高級美容液よりも食事
以上、述べたように、
1.分子量500以下
2.水にも油にも溶ける性質
がないと、皮膚を通り抜けるにはなかなかムズカシイのだ。こういう性質を満たしている化粧品に含まれている成分って、「水」「界面活性剤」「香料」とかだったりするのだ…。有効成分だって言われているもの以外のものばっかり。
香料についてはね…アロマセラピーってあるけど、精油は分子量が小さいのと、(ラベンダーの主要な成分リナロールは分子量154.25)、油溶性でありつつ、若干水にも溶ける性質があったりします。なので、キャリアオイルと呼ばれる植物油に溶かして皮膚に塗布し、長時間かけて体内に浸透させることが出来るのですわ。
なんつーんだろ…油を使ってシップ薬みたいな感じに皮膚にぴったり貼りつけたみたいにして閉じ込めるんだな。ただし、美白成分とかじゃないから、皮膚というより全身の状態を改善するのに使うんだけどもさ。
で、だ。実験に使ったナノ粒子。上記の条件を満たしているかってーと、ちょっとどうかと思う。ポリスチレンナノ粒子でしょ。おっそろしいほど小さいプラスチックのつぶつぶよ、コレ。どんなに小さい粒子だったとしても、水には溶けないし、油溶性も低いよね。そして、ポリスチレンは高分子って呼ばれる物質の一つで、だいたい分子量1万以上を「高分子」って言うのだ。
だーかーらー。皮膚を通り抜けられないのだ。いろんなナノ粒子があるけど、
1.分子量500以下
2.水にも油にも溶ける性質
が満たされていないと通れないの、皮膚は。ダメナノ、ナノ。そんなには可能性が高いもんじゃないんだけど、ナノ粒子、毛穴に溜まって逆に問題起こしたりするかもしれんのだ。皮膚は透過しないけど、毛穴には入り込める大きさのがあるからねー。白金ナノ粒子が毛穴に溜まってニキビ出来ても困るでしょー。
ビタミンCなんかは食べて体内から皮膚に運んでもらったほうが確実ナノ。コラーゲンは体内でアミノ酸までに分解されるから、コラーゲンとして皮下には運ばれナいノ。でも、アミノ酸は皮膚に必要ナノ。ナノナノナノ。お高い美容液よりも上等の食事を規則正しく食べたほうが確実ナノよ~。解ってくださったかしらー。ではさよーならナノー。
※この記事は夜間飛行メルマガ「若林理砂 鍼灸師が教える一人でできる養生法」2012年10月22日 Vol.036に掲載された記事を編集・再録したものです。
妊婦さんや子育て中のお母さんにお勧め! 若林理砂さんの新刊
若林理砂著『安心のペットボトル温灸』
火を使わないから安全で安心!
誰でもできて効果を実感できる!
火をつける従来のお灸よりも簡単に効果を出せると評判です!!
全国からたくさんの感想が!
「手足の冷えがかなり楽になりました」30代女性
「疲れが翌日に残りません」40代女性
「苦しかったせきが1回で治りました」20代女性
「肩や首のこりに効果がありました」50代女性
子供の寝付きがよくなりました」30代女性
単行本: 184ページ
出版社: 夜間飛行 (2014/4/15)
言語: 日本語
ISBN-10: 4906790089
ISBN-13: 978-4906790081
定価:1500円+税
amazonで購入する
【メルマガ】若林理砂 鍼灸師が教える一人でできる養生法
季節にあった「養生予報」が大好評! 流行りの健康ネタからディープな東洋医学知識まで、 読み応えたっぷりの内容充実メルマガです。
【 料金(税込) 】 540円 / 月 <初回購読時、1ヶ月間無料!!>
【 発行周期 】 月2回発行(第2,第4月曜日配信予定)
ご購読はこちらから!
http://yakan-hiko.com/wakabayashi.html
その他の記事
世界中の未来都市を訪れて気付いた良い街づくりの必要条件(高城剛) | |
39歳の私が「人生の復路」に備えて考えた3つのこと(編集のトリーさん) | |
日経ほかが書き始めた「デジタル庁アカン」話と身近に起きたこと(やまもといちろう) | |
お盆の時期に旧暦の由来を見つめ直す(高城剛) | |
画一化するネットの世界に「ズレ」を生み出すということ(西田宗千佳) | |
東アジアのバブル崩壊と「iPhoneSE」(高城剛) | |
なぜか「KKベストセラーズ」問題勃発と出版業界の悲しい話(やまもといちろう) | |
次の食文化を左右するであろうアニマルウェルフェアネスと環境意識(高城剛) | |
『木屋町DARUMA』そして初のピンク映画!榊英雄監督ロングインタビュー(切通理作) | |
日本保守党と飯山陽絡みで調査方としていつも思うこと(やまもといちろう) | |
児島ジーンズ・ストリートを歩いて考えたこと(高城剛) | |
人間はどう生きていけばいいのか(甲野善紀) | |
企業のトップストーリーについて思うこと(やまもといちろう) | |
インタラクションデザイン時代の到来ーー Appleの新製品にみる「オレンジよりオレンジ味」の革命(西田宗千佳) | |
「狭霧の彼方に」特別編 その3(甲野善紀) |