高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

欠落していない人生など少しも楽しくない

※「高城未来研究所【Future Report】Vol.200(2015年4月17日発行)より

a0af3f583c62acd87213e81a581471df_s

Q. コンプレックスはありますか?

いつもありがとうございます!

高城さんは過去や現在においてコンプレックスというものはございますか?

人間はどうしても不足していることにフォーカスしてしまうので、いまできていることや与えられていることに目を向けるべきだとわかってはいるのですが……。

私の場合は仕事が順調なので今について不満はないのですが、過去に大学を中退したことに後悔というかコンプレックスがあります。その当時はそれがベストだと思い決断しましたが……。

いまは学歴社会ではないですし、独立して取り組んでいる自分の仕事も完全実力主義なので、特に気にする必要はありませんでしょうか。凹んだ時や酔った時に自分のダメな点を考えてしまうのですが、「普段から凹んだり酔わないように自己管理しましょう」と高城さんから言われそうですね^^;

 

A. 欠落のない人生なんて楽しくありませんよ

子供の頃、好きだった絵本のひとつに「ぼくを探しに」という、とても面白い本がありました。

パックマンのような形をしていた主人公は、完全なまんまるではなく、欠けていた自分が不満でコンプレックスの塊でした。

その主人公は、ある日「自分の不足を探す旅」に出ます。「ぼく」はゆっくりところがりながら、歌いながら、旅をします。野を越え、海を越え、みみずと話をしたり、花のにおいをかいだり、やっと見つけた「かけら」が今度は小さすぎたり、大きすぎたりして、なかなか思い通りになりません。

そしてついに、ピッタリのかけらを見つけるのです。

ところが、ピッタリとはまるカケラを見つけた「ぼく」は、どんどん速くころがり、どんどん回転する自分自身に、うたうこと、話すこと、見ることや聞くことを、失っていくのです。

この「ぼく」に限りませんが、この世にコンプレックスがない人は、ひとりもいないはずです。

しかし、そのコンプレックスを補うことが、本当に大切なのでしょうか? 僕は「ぼく」の話をもとに、もっともっと凹んでもいいと思う一方、それによって凸したものを伸ばすことが大切だと、いつも考えているのです。

欠落してない人や人生なんて、楽しくありませんよ!

『ぼくを探しに』http://amzn.to/1GapUs5

『続ぼくを探しに ビッグ・オーとの出会い』http://amzn.to/1Gaq3Mc

 

 

┃高┃城┃未┃来┃研┃究┃所┃【Future Report】
Vol.200
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ 2015年3月13日発行 /

■目次
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
… 1. 近況
… 2. 世界の俯瞰図
… 3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
… 4. マクロビオティックのはじめかた
… 5. 身体と意識
… 6. Q&Aコーナー
… 7. 著書のお知らせ

 

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

詳細・ご購読はこちらから
http://yakan-hiko.com/takashiro.html

 

ご紹介動画

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

その他の記事

菅直人さんVS橋下徹さん&日本維新の会を「ヒトラー」と指弾し揉めるの巻(やまもといちろう)
週刊金融日記 第299号【誰も教えてくれなかったWebサービスとアフィリエイトの勝利の方程式、日本も世界も株式市場はロケットスタート他】(藤沢数希)
「大テレワーク時代」ならではの楽しみ(高城剛)
50歳食いしん坊大酒飲みでも成功できるダイエット —— 超簡単に腕や脚を細くする方法について(本田雅一)
音声入力を使った英語原書の読書法(高城剛)
衰退する日本のパラダイムシフトを先導するのは誰か(やまもといちろう)
「ヤングケアラー」はそんなに問題か?(やまもといちろう)
古くて新しい占い「ルノルマン・カード」とは?(夜間飛行編集部M)
いわゆる「パパ活」と非モテ成功者の女性への復讐の話について(やまもといちろう)
コロナウイルス(COVID-19)対策で専制・共産国家のやり方を称賛するのって怖ろしくない?(やまもといちろう)
就活の面接官は何を見ているか(岩崎夏海)
カビ毒ダイエットという新しい考え方(高城剛)
間違いだらけのボイストレーニング–日本人の「声」を変えるフースラーメソードの可能性(武田梵声)
ダイエットは“我慢することでは達成できない”というのが結論(本田雅一)
時代に取り残されてしまった東京の飲食業(高城剛)
高城剛のメールマガジン
「高城未来研究所「Future Report」」

[料金(税込)] 880円(税込)/ 月
[発行周期] 月4回配信(第1~4金曜日配信予定。12月,1月は3回になる可能性あり)

ページのトップへ