高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

世界でもっとも自然災害リスクが高いのに世界でもっとも幸せな国の一つと言われるバヌアツの魅力

高城未来研究所【Future Report】Vol.258(2016年5月27日発行)より


今週は、バヌアツにいます。

最近、日本では「バヌアツの法則」なるものが話題で、バヌアツ沖で規模の起きな地震が発生すると、それと連動するように、数日後に日本でも大きな地震が発生すると言われています。
この奇妙な連動を「バヌアツの法則」と呼ぶそうです。
バヌアツでマグニチュード6以上の地震が発生した場合、同程度の規模の地震が数日後〜2週間くらいの間に日本でも発生し、その発生確率は実に6割〜7割と言われているのです。

そんな日本同様に地震大国ということもあって、この国は「世界でもっとも自然災害リスクが高い国」と様々な調査会社が発表する一方、同じような調査では「世界でもっとも幸せな国」でも常にトップ5にランクする不思議な国でもあります。
訪れてみるとわかりますが、島には幸せな空気がなんとも漂う一方、至る所に自然災害サイクロンの傷跡が残っています。
考えてみれば、「世界でもっと自然災害リスクが高い国」に暮らしているわけですので、相当ハッピーじゃなきゃ、やっていけないのだとも思います。

さて、今回はじめて訪れたバヌアツを数日かけて回りましたが、実に魅力的な島々がここにはあります。

まず、タンナ島。
世界でこれほど観光客を集めているのに、これほどの悪路が他にあるのか、と思えるタンナ島は、世界でもっとも活火山の火口近くに立てる場所として有名です。
手すりもロープもないのに、こんなところまで登って本当に問題ないのか、と、さすがの僕でも思うほどでした。
それゆえ、登山の前には、すべては自己リスクである旨が書かれた誓約書にサインする必要がありまして、そのリスクを背負っても、ここに来る価値はあると思います。
眼前で次々爆発するマグマは、驚きです!
どうせなら、マグマがハッキリ見える夕方以降の暗闇登山がオススメです。

続きまして、ペンテコスト島。
「バンジージャンプ」の発祥地として知られるバヌアツのペンテコスト島でジャンプが行われるのは、毎年4月と5月の収穫祭の週末だけで、今回はこれを目指してやってきました。
ここのジャンプは、僕が知ってる「バンジージャンプ」とかなり違います。
なにしろ、ジャンプをする多くの者は、地面スレスレで止まるのではなく、皆、地面に激突するんです!
この痛々しさは、尋常じゃありませんが、頭から地面に突っ込んでも、皆さん笑ってます(ちょっと泣きながら)。
英語で「Land Diving」と言ってましたが、まさにその通りだと思いました。

そして、地震の震源地と言われるエスピリトゥサント島。
こんな綺麗な湖があるのか!と思うような素晴らしい場所が島内にいくつもあり、美しいバヌアツの中でもバヌアツの人が「一番美しい」と言うだけのことはあります。
しかし、この島では頻繁に地震が起き、その対策を尋ねると「高い建物は建てず、大きな木のそばにいる」とのことだけでした。

どの島もハッピー感満載の「おもてなし」がありまして、実に楽しい日々を過ごしています。

いい国ですね、ここ。地震を忘れるほどに。

 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.258 2016年5月27日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. マクロビオティックのはじめかた
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 著書のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

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高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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