読書の原点
子供の頃に星新一のショートショートにお世話になったという人は、ずいぶん多いのではないかと思います。典型的なじっとしていられない子供だった自分にとっても、星新一ははじめて本というものに没頭させてくれた読書の原点でした。
彼の読者だった者なら誰しも、記憶に焼き付いて離れない“特別なお話”というのが一つはあると思いますが、自分の場合、特に本書に収録されている『夜の会話』がそれでした。内容は、一見するとある平凡な男のUFOそして宇宙人との遭遇を描いた軽いSFものという風なのですが、その実「現実はどうやって作る(作られる)のか?」「そもそも人がなにかを見るということとはどういうことなのか?」といった、唯識論的なテーマを扱ったお話になっているんです。
ここのところ、ますます時勢の変化が激しくなり、「現実」をきちんと「見る」ということが難しくなってきたという気がしています。そうした状況のなか、改めて“見通し”というもののありようを問う意味でも、この場をかり先のお話を紹介したいと思います。
その他の記事
![]() |
「コンテンツで町おこし」のハードル(小寺信良) |
![]() |
レシート買い取りサービスONEと提携したDMMオートの思惑(本田雅一) |
![]() |
資本家・事業にとってだけ有利なデジタル革命、シェアリングエコノミー問題(やまもといちろう) |
![]() |
冬の京都で酵素浴によるデトックスに励む(高城剛) |
![]() |
アカデミー賞騒ぎを振り返って〜往年の名優を巻き込んだ「手違い」(ロバート・ハリス) |
![]() |
部屋を活かせば人生が変わる! 部屋が片付けられない人の5つの罠(岩崎夏海) |
![]() |
中国のマイクロブログから「朝日新聞中文網」アカウント全面削除!(ふるまいよしこ) |
![]() |
揺れる情報商材 違法化、摘発への流れが強まる(やまもといちろう) |
![]() |
急成長女性向け風俗の蹉跌とホスト規制(やまもといちろう) |
![]() |
「来るべき日が来ている」中華不動産バブルの大崩壊と余波を被るワイちゃんら(やまもといちろう) |
![]() |
「高価格による高サービス」にすり替わってしまった「おもてなし」(高城剛) |
![]() |
初めての映画の予算は5億円だった(紀里谷和明) |
![]() |
ネット教育今昔物語(小寺信良) |
![]() |
そろそろ中国の景気が悪くなってきた件について(やまもといちろう) |
![]() |
インドのバンガロール成長の秘密は「地の利」にあり(高城剛) |