小寺・西田の「金曜ランチビュッフェ」より

コデラ的出国前の儀式

※メールマガジン「小寺・西田の金曜ランチビュッフェ」2017年4月21日 Vol.124 <環境が成長を規定する号>より


冒頭のご挨拶にもあるように、このメルマガをご覧になっている時にはコデラはすでに空の上である。NAB取材のため、再びラスベガス入りする予定だ。

海外出張が近づくとだいたい僕か西田さんが同じようなことを書き出すような気がするが、まあそれだけ出張の準備で切羽詰まっているということである。今回は備忘録的に、海外に行くならこういうとこチェックだよ、という話をしておきたい。

 

荷造り

最近は旅慣れてきたので、それほど何日も前から準備するようなこともなくなってきた。持っていっても使わないものがだいたいわかってきたからだ。

取材に必要な道具類、カメラやレコーダの類は、以前は2セットを2つのスーツケースに分けて、どっちかがロストしても大丈夫なようにしていたのだが、最近はiPhoneとちっちゃいマイクがあれば、バックアップとしては十分になってきた。したがって今は、本気カメラはスーツケースで預け荷物に、ロストしたらあとは機内持ち込み荷物でなんとかする、という体制になっている。

スーツケースの中身は、そういったハードウェアと衣類などが混在するが、だいたい現地についてスーツケースを開けると、小さいポーチ類などが大物の隙間に入り込んだりして、ごちゃごちゃになっている。

そこで利用したいのが、皆さんも大好きなAmazon箱だ。小さめの箱に小物類を入れてスーツケースに詰める。四角いスーツケースに四角い箱を詰め込むので、輸送後も位置が動かない。したがって中身もゴチャゴチャにならないというわけだ。

ある意味クッション代わりにもなるので、壊れると困る機材、他のものやスーツケース内部を傷つける恐れがあるものを箱にいれるのはアリだ。カップ麺などの消え物を入れた箱は帰りには空いてしまうが、今度はお土産をそれに詰めて持って帰ればいい。特にお土産は形が変形すると困るものもあるため、箱があると何かと便利である。

 

医薬品の類は、何をどれだけ持っていくかというのが悩ましいところだ。アメリカ・ラスベガスの場合、田舎とは違って街中いくらでもドラッグストアがあるので、現地に行ってから困ることはない。一番困るのは、飛行機の中や空港の中で具合が悪くなった時である。

そこで大事なポイントは、必要最低限の医薬品は預け荷物に入れたらダメ、ということである。空港や機内で喉が痛くなっても、薬が預け荷物の中ではどうにもならないのだ。

空港は困らないだろうと思われるかもしれないが、意外に空港の中は自分の欲しい薬品が売ってない。風邪薬1つ、のど飴1つとっても、選択肢がびっくりするぐらい限られる。これは日本の空港内でも同じだ。自分に合わない薬を飲んでも、効かない。

移動時間を考えると、最低限必要な薬品は、3回分を携帯すれば十分だろう。僕の場合、総合感冒薬、のど飴、胃薬、整腸剤、痛み止めの5点セットである。あとは外傷用としてバンドエイドを3枚ばかり。それ以上オオゴトになった場合は、むしろ個人ではどうにもならない。空港や機内スタッフに頼るしかない。

 

海外旅行保険

最近友人の間で、海外にて盗難の被害に遭う例が増えている。また展示会場からメーカーの展示品が大量に消えるという事件も相次いでいる。暴力事件はそれほどでもないが、窃盗は増えている印象だ。もちろん、自衛策として色々準備はするのだが、それでも盗まれた場合に、掛け捨ての海外旅行保険に加入するようにしている。

クレジットカードにも海外での盗難保証が付いているものもあるが、そのカードで決済した買い物に限られるなど、条件付きであるケースも少なくない。おそらく皆さんもその内容まで、詳しく把握していないだろう。そんなことなら、掛け捨てでもいいから確実に記憶に残る保険に入っておいた方がいい。

以前は空港に設置してある自動申し込み機を利用していたのだが、最近はスマホで加入できる保険が増えてきた。今回はau損保の「海外旅行の保険」に加入してみた。携行品損害は上限が30万円までだが、まあ3800円程度の掛け金から考えればそんなものだろう。専用アプリで日本語での無料電話サポートが受けられたり、渡航先の日本語対応可能な病院リストが確認できるのも便利だ。

・アプリでサポート情報が確認できるのは便利

 

通信手段の手配

ネットに繋がってない津田大介が無力なように、我々にとってもネットから情報が引き出せるかどうかは重要だ。現地に付いてからの通信手段の確保は、必須である。

かつてSoftBankユーザーは、「アメリカ放題最強伝説」誇っていたが、2016年6月末、実はこのサービスが恒久的なものではなく、単なる期間限定のキャンペーンであったことから、海外利用者がパケ死続出するという事件が起こった。現在はキャンペーン再開ということだそうだが、それがいつまでなのかわからない。SoftBankユーザーは、今後はビクビクしながら使うことになるわけである。

他キャリアも別料金ではあるが、それなりにリーズナブルな価格で海外ローミングプランを提供するようになっている。したがって手持ちキャリアの海外ローミングと、現地SIMの二刀流で凌ぐというのが、昨今の王道のようだ。

これに際して、昨年購入したiPhone 7 PlusをSIMロックフリー化しておいた。ネットから手続きすれば、店頭に実機を持っていくことなくSIMロックフリーとなる。ロック解除には、日本にて別キャリアのSIMに入れ替えればいいようだ。いきなり現地SIMを入れて大丈夫なのかどうかは、説明に記載がないためよくわからない。まあわざわざ地雷を踏みに行くようなことをする必要もない。

今回の渡米で懸念されるのは、トランプ政権になったことで空港その他のセキュリティチェックがどれぐらい面倒になったか、という点である。入国してしまえばさほど変わらないとは思うが、1月のCESの時にはまだオバマ政権であったわけで、どのような変化があるのかも注意深く観察しておきたい。

 

小寺・西田の「金曜ランチビュッフェ

2017年4月21日 Vol.124 <環境が成長を規定する号> 目次

01 論壇【西田】
 「パーツが集まる街」深センを歩きながら考える
02 余談【小寺】
 コデラ的出国前の儀式
03 対談【小寺】
 「ライター」とは何か(3)
04 過去記事【西田】
 「テクノロジードライバー」がタブレット端末になっていく
05 ニュースクリップ
06 今週のおたより
07 今週のおしごと

 
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