やまもといちろうメルマガ「人間迷路」より

最近ハゲ関連が熱い、あるいは新潟日報と報道の問題について

1aacea29d99e95388d8a0cceeaebfa61_s

ヒマネタを投下するようなんですが、先日匿名で「闇のキャンディーズ」を名乗っていた新潟日報の坂本秀樹さんが実名を晒され、攻撃対象となっていた弁護士の高島章先生に抗議されて問題となりました。

事案はいまなお現在進行形で、最終的にどういう着地になるかは分かりませんが、労働法の絡みもあって新潟日報は当該坂本秀樹さんを無期限懲戒休職という処分にしたようです。

高島章弁護士の事務所に 新潟日報社が謝罪に訪れた模様。そして、然るべき対処が、無期限懲戒休職処分(バージョン3
http://togetter.com/li/904283

この中で、匿名であった坂本秀樹さんが高島先生を「クソ馬鹿ハゲ野郎」と罵る局面があり、非常に共鳴(共感ではない)をしたわけであります。

「クソ馬鹿ハゲ野郎」新潟日報上越支社報道部長がTwitterで罵詈雑言
https://www.joetsutj.com/articles/85734166

このところハゲ関連の話題は絶えることなく、ハゲ界隈ではこのような記事も物議を醸しており、身体的特徴を知らしめて犯人捕縛に結びつけるはずが、純粋無垢なハゲDISに直結してしまい、事件とは無関係なハゲが揃って心を痛めるという事案に発生するわけであります。

前頭部に毛髪がない男が女子高生につきまとう
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151126-00010017-nishinp-soci

また、国際舞台においてもハゲと白髪の論争は絶え間なく続いており、ハゲ自体は何のマイノリティでもないにも関わらず毛髪量や黒さによって政治的指導力が上下するのであればなりふり構わず髪を染め育毛に精を出さねばならないという事情があるのかもしれません。

オバマに届け! 中国で薄毛より白髪を嫌う理由
薄毛の救世主・「101」を試して分かったこと
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/258513/112500016/

話を戻して、新潟日報の問題については、私個人も比較的お勤めの方を存じ上げており、何が起きているのか多少なりとも耳にすることのできる立場にはあります。まさかの事態に混乱と困惑を隠し切れない様子でしたが、実のところ、新潟日報社内にもかねてから坂本さんがこの手の活動に深く関与してきた事情を知っている人物は複数居りまして、また、比較的イデオロギー色の少ない新潟日報においても一定数の左翼系知識人シンパがいるというのは知れている話でした。それもあって、坂本さんがネット上での匿名性をいいことにいろんな方面に暴言を吐き続けていることも知る同僚たちはいろんな複雑な感情を抱きつつワッチはしておったそうですが、まさかこのような形で話が知れてしまうとは思わなかったということのようです。

問題の根幹は、今回の坂本さんのように破廉恥な匿名発言が身バレすることだけではなく、いまなおメディアにおいて一定の割合がこの手の思想に共鳴する人たちがいるのだということに他なりません。一応、新潟日報でも再発防止策としてのネット発言許可制というちょっとびっくりな対応をしましたが、これは新潟日報だけではなく、特定の政治的な志向を持っている人がマスコミで活動するにあたり、そういう意見を各方面に拡散してくれる人選を内外で行う結果、そのマスコミから発信される内容に党派性を帯びるというメカニズムに原因があるのは言うまでもありません。

その場合、思想統制ではないですがその担当記者が毎年どのような記事を誰に取材して書き、どういう問題意識を持っている人なのかを確認することがまず先になります。これは、最低限その記者がどういうモチベーションで仕事に取り組んでいるのかを知り、リスクを彼個人から剥がして守ってあげるという意味も含みます。社として活動し、記事として多くの人たちに読んでもらうのが仕事である以上、品質管理を行うための技法はもう少し新聞各社はしっかりやったほうがこういう問題を起こしづらいと思うんですよね。

過去には、毎日新聞のWAIWAI騒動などもあり、統制しているはずが蓋を開けたら変なものが野放しで、社として対応を引き伸ばしているうちにネットで騒がれて炎上してお詫び行脚をする羽目になるのは毎度の恒例行事みたいになっています。もちろん、意識を持って報道に取り組む姿勢は大事なのでしょうが、おそらくこのような問題はしばらく続くことになると思います。

 

 

やまもといちろうメールマガジン「人間迷路

Vol.142 一投資家としてベンチャー界隈に思うこと、そして最近のサイバー攻撃で何が起きているのか、IoTはどうなるのかを語る回
2015年11月30日発行号 目次
187A8796sm

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
目次
【0. 序文】最近ハゲ関連が熱い、あるいは新潟日報と報道の問題について
【1. インシデント1】もしかしたら今がピークかもしれないAppleはこれからどうするのだろうという話
【2. インシデント2】アミューズメント業界の規制が大混乱で余波がありそうな話
【3. 迷子問答】迷路で迷っている者同士のQ&A
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

やまもといちろうメールマガジン「人間迷路」のご購読はこちらから

やまもといちろう
個人投資家、作家。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。サイバーインテリジェンス研究所統計技術主幹など歴任。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も。日経ビジネス、文春オンライン、みんなの介護、こどものミライなど多くの媒体に執筆し「ネットビジネスの終わり(Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など著書多数。

その他の記事

【第5話】オープン戦(城繁幸)
「自分で本を選べない人」が増えている? 書店を楽しみとスリルの現場にするために必要なこと(鏡リュウジ)
私の武術探究史の中でも記憶に残る技法ーーDVD『甲野善紀 技と術理2016―飇拳との出会い』(甲野善紀)
子どもが飛行機で泣いた時に考えるべきこと(茂木健一郎)
体調を崩さないクーラーの使い方–鍼灸師が教える暑い夏を乗り切る方法(若林理砂)
年末年始、若い人の年上への関わり方の変化で興味深いこと(やまもといちろう)
シュプレヒコールのデジャブ感—大切なのは、深く呼吸をすること(名越康文)
政府の原発ゼロ政策はなぜ骨抜きになったのか(津田大介)
テレビと政治の関係はいつから変質したのか(津田大介)
俺たちにとって重要なニュースって、なんなんでしょうね(紀里谷和明)
ラジオを再発明? ラジオ局が仕掛けるラジオ(小寺信良)
「野良猫」として生きるための哲学(ジョン・キム)
5年後の未来? Canon Expoで見たもの(小寺信良)
人生初めての感動の瞬間(光嶋裕介)
なぜ若者に奴隷根性が植えつけられたか?(前編)(岩崎夏海)
やまもといちろうのメールマガジン
「人間迷路」

[料金(税込)] 756円(税込)/ 月
[発行周期] 月4回前後+号外

ページのトップへ