたビジネススーツに関しては、発表会に出席していたこともあって興味を持ったため、PR会社を通じて広報には記事化を前提とした取材を申し込んでいたのですが、残念ながら連絡をいただけていなかった(そもそも9月8日まで出荷を始めることができなかったのですから、受けられなかったのでしょう)ので、ならばサポートと真正面からやりとりしようと思ったのです。

電話で連絡したところ、まだビジネススーツに関する情報が少なかったらしく(なにしろ最初に届いた日の午前中でした)、回答までに6時間かかったのですが、電車に乗車中で応答できないと伝えるとていねいにメールで返答が来ました。念のための言い添えておきますが、サポートとのやり取りで、彼らは僕がコラムニストで、Engadgetのようなメディアに記事を書いていることは知らなかったと思います。

最初の回答は前記の記事にあるように、もし修正内容が定型的なサイズ修正だけでは済みそうにない場合、ウェブの選択リストから修正値を選ぶのではなく、備考欄に「どう直して欲しいか?」を具体的な数値を書いてくれと言われたのです。

この回答に6時間かかるということは、おそらくスタートトゥデイにとって、僕ほどの大きなサイズ違いは想定外だったのでしょう。想定内であれば、そもそも簡単に修正を依頼できるようにウェブのデザインをするでしょうからね。
 

●正しい計測は“できていた”のかもしれない

以前、大手服飾品メーカーの人に伺いましたが、身体のさまざまな大きさの測定値に対し、どのような体型を想定して型紙を作るか? に関しては、かなりノウハウが確立されているそうです。デザインのコンセプトを決め、おおよその想定するサイズを入れると……


(この続きは、本田雅一メールマガジン 「本田雅一の IT・ネット直球リポート」で)
 

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2014年よりお届けしていたメルマガ「続・モバイル通信リターンズ」 を、2017年7月にリニューアル。IT、AV、カメラなどの深い知識とユーザー体験、評論家としての画、音へのこだわりをベースに、開発の現場、経営の最前線から、ハリウッド関係者など幅広いネットワークを生かして取材。市場の今と次を読み解く本田雅一による活動レポート。

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本田雅一
PCハードウェアのトレンドから企業向けネットワーク製品、アプリケーションソフトウェア、Web関連サービスなど、テクノロジ関連の取材記事・コラムを執筆するほか、デジタルカメラ関連のコラムやインタビュー、経済誌への市場分析記事などを担当している。 AV関係では次世代光ディスク関連の動向や映像圧縮技術、製品評論をインターネット、専門誌で展開。日本で発売されているテレビ、プロジェクタ、AVアンプ、レコーダなどの主要製品は、そのほとんどを試聴している。 仕事がら映像機器やソフトを解析的に見る事が多いが、本人曰く「根っからのオーディオ機器好き」。ディスプレイは映像エンターテイメントは投写型、情報系は直視型と使い分け、SACDやDVD-Audioを愛しつつも、ポピュラー系は携帯型デジタルオーディオで楽しむなど、その場に応じて幅広くAVコンテンツを楽しんでいる。

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