家入一真
@hbkr

家入一真×上祐史浩悩み相談(2)

負け組の人間が前向きに生きていくために必要なこと

【質問】どこでどのように死にたいですか。また、死因は何を望みますか。自分の死を演出しようと思いますか?

 

家入:この質問、こえーな。死ぬときは死にますからね。

 

上祐:そうですねぇ。

 

家入:あんまり考えたことないな。でも、死にたいと思うことは確かに多々あって、そういうときはツイッターで「死にたい」ってつぶやくようにしてたんですけど、すごい怒られますね、やっぱり。「生きたいのに死ななきゃいけない人がたくさんいるなかで、そんなこと言うな」って。でも僕、死にたいと言えないような世界は、やさしくないと思うんですよ。本当に死のうとしているわけじゃないけど、死にたいと思ったときに、そうつぶやいてもいいじゃないかな。

 

上祐:他人に対して「死にたい」ってつぶやける人の方が、死なないですよね。自殺防止の世界でもよく言われているように、本当に死ぬ人っていうのはもっと孤独です。「死にたい」って言える人は、他人からのやさしさをもらえる。叱咤もまたコミュニケーションかもしれない。そうじゃない人、コミュニケーションがなくなってしまった人の方が心配でしょうね。

 

家入:自分がどう死ぬかって、本当にわからないじゃないですか。そう考えると、未来を考えることすら意味がないというか、過去も未来もすべて人の脳みその中にしかないですよね。そう考えると今を生きるしかないなっていう。

 

上祐:今(家入さんの)言っているお話は、禅の悟りですよ。

 

家入:あ、これ禅なんですか!

 

上祐:今、ここに生きる。過去も未来もみな脳のなかの妄想で、現実にあるのは今だけ。普通人間って、過去の後悔と、現在の不満と、未来の不安で頭が不必要に苦しむ。今ここを味わって生きるなら、それが悟り。だから、家入さんは(禅の)感覚あるんじゃないですかね。

 

家入:僕、悟りつつあるんですかね(笑)。

 

上祐:家入さんは、苦しみからやさしさを得ている。さらに、今ここの幸福っていうことも感覚的にわかっている。もしかしたら、ブッダの道を……。

 

家入:(笑)ビール飲んでますけどね。

 

上祐:仏教では、お酒は飲んでもいいんです。百薬の長って言うでしょ。絶対否定ではないんですよ。ただし、飲まれてはならない。他人に迷惑かけるなってことです。

 

家入:(小さな声で)でも僕、お酒で人に迷惑かけることもあります……。

 

 

※この記事は、去る3月13日ロフトプラスワンにて行われた家入一真×上祐史浩『リアルお悩み相談室 vol.3』をもとに再構成したものです。全文は家入一真メールマガジン「家入学級」でご覧いただけます。

 

家入一真メールマガジン「家入学級」

6ダメだけど、なぜかみんなに愛されてやまない連続起業家・家入一真が、4ヶ月の準備期間を経てメルマガ界に帰ってきました!(通算3度目) 学校嫌いだった著者が「学校では教えてくれない、この世を生きる術」について、ときにマジメに、ときにはゆるく語ります。日頃、twitterで寄せられる悩みに140字を超えて答えるコーナーや、ゲストを迎えた対談、講演録なども掲載。 自分の夢に向かって頑張っている人も、世の中にちょっと生きづらさを感じている人も。日本一自由な学び場メルマガ、「家入学級」に来たれ!

【 料金(税込) 】 648円 / 月 <初回購読時、1ヶ月間無料!!>

【 発行周期 】 月2回発行(第1,第3月曜日配信予定)

ご購読・詳細はこちらから!

1 2 3
家入一真
1978年生まれ。起業家/投資家/クリエイター。悪ふざけをしながら、リアル・ネットを問わず、カフェやWEBサービスや会社など、遊び場を作りまくっている。JASDAQ最年少上場社長。40社程の若手ITベンチャーにも投資している。解放集団Liverty代表、JASDAQ上場企業paperboy&co.創業者、カフェ運営企業partycompany Inc.代表取締役、ベンチャー投資企業partyfactory Inc.代表取締役、クラウドファンディングCAMPFIRE運営企業ハイパーインターネッツ代表取締役。個人名義でも多数のウェブサービスの立ち上げを行うクリエイターでもある。

その他の記事

年内に来る? Wi-Fi Awareとは(小寺信良)
格闘ゲームなどについて最近思うこと(やまもといちろう)
「意識高い系」が「ホンモノ」に脱皮するために必要なこと(名越康文)
カビ毒ダイエットという新しい考え方(高城剛)
【第1話】日本型雇用の未来は君の肩に……(城繁幸)
数年後に改めて観光地としての真価が問われる京都(高城剛)
「実は言われているほど新事実はなく、変わっているのは評価だけだ」問題(やまもといちろう)
スマートフォンの登場:デジタルカメラ市場の駆逐へ(高城剛)
大手プラットフォーマーとのつきあいかた(本田雅一)
社会システムが大きく変わる前兆としての気候変動(高城剛)
「自分で本を選べない人」が増えている? 書店を楽しみとスリルの現場にするために必要なこと(鏡リュウジ)
歴史と現実の狭間で揺れる「モザイク都市」エルサレムで考えたこと(高城剛)
交渉の天才としての桃太郎(岩崎夏海)
大手企業勤務の看板が取れたとき、ビジネスマンはそのスキルや人脈の真価が問われるというのもひとつの事実だと思うのですよ。(やまもといちろう)
ニコニコ動画、そしていずれ来るU-NEXTやDMMへのVISA決済BANが描く未来(やまもといちろう)
家入一真のメールマガジン
「家入学級」

[料金(税込)] 660円(税込)/ 月
[発行周期] 月2回配信(第1,第3火曜日配信予定)

ページのトップへ