新しい仕掛けも続々
おもいでばこは写真を楽しむものだが、実はビジネスにも使える。静止画と動画をガンガンに扱え、トランジションも使えるのだ。これをプレゼンに使わない手はない。実際におもいでばこ感謝祭で行なわれたプレゼンテーションは、新おもいでばこから出力したという。
プレゼンテーションにおいては、ページをめくるたびに右下にいちいちリモコンの操作ガイドが出てくる。これが邪魔だということで、急遽このガイドを消す機能を加えたモデルでプレゼンを行なった。
実はこういった使い方は、以前ローランド「VR-3EX」をレビューしたときに、おもいでばこはテロッパーや動画のポン出し機として使えるということを僕が提唱していたのだ。
・黄色端子時代の終わりを告げるローランド「VR-3EX」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/zooma/20140226_636964.html
この時も右下のメニューが問題になっていたが、これを消す機能は正式には取り込まれなかった。だが実際にプレゼンテーションでの用途はアリということがメーカー側でも認識されたので、この機能は次期アップデート時に公式機能として盛り込まれるはずである。
最後に面白い機能をご紹介したい。新おもいでばこはWi-Fiも内蔵したが、家庭にWi-Fi環境が無い人のために、親機の機能も盛り込んだ。つまりおもいでばことスマホをダイレクト接続することで、スマホの映像を転送できるのだ。最近はスマホとデジカメをWi-Fiダイレクトで接続して、カメラの写真をスマホに送る機能が増えてきたが、それの逆方向をやるわけである。
さらに面白いのは、有線のネットワークはあるよと言うご家庭の場合、背面のEtherポートに有線接続すれば、おもいでばこがWi-Fiルーターにもなる。つまりおもいでばこ経由で、それと繋がったスマホもWAN側に出られるのだ。
今どきの親機としてはそれほど高機能ではないが、これまでWi-Fiなどよくわからん、といった家庭でも、いきなりホームネットワークができあがるわけである。これは自社ルーター製品とカニバるのではないかとも思ったが、実際にWi-Fi便利だねということがわかれば、そのままバッファロー営業の言われるがままに高速な同社ルーターを買ってくれるお客さんになってくれる可能性が高い。実に巧妙な戦略である。
ハードウェアがわかる人にも面白く、わからない人にも十分便利で役に立つ。誰でも自分や家族の過去を写真として持っているが、持っているだけでは何にもならない。掘り返してみるチャンスがなければ、撮ってないのと同じである。
なくなると人生に大ダメージを食らうプロダクト、それがおもいでばこなのだ。どういうことか、それはこの動画を見ればわかるだろう。
・Reflect on your life journey - "OMOIDEBAKO"
https://www.youtube.com/watch?v=U1E5uyztNJg&feature=youtu.be
小寺・西田の「金曜ランチビュッフェ」
2015年3月20日 Vol.027 <差別化の手法号>目次
01 論壇(西田)
任天堂・DeNA戦略提携の本質を考える
02 余談(小寺)
一から作り直した「非バッファロー的なもの」、新おもいでばこの秘密
03 対談(小寺)
PRONEWSが淘汰されないわけ(4)
04 過去記事アーカイブズ(西田)
レコーダーの「ハード」と「ソフト」を巡るジレンマ
05 ニュースクリップ(小寺・西田)
06 今週のおたより(小寺・西田)
コラムニスト小寺信良と、ジャーナリスト西田宗千佳がお送りする、業界俯瞰型メールマガジン。 家電、ガジェット、通信、放送、映像、オーディオ、IT教育など、2人が興味関心のおもむくまま縦横無尽に駆け巡り、「普通そんなこと知らないよね」という情報をお届けします。毎週金曜日12時丁度にお届け。1週ごとにメインパーソナリティを交代。
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