高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

貯まっても使う機会に恵まれないマイレージに思うこと

高城未来研究所【Future Report】Vol.414(2019年5月24日発行)より

今週は、ロンドン、東京、シドニー、東京、富山と、移動ばかりの慌ただしい日々が続いています。

よく頂戴するご質問に、マイレージやマイレージのステータスは、一体どうなってますか? というのがありまして、大体、年間の三分の一程度、つまり4月いっぱいで、毎年どこかのアライアンスが最高レベルのステータスまで達しています。

今年は、北米と南米に行くことが多かったので、双方に強いワンワールドの「エメラルド」(JALの「ダイアモンド」)と呼ばれる上位ステータスまで4ヶ月で到達していますが、実はこれによって受ける恩恵は、ほとんどありません。
発券の大半はマシンかアプリで搭乗し、荷物を預けない上にギリギリに空港に行くため、ラウンジを利用することも滅多にありません。
たとえ、ラウンジに出向いて無料の食事を食べようにも、小麦ばかりで口にできるものがないのが実際。
今週訪れたロンドン・ヒースローでも、結局「食べられるもの」を求めて、空港内を徘徊して、危なく乗り遅れるところでした。

この航空業界には、世界三大アライアンスというのがありまして、それが、JALが所属するワンワールド、ANAが所属するスターアライアンス、そして、デルタやKLMが所属するスカイチームです。

このアライアンスは、90年代に台頭した格安航空会社に対抗するため、各社コードシェア便やラウンジなどの共通化によるコストの効率化を目指してはじまり、口火を切ったのは、いまから30年前のKLMとノースウゥエストの提携で、その成功に端を発します。
その後、90年代の終わりにルフトハンザとユナイテッドが中心となり、スターアラインス連合が誕生し、ANAもここに合流します。

一方、ナショナルフラッグとしての矜持があるJALの加盟は遅れに遅れ、やっと2007年になってから、ワンワールド連合に正式加盟しました。
「殿様商売」と言われたJALですが、結果、ワンワールド加盟の三年後の2010年に経営破綻し、会社更生法適用を申請するに至ったのです。

僕自身は、仕事で渡航を繰り返していることからマイレージで飛行機に乗ることが一切なく、気がつかないうちに期限切れになってしまうマイルも多く、メリットをほとんど享受できていませんでしたが、ついに、誰もやってないマイレージをもっとも効果的に使う僕なりの方法を見つけました!
この「特別プロジェクト」は、どこかで大々的に発表したいと企んでおります。

さて、いよいよ来週水曜5月29日は、読者大感謝祭を決行予定です!(いまのところですが)。

今週も「禁断の植物」をめぐって、まるでイベントの前宣伝のように日本のマスコミを賑わしておりますが、果たして無事開催できるのでしょうか?
ちなみに時節柄、マスコミから取材依頼が多々ありまして、すべて丁重にお断りしております。
当日お話しする詳細は、何卒ご内密に(笑)。
ご来場のみなさま、パッと集まって、パッと解散を目指しましょう。

日比谷野音で、多くの方々にお目にかかれるのを、心待ちにしております!
 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.414 2019年5月24日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 連載のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

その他の記事

細かいワザあり、iPhone7 Plus用レンズ(小寺信良)
創業メンバーをボードから失った組織の力学(本田雅一)
アジアではじまっているメガハブ空港の王座争い(高城剛)
タロット、ルノルマン……人はなぜ「カード占い」にはまるのか(鏡リュウジ)
近頃人気があるらしいコンサルタントという仕事の現実とか(やまもといちろう)
心のストッパーを外す方法(岩崎夏海)
虚実が混在する情報の坩堝としてのSNSの行方(やまもといちろう)
孤立鮮明の北朝鮮、どうにもならず製薬会社にハッキングして見抜かれるの巻(やまもといちろう)
バイデン政権移行中に中国が仕掛ける海警法の罠(やまもといちろう)
なぜ「正義」に歯止めがかからなくなったのか 「友達依存社会」が抱える課題(平川克美×小田嶋隆)
教育としての看取り–グリーフワークの可能性(名越康文)
古い日本を感じる夏のホーリーウィークを満喫する(高城剛)
オランウータンの森を訪ねて~ボルネオ島ダナムバレイ(1)(川端裕人)
怒りを動機にした分析は必ず失敗する(名越康文)
ヘヤカツオフィス探訪#01「株式会社ピースオブケイク」前編(岩崎夏海)
高城剛のメールマガジン
「高城未来研究所「Future Report」」

[料金(税込)] 880円(税込)/ 月
[発行周期] 月4回配信(第1~4金曜日配信予定。12月,1月は3回になる可能性あり)

ページのトップへ