※家入一真メールマガジン「家入学級」Vol.023(2014年10月07日)より
【Q】家入さんはよく「逃げてもいい」「ありのままでいい」などといったことおっしゃっていますが、それは努力しなくていい、ということになりますか? 人は、逃げてばかりいたら堕落していくと思うのですが……。(YES伊藤/男性)
【A】僕が言うことをみんながやったら、みんながんばらなくなるじゃん、経済成長しなくなるじゃん、みたいな批判をしてくる人はたまにいるけど、そういうことじゃないですよね。僕がよく言っている「ありのままでいる」がどういうことかというと、「ダメな部分も自分であるということを自分で認識する」ということです。
それは努力しないこととは全然違う。やっぱり人生にはアクセルを踏まなきゃいけないタイミングが確かに存在する。もちろん過度な努力はあまり好きじゃないけど、やっぱり努力は必要です。
でも、アクセル踏みっぱなしだとエンスト起こしちゃうし、たまにはだらけたいときもある。誰しもそういうダメな部分はある。大切なのは、そのダメな部分を自分自身で愛せるかどうか。ありのままでいるってことは、そういうことなんです。
ちなみに、人生にはアクセルを踏むべきタイミングがあるけど、それがいつかは誰かに教わるものではなくて、自分の頭で考えましょう。僕自身、今こんな風にメルマガを配信しているのも、きっと若いときにどっかのタイミングでアクセルを踏んだからこそ、結果を出したからこそだと思う。だから、僕の言うことが勘違いされて、若い子が「がんばらなくていい」と思うのは、問題ではある。
リバ邸の子たちのなかでもいるんだよね、易きに流れているなぁって奴。仕事するべきときなのに昼寝してたりね。そういうときは「お前そんなことしてる場合じゃないだろ」という風には言う。「お前今がアクセル踏む瞬間なんだからさ」って。たとえばおにぎり屋のたけのしんなんかは今きっと分岐点にいる。だから僕は「今、がって行け!」って感じで伝えている。※たけのしんさんは、家入学級17号で寄稿いただいています。
ま、とはいえ最終的に決めるのは本人。薄情なことを言うと、そこまで面倒見るつもりもないし、いい方向に行けばいいと思うのでアドバイスはするけど、本人がなまけたいっていうのであれば、なまければいい。あれ、なんの話してたんだっけ?
そうそう、ありのままでいるってのは、その都度その都度楽な方に流れることではないんです。……って、僕が言っても説得力ないかな。でも、僕だって振り返ってみれば嫌々ながらも何かをがんばった時期もあった気がする。その経験と同じことを他人に押し付けるつもりはないし、自分からわざわざ言うことでもないけど、でも、そういうタイミングはあった。
そして、それと同じように、嫌なことから逃げたこともたくさんあった。アクセルを踏める自分も、踏めずに逃げちゃう自分も、全部自分だっていうのはわかっている。いい部分も悪い部分も受け入れるようになってからは、だいぶ楽になったかな。それまでは「逃げちゃう自分はクソみたいな人間だ」って思ってたから。
まぁ、この前も講演をドタキャンしたし、「自分はクソだ」っていうのは、未だに思いますけどね。
家入一真メールマガジン「家入学級」
Vol.023(2014年10月07日)目次
家 入 学 級 * 時 間 割
1時間目:今日の授業 「まやかしの希望は目指さない、僕の幸福論」
2時間目:【Q&A】ありのままでいることと、努力をしないことの違い
3時間目:お寺の可能性
4時間目:LINE晒し日記
5時間目:対談:キャイ~ン天野ひろゆきさん
ダメだけど、なぜかみんなに愛されてやまない連続起業家・家入一真が、4ヶ月の準備期間を経てメルマガ界に帰ってきました!(通算3度目) 学校嫌いだった著者が「学校では教えてくれない、この世を生きる術」について、ときにマジメに、ときにはゆるく語ります。日頃、twitterで寄せられる悩みに140字を超えて答えるコーナーや、ゲストを迎えた対談、講演録なども掲載。 自分の夢に向かって頑張っている人も、世の中にちょっと生きづらさを感じている人も。日本一自由な学び場メルマガ、「家入学級」に来たれ!
【料金(税込)】 648円 / 月 <初回購読時、1ヶ月間無料!!> 【 発行周期 】 月2回配信(第1,第3火曜日配信予定)
詳細・お申し込みはこちらから
その他の記事
「なし崩し」移民増加に日本社会は如何に対応するか(やまもといちろう) | |
「日本の電子書籍は遅れている」は本当か(西田宗千佳) | |
「深刻になる」という病(名越康文) | |
今週の動画「太刀奪り」(甲野善紀) | |
日本のエロAIが世界を動かす… ことにはならないかもしれない(やまもといちろう) | |
豚だらけの南の島、ババウ島に隠された奥深くも驚くべき秘密(高城剛) | |
夏の帰省に強い味方! かんたん水やりタイマーセット「G216」(小寺信良) | |
3月移動に地獄を見た話(小寺信良) | |
私事ながら、第4子になる長女に恵まれました(やまもといちろう) | |
コロナウイルス(COVID-19)対策で専制・共産国家のやり方を称賛するのって怖ろしくない?(やまもといちろう) | |
殺人事件の容疑者になってしまった時に聴きたいジャズアルバム(福島剛) | |
ビルゲイツはやはり天才だったと感じる想い出(本田雅一) | |
宇野常寛特別インタビュー第6回「インターネット的知性の基本精神を取り戻せ!」(宇野常寛) | |
バンクーバーの街中で出会う「みっつの団体」(高城剛) | |
伸びる人は「2週間1単位」で生活習慣を整える(名越康文) |