小寺・西田の「金曜ランチビュッフェ」より

iPhone6の画面サイズにみる「クック流Apple」の戦略

色々と物議は醸しているものの、iPhone 6と6 Plusのサイズを決める上で、アップルは「0.1インチ刻みで、すべてのサンプルを作った」(アップル関係者)という。今後どのようなサイズ・解像度を選ぼうとも、スケーラーである程度互換性の維持はできる。もちろん「そのサイズで使いやすいか」「そのサイズに最適な情報量はどうか」といった作り込みは必要なので、頻繁にサイズを変えられるとデベロッパーも困ってしまうだろう。だが、解像度をその時節に合わせて変化させていく分には問題が少ない。

同じアプローチは、iPhoneだけでなくiPadでも採れる。iPadの場合、サイズを変える必然性は薄いだろう。しかし、より解像度を高めることは、電子書籍や写真の表示にはプラスとなる。これはあくまで予想だが、今後のiPadにおいて、iPhone 6と同じスケーリング・アプローチが採られるとすれば、2048×1536ドットよりも解像度の高いパネルを使い、9.7インチのiPad Air系でも300PPIを越えたり、現在326PPIのiPad miniが400PPI近くになったり、という可能性が考えられる。もちろん、そうした変化は今年とは限らない。だが、そうなっても筆者は驚かない。

 

 

<この後、話題は「Apple Pay」「Apple watch」へ展開! 続きは小寺・西田の「金曜ランチビュッフェ」で!>

筆者:西田宗千佳

フリージャーナリスト。1971年福井県出身。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。取材・解説記事を中心に、主要新聞・ウェブ媒体などに寄稿する他、年数冊のペースで書籍も執筆。テレビ番組の監修なども手がける。

 

小寺・西田の「金曜ランチビュッフェ」

12コラムニスト小寺信良と、ジャーナリスト西田宗千佳がお送りする、業界俯瞰型メールマガジン。
家電、ガジェット、通信、放送、映像、オーディオ、IT教育など、2人が興味関心のおもむくまま縦横無尽に駆け巡り、「普通そんなこと知らないよね」という情報をお届けします。毎週金曜日12時丁度にお届け。1週ごとにメインパーソナリティを交代。

 

ご購読・詳細はこちらから!

1 2 3

その他の記事

ガイアの夜明けで話題沸騰! 15期連続2桁増収のスーパーの人事戦略を支える「類人猿分類」のすごさ(名越康文)
スマホから充電、という新発想〜巨大バッテリー搭載のK10000(高城剛)
「幸せの分母」を増やすことで、初めて人は人に優しくなれる(名越康文)
親野智可等さんの「左利き論」が語るべきもの(やまもといちろう)
効果的な時差ぼけ解消法(高城剛)
「2分の1成人式」の是非を考える(小寺信良)
“日本流”EV時代を考える(本田雅一)
少ない金で豊かに暮らす–クローゼットから消費を見直せ(紀里谷和明)
なぜNTTドコモは「dポイント」への移行を急ぐのか(西田宗千佳)
週刊金融日記 第281号 <Pythonで統計解析をはじめよう、北朝鮮ミサイル発射でビットコイン50万円突破>(藤沢数希)
ニュージーランドに第二のハリウッドを作る(高城剛)
開成中高校長「『勉強しなさい』を言ってはいけない」教育論の波紋(やまもといちろう)
フレディー・マーキュリー生誕の地で南の島々の音楽と身体性の関係を考える(高城剛)
柊氏との往復書簡(甲野善紀)
いま必要なのは「ちゃんと知ろうとする」こと(家入一真)

ページのトップへ