※高城未来研究所【Future Report】Vol.527(2021年7月23日発行)より
今週は、山形、米沢、仙台、岩手の奥州と移動しています。
梅雨明けの東北は驚くほどに暑く、移動中に見かけた高速道路の温度表記は、37度!
太陽光が燦々と降り注ぐ時間が長いこの時期は、毎年屋外撮影が多いため、なにより熱中症に注意しなければなりません。
人間の身体には、常に体温を一定に保とうとする「体温調節中枢」があります。通常、人間の深部体温は体内酵素が活性化する37度前後に保たれていますが、その設定温度を外気の状況によって上下させることができ、体温を上げる時は血流を減少させて体内の熱を蓄え、骨格筋の収縮によって熱を生産したり、また、体温を下げる時には血流を促し、汗をかくことで体内の熱を放出したり、調整することが可能です。
しかし、暑いからといってガブガブ水ばかり飲むと大量の汗をかいて身体の水分バランスを崩し、さらには塩分やカリウムなどのミネラル類なども失われてしまって調整機能が働かなくなってしまいます。
これがピークに達した状態が熱中症です。
熱中症は、深部体温が40度を超え、中枢神経系の機能障害を伴う生命を脅かす熱重篤な疾患です。
正確には非労作性熱中症(NEHS)と労作性熱中症(EHS)に分類され、早期の蘇生と即時の冷却が必要となりますが、準備を怠らず気をつけていれば、十分に予防可能な疾患です。
まず、適宜適量の水を飲むことが大切ですが、喉が渇いてから水を飲むのではタイミング的には遅く、また一気飲みするのではなく、常に水分を補給しなければなりません。
そして、適切な塩分も摂り、汗で失われるカリウムやマグネシウム、ビタミンBを、事前に足しておくのも予防になります。
個人的な熱中症対策にオススメは、Metagenics社のEndura(https://www.metagenics.com/endura-lemonade)に、自分にあった塩をひとつまみ入れて1日かけて少しづつ飲むことです。
この粉末サプリメントは、失われた電解質を独自のプロファイルで補充する優れた製品です。
また、暑くなるのが予測される週には、早めからマグネシウムやビタミンBを多めに摂るよう意識します。
こちらのオススメは、Jigsaw Health社(https://www.jigsawhealth.com)の製品で、自分(の遺伝子)にあった逸品を選ぶと、より効果を発揮します。
Jigsaw Health社は、全人類のマグネシウム不足を嘆き、自社製品の大半にマグネシウムを足し、自らを「マグネシウム・ピープル」と呼んでいる興味深い企業です。
なかでも僕の愛用は「Activated B w/SRT」で、日本では製造できないSustained Release Technologyと呼ばれる独自の製法を用いて作られた活性型ビタミンBは、夏季に限らず通年欠かせなくなりました。
モチロン、長い間直射日光に当たらないことや必要ならマスクを外して熱を逃し、頭部を守る帽子を被るなどの対策も必要ですが、炎天下のなかアドレナリン全開で撮影していると、我をも忘れてしまいますので、気がつくとフラフラしたことが過去に何度もありました。
真夏が本格的に到来したと感じる今週。
無我夢中になって夏を楽しむためにも、お互い準備を怠らないうようにしましょう!(良質な塩とサプリを携帯して)
高城未来研究所「Future Report」
Vol.527 2021年7月23日発行
■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 連載のお知らせ
高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。