本田雅一
@rokuzouhonda

メルマガ「本田雅一の IT・ネット直球リポート」より

大手プラットフォーマーとのつきあいかた

※この記事は本田雅一さんのメールマガジン「本田雅一の IT・ネット直球リポート」 Vol.067<お代官様には逆らえねぇな>(2020年5月5日)からの抜粋です。


1月中旬には実は収益化が可能になっていたYouTubeチャンネル。しかし、手続きを少し間違えてしまったところ、いきなり「このチャンネルは収益化できません」と表示され、その後、いくら問い合わせをしても返答がなくなりました。

結局、その後も広告収益を受け取らないままYouTube動画を作り続けています。どの世界も同じですが、基盤を制されてしまうと、その元でビジネスをしている人たちは、その基盤=プラットフォームを運営する組織に従わざるを得ません。

……と、少しばかり煽り気味に始めましたが、サポートの窓口に連絡しても、一切なんの連絡もせずに放置することがGoogleは多いようです。多くの利害関係者を抱えるため、いちいち個人の要望や手違い、勘違いなどを修正する余地はないのかもしれません。

思い起こせばAndroidスマートフォンを開発した時にも、互換性試験を受けるための手続きを正面から申し込んでも返答がなく、仕方なく裏口から連絡したら翌日には物事がまともに進んだことを思い出します。きっと多くの人が殺到して、対応を仕切ることができないのでしょうが、お願いをすれば前に進むこともあり。でも結局は担当者の胸三寸ということならば、江戸時代から社会の道理は変わっていないのかもしれませんね。
 

“お代官様”は悪徳とは限らないが、悪徳であることが多い理由

時代劇などでは「お代官様」「悪徳代官」などというキーワードが頻発する。江戸時代の中間管理職が、我田引水的な腐敗統治を行っていたということなのかもしれないが、必ずしもそうではない場合も多い。現代のデジタル社会に置き換えるならば、それはデジタルプラットフォーマー=お代官様と言い換えることができるのかもしれない。

かつて「Google八分」という言葉が使われることが多かった時代がある。いや、今でもGoogle八分は存在する。この言葉はGoogleによって検索対象から除外されることを意味している。Googleは実態とは異なる検索結果となることを避けるため、検索アルゴリズムや検索対象のウェブサイトを頻繁に見直している。

Google八分とは、Googleから「こいつは検索対象として相応しくない」と判断されると、検索順位が下位に突き落とされてしまうことをいう。これが広告をベースにする商業サイトならば、その価値を失ってしまうことにもなりかねない。


 
(この続きは、本田雅一メールマガジン 「本田雅一の IT・ネット直球リポート」で)
 

本田雅一メールマガジン「本田雅一の IT・ネット直球リポート」

2014年よりお届けしていたメルマガ「続・モバイル通信リターンズ」 を、2017年7月にリニューアル。IT、AV、カメラなどの深い知識とユーザー体験、評論家としての画、音へのこだわりをベースに、開発の現場、経営の最前線から、ハリウッド関係者など幅広いネットワークを生かして取材。市場の今と次を読み解く本田雅一による活動レポート。

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本田雅一
PCハードウェアのトレンドから企業向けネットワーク製品、アプリケーションソフトウェア、Web関連サービスなど、テクノロジ関連の取材記事・コラムを執筆するほか、デジタルカメラ関連のコラムやインタビュー、経済誌への市場分析記事などを担当している。 AV関係では次世代光ディスク関連の動向や映像圧縮技術、製品評論をインターネット、専門誌で展開。日本で発売されているテレビ、プロジェクタ、AVアンプ、レコーダなどの主要製品は、そのほとんどを試聴している。 仕事がら映像機器やソフトを解析的に見る事が多いが、本人曰く「根っからのオーディオ機器好き」。ディスプレイは映像エンターテイメントは投写型、情報系は直視型と使い分け、SACDやDVD-Audioを愛しつつも、ポピュラー系は携帯型デジタルオーディオで楽しむなど、その場に応じて幅広くAVコンテンツを楽しんでいる。

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