岩崎夏海の記事一覧

1968年生。東京都日野市出身。 東京芸術大学建築科卒業後、作詞家の秋元康氏に師事。放送作家として『とんねるずのみなさんのおかげです』『ダウンタウンのごっつええ感じ』など、主にバラエティ番組の制作に参加。その後AKB48のプロデュースなどにも携わる。 2009年12月、初めての出版作品となる『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(累計273万部)を著す。近著に自身が代表を務める「部屋を考える会」著「部屋を活かせば人生が変わる」(累計3万部)などがある。
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交渉の天才としての桃太郎

「桃太郎」に限らず、あらゆる神話——物語は、必ず「交渉」が隠れたテーマとなっている。なぜなら交渉は、人間が生きる上での最も基本的な行動だからだ。人間は、愛や戦争といったものまでをもこの交渉の中で行う。交渉は人間のあらゆる行動の根本にあるものなのだ。 それゆえ、どんな神話や物語も交渉から逃れることはできない。それは逆にいえば、物語の登場人物には交渉の達人であることが求められる、あるいは達人とはいかないまでも何らかの示唆を読者に対して示すことが求められる——ということだ。(2015.08.26)  続きを読む

ぼくが作った映画を『進撃の巨人』の脚本を担当し『もしドラ』を酷評した町山智浩さんに見てもらいたい

ぼくは幼い頃から映画が好きで、映画館、テレビ、ビデオ、ネットなどでたくさんの作品を見てきた。特に高校、大学の時分(1980年代後半)に、「ぴあ」を片手に関東の名画座を巡って、古今の名画を渉猟するように鑑賞を重ねてきた。そうするうちに、将来の職業として映画監督を志すようになった。そこから、どうやって映画監督になったらいいのかを暗中模索し、東京芸術大学に進んで美や建築(空間)の勉強をしたり、秋元康さんの弟子になってエンターテインメントを学んだりした。 しかしその中で、主に次の理由から映画監督になることを断念した。(2015.08.19)  続きを読む

父親の背中、母親の禁止–『ドラゴンボール』に学ぶ好奇心の育み方

好奇心の育み方には、主に二つのアプローチがある。それをここでは、仮に「父親的」アプローチと「母親的」アプローチと呼ぶ。 今日では、この呼び方はジェンダー的な差別とのそしりを免れないかもしれない。しかし古来より、この二つのアプローチはだいたい父親と母親が分担してきた。 そうしてそれは、子供が母親の胎内から生まれてくるという摂理が変化でもしない限り、今後もずっと代わらないだろう。(2015.08.12)  続きを読む

いじめられたくなければ空気を読め

いじめの対象にならないようにするには簡単で、空気を読めばいいのです。いじめというのは原則的に、空気を読めない人に対して、「おまえも空気を読め」と強要する同調圧力によって発生します。そのため、空気を読める人がいじめの対象になることは基本的にありません。(2015.08.05)  続きを読む

僕がザハ案の国立競技場の建設に賛成していた、たった一つの理由

国立競技場の建設を巡って反対の声が喧しい。平野啓一郎さんや為末大さんが反対の声を上げてからその流れが加速し、ついには先日、首相が白紙撤回を明言した。 しかしながら、これはけっして逆張りでいうのではないのだが、ぼくは新しい国立競技場の建設には大賛成だった。 新しい国立競技場の喧噪を見てぼくが思い出すのは、都庁建設時の喧噪だ。今の都庁はぼくが大学生だった25年前に完成したが、完成する前というのは、それはもう世間のバッシングがもの凄かった。バベルの塔になぞらえて「バブルの塔」と呼ばれ、あらゆるメディアがさんざん扱き下ろした。(2015.07.29)  続きを読む

「自己表現」は「表現」ではない

ぼくは、「自己表現」というものを否定しています。そしてもし、ジャズの精神の一つに「自己表現をすることがある」というのなら、それはやっぱりおかしいだろうと思います。(2015.07.22)  続きを読む

なぜこれほど本は売れなくなったのか

最近、本が売れない。 その理由はいろいろあるだろうが、まず、ぼく自身が本を読まなくなった。ぼくは、炭坑のカナリアみたいなところがあって、ぼくの好きなものは流行るし、嫌いなものは流行らない。 そのぼくが、昔は本を読んでいたが、今は読まなくなったわけだから、本というものは本当に売れなくなったのだろうと思わされる。(2015.07.14)  続きを読む

「イクメン」が気持ち悪い理由

ぼくは「イクメン」が気持ち悪い。そしてぼくが気持ち悪いものは、たいてい理由がある。その社会的背景がある。そこで今日は、イクメンがなぜ気持ち悪いかを考えてみたい。(2015.07.08)  続きを読む

百田尚樹騒動に見る「言論の自由」が迎えた本当の危機

作家の百田尚樹さんが、自民党国会議員の勉強会で「沖縄の二つの新聞は潰れるべき」と発言した。これを受けて、ネットでは「言論弾圧だ」「『言論の自由』を毀損する行為だ」と声高に叫ぶ人たちが大勢いて、いわゆる炎上騒ぎになった。 それに対して百田尚樹さんは、Twitterで「もし今回の発言で、私が謝罪させられたり、社会的に葬られたりしたら、今後、内輪の席であっても、誰も「○○新聞はつぶれろ」と言えなくなるなあ。密告や盗み聞きで、その発言が新聞社に知られると、大変なことになる。新聞社の悪口を言えば、社会的に抹殺される時代がくるかも」と反論した。 今日は、この件について、ぼくの思うところを書いてみたい。(2015.06.30)  続きを読む

多くの若者がホリエモンを誤解している

堀江貴文さんつくった「755」というトークアプリで堀江貴文さんとトークした。 今日は、この対談で思ったことを書いてみたい。 この対談で思ったことは、「やっぱり多くの日本人(特に若者)が、問題の本質を認識していないのではないか?」という疑いだった。この疑いはかねてから抱いていたが、それが強化された形だ。(2015.06.24)  続きを読む

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