■コツを掴めば問題なし
手首式の測定が難しいと言われるゆえんは、測定時の手首の高さで、数値が変動するからである。本来は手首の位置が、心臓と同じ高さであることが望ましい。これより高いと血圧が低めに、低いと高めに出るという。
本機では手首の高さを毎回同じに保つために、「高さセンサー」を備えている。これは正しい高さの位置で角度(傾き)を記憶させておくことで、毎回同じ高さを教えてくれる機能だ。しょせんは角度を測っているだけなので、毎回同じ椅子とテーブルを使うほうが、正確に腕の角度が決まるわけである。
測定は、ポンプでカフ(巻き付け部分)に空気を入れて圧迫し、脈拍音によって測定するというお馴染みの方法だ。多くの測定機はいったんマックスまで空気を入れ、抜きながら上、下と測定するが、本機は空気を入れながら下、上と測定していく。したがって測定時間は若干短縮される。
・パナソニックの手首式血圧計「EW-BW53」

測定が終わったら、「記憶」ボタンを押すと内部メモリーに記憶される。オムロンのものは測定すると自動的に記録されたので、ここが戸惑うところだ。これを忘れると、NFCによる転送ができない。最初何回やっても転送できないので、初期不良かと疑ったが、マニュアルをよく読んでみるとそういうことだったのだ。
記録用のアプリは、パナソニックが提供するPanasonic Smart Appというものが対応する。血圧計だけでなく、体重計や活動計などいろんな商品に対応し、複合的に体調を管理するアプリのようだ。本機の通信ボタンを押した後、アプリの「タッチ」機能を呼び出し、スマホをタッチするとデータが転送される。測定日時のデータも同時に送られるので、タッチするだけで自動的に測定グラフが生成される。
・タッチするだけでデータ転送

グラフ機能は若干おおざっぱで、デイリーの記録は3日ずつしか見られない。週表示にすると毎日の記録は見られず、1週間朝昼晩の平均値しか表示されないのが残念だ。ただ医師に見せる際も、医師は平均を記録しているので、そんなに支障はないだろうと思われる。
・グラフ機能は若干おおざっぱ

上腕式にくらべて手首式は、いちいち上着を脱がなくても測れるので、冬場は楽である。また測定角度も毎回同じになるので、誤差も少ないように見える。ただこれは、2年間ずっと血圧を測定してきて大体これぐらいのはずと知っているので、わかることだ。最初に買う血圧計としては、やはり上腕式で自分の平均を掴んだ方がいいと思う。
本体は小型なので、出張に持参するのも荷物にならないだろう。これまで長期出張にわざわざ大きな血圧計を持っていくのも面倒なので測定していなかったが、海外での仕事中に血圧がどうなるのか、興味があるところである。
小寺・西田の「金曜ランチビュッフェ」
2015年4月3日 Vol.029 <色々変わる春号>目次
01 論壇(西田)
週刊アスキー「デジタル移行」から考える「習慣化」の価値
02 余談(小寺)
NFCでデータ転送、パナソニックの血圧計「EW-BW53」
03 対談(西田)
鷹野凌氏に聞く「日本独立作家同盟が生まれた理由」(2)
04 過去記事アーカイブズ(西田)
「裸眼」3Dは出たけれど……
05 ニュースクリップ(小寺・西田)
06 今週のおたより(小寺・西田)
コラムニスト小寺信良と、ジャーナリスト西田宗千佳がお送りする、業界俯瞰型メールマガジン。 家電、ガジェット、通信、放送、映像、オーディオ、IT教育など、2人が興味関心のおもむくまま縦横無尽に駆け巡り、「普通そんなこと知らないよね」という情報をお届けします。毎週金曜日12時丁度にお届け。1週ごとにメインパーソナリティを交代。
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