壮大な人気レースに巻き込まれる怖さ

「ブロマガ」はプラットフォームになり得るのか

先月の21日、niconicoが動画のメルマガを組み合わせた「ブロマガ」を開始すると発表した。コンテンツを提供するのは、小沢一郎、堀江貴文、GACKT、津田大介をはじめとする錚々たるメンバー。もちろん僕には、声もかからない。ニワンゴの杉本社長とはしょっちゅうMIAUで会ってるのに、この扱いにはびっくりだ。まさに「小物に用はない」ということであろう。

ドワンゴ取締役の夏野剛氏は発表会の席で「今回のブロマガは、既成メディアとも、個人が趣味でやるものとも違う、その中間。Twitterでキュレーターの役割を担える人が、マルチなフォーマットでコンテンツ配信できるプラットフォームだ」と述べた。また同社会長の川上量生氏は、トークイベントの中で「メルマガが成功したのはコンテンツではなく、プラットフォームだったから。ネット時代のコンテンツフォルダは、プラットフォームをとりに行かなきゃならない」と述べた。

僕がメルマガを始めたのも、なにもメールで配信したかったからというわけではなく、自分のチャンネルを持つことがメインであった。だからまぐまぐではなく、ePubに積極的だった夜間飛行と、まず最初に組むことにしたのだ。

今、コンテンツビジネスの現場では、プラットフォームの取り合いになってきているように思える。今回は、このプラットフォームの意味するものについて、少し考えてみようと思う。

1 2 3 4

その他の記事

やっと日本にきた「Spotify」。その特徴はなにか(西田宗千佳)
変わる放送、Inter BEEに見るトレンド(小寺信良)
高解像度と景気の関係(高城剛)
「日本の労働生産性がG7中で最下位」から日本の労働行政で起きる不思議なこと(やまもといちろう)
石田衣良がおすすめする一冊 『繁栄―明日を切り拓くための人類10万年史』(石田衣良)
そもそも国にGAFAなどプラットフォーム事業者を規制できるのか?(やまもといちろう)
レジームの反撃を受けるベンチャー界隈と生産性の今後(やまもといちろう)
ヒットの秘訣は「時代の変化」を読み解く力(岩崎夏海)
平昌オリンピック後に急速に進展する北朝鮮情勢の読み解き方(やまもといちろう)
人はなぜ「モテたい」のか? いかにして集注欲求を昇華させるかが幸福のカギ(名越康文)
バーゲンプライスが正価に戻りその真価が問われる沖縄(高城剛)
英語圏のスピリチュアル・リーダー100(鏡リュウジ)
言語を問うことの意味(甲野善紀)
あなたが「運動嫌い」になった理由(若林理砂)
女子高生に改正児童ポルノ法の話をした理由(小寺信良)

ページのトップへ