家入一真
@hbkr

家入一真×上祐史浩悩み相談(3)

うまくやろうと思わないほうがうまくいく

【質問】良いリーダーになるにはどうすればいいですか。理論的かつフェアな人間になって社会を引っ張ることができるようになりたい。それから、大馬鹿上司の対応に困っています。どうすればうまく付き合えるようになれるでしょうか。

 

家入:良いリーダーの定義もなかなかですけどね。どう思われますか? 理論的かつフェアな人間。

 

上祐:やっぱりリーダーとなると慢心というものが問題になってくると思うんですよね。地位や権力を持ちながら、自分が普通の人間だと思いとどまることができるかどうか。

 

家入:やっぱそこを突破しちゃう人がいるってことですよね。

 

上祐:私が尊敬している松下幸之助は「100人だったら命令すれば動くけど、1000人、1万人になると、拝むほどに感謝しないと動かない」というようなことを言ってました。やっぱり自分だけの力じゃなにも出来ない。それを心得ているかどうかってのは大事ですね。

 

家入:謙虚であれってことですかね。

 

上祐:謙虚といえば、まさに謙虚です。その背景に「自分だけじゃ何もできない」という、当たり前の認識があるかどうか。言葉で言うと感謝。感謝と謙虚っていうのは結びつくものがあるから。

 

家入:まぁフェアな人間っていうのもなかなか難しいですよね。

 

上祐:そうですね。

 

家入:僕はいくつかの会社の経営者なので、一応リーダーですよね。トップでやってきましたけど、結局周りに助けられてますね。僕は本当にダメな人間なので、ダメであればあるほど、周りが育つ。

 

上祐:うん。それは周りの力を生かすってこと。

 

家入:だから、ダメになればいいと思いますよ。

 

会場:(笑)

 

家入:僕、本当に時間とか守れなかったりするんですが、そうすると、会議に遅刻しないだけで喜ばれるんです。ダメ人間ブランディングができれば、みんな僕抜きで組織を作らなきゃって思うようになる。これはある意味良いリーダーなんじゃないかと。いなくていい。「亭主元気で留守がいい」って言葉もありますけど。

 

質問者:「大バカ上司の対応に困っています。どうすればうまく付き合えるでしょうか?」

 

家入:僕は、人と人って絶対わかり合えないと思っています。わかりあえない状態で、自分が相手に対してどうするかだと思うんですよ。だから、その大馬鹿上司とわかり合おうとか、仲良くなろうとかはせずに、上司に対して自分がどういう態度を表明するかってこと。そうしてるうちに、たぶん上司から「あぁ、こいつ俺のこと嫌ってるな」って離れていくだろうし、それでいいんじゃないかな。どうでしょうかね。

 

上祐:その人から逃げられないならば、自分がその人を上司にもったという条件をなるべく生かすようにする。忍耐の訓練とかね。それに、本当に大馬鹿だったら、辛抱していれば5年でいなくなる。麻原(彰晃)だって87年から95年までですから7年しか持たなかった。本当に馬鹿だったら放っていても自分で転ぶと思いますよ。

 

家入:自然といなくなる。

 

上祐:おのずと去っていく。そうでもなかったら、やっぱり自分の方にも問題があるかもしれない。周りから見ると上司も自分も両方とも似たような性格ってこともあるんじゃないかな。

 

家入:そうですね。

 

上祐:そこは、やっぱりさっき言った「謙虚」。そういう場合は、反面教師みたいに捉えたらいいんじゃないかな。

 

家入:なるほど。いい話だな。

1 2 3
家入一真
1978年生まれ。起業家/投資家/クリエイター。悪ふざけをしながら、リアル・ネットを問わず、カフェやWEBサービスや会社など、遊び場を作りまくっている。JASDAQ最年少上場社長。40社程の若手ITベンチャーにも投資している。解放集団Liverty代表、JASDAQ上場企業paperboy&co.創業者、カフェ運営企業partycompany Inc.代表取締役、ベンチャー投資企業partyfactory Inc.代表取締役、クラウドファンディングCAMPFIRE運営企業ハイパーインターネッツ代表取締役。個人名義でも多数のウェブサービスの立ち上げを行うクリエイターでもある。

その他の記事

自分流ハイブリッドで身体を整える(高城剛)
やまもといちろうのメールマガジン『人間迷路』紹介動画(やまもといちろう)
キューバの有機農業に注目しているのは日本の一部の人たちだけという現実(高城剛)
なぜ僕は自分の作品が「嫌」になるのか–新作『LAST KNIGHTS / ラスト・ナイツ』近日公開・紀里谷和明が語る作品論(紀里谷和明)
Googleの退職エントリーラッシュに見る、多国籍企業のフリーライド感(やまもといちろう)
フランス人の「不倫」に対する価値観(石田衣良)
花見で教えられるこの世の唯一の真実(高城剛)
成長戦略に「ウェブスリー」を掲げる岸田官邸の何それ感(やまもといちろう)
本当の才能は「何かに没頭した時間」が育ててくれる(名越康文)
嘘のこと〜自分の中の「真実」が多数のリアリティによってひっくり返されるとき(川端裕人)
AlphaGoから考える「人とAIの関係」(西田宗千佳)
なんでもアリのハイレゾスピーカー「RS-301」を試す(小寺信良)
AIやロボットによってもたらされる不確実性時代の雲行き(高城剛)
あまり参院選で問題にならない法人税のこと(やまもといちろう)
【号外】安倍官邸『緊急事態宣言』経済と医療を巡る争い(やまもといちろう)
家入一真のメールマガジン
「家入学級」

[料金(税込)] 660円(税込)/ 月
[発行周期] 月2回配信(第1,第3火曜日配信予定)

ページのトップへ