読書の原点
子供の頃に星新一のショートショートにお世話になったという人は、ずいぶん多いのではないかと思います。典型的なじっとしていられない子供だった自分にとっても、星新一ははじめて本というものに没頭させてくれた読書の原点でした。
彼の読者だった者なら誰しも、記憶に焼き付いて離れない“特別なお話”というのが一つはあると思いますが、自分の場合、特に本書に収録されている『夜の会話』がそれでした。内容は、一見するとある平凡な男のUFOそして宇宙人との遭遇を描いた軽いSFものという風なのですが、その実「現実はどうやって作る(作られる)のか?」「そもそも人がなにかを見るということとはどういうことなのか?」といった、唯識論的なテーマを扱ったお話になっているんです。
ここのところ、ますます時勢の変化が激しくなり、「現実」をきちんと「見る」ということが難しくなってきたという気がしています。そうした状況のなか、改めて“見通し”というもののありようを問う意味でも、この場をかり先のお話を紹介したいと思います。
その他の記事
|
実は「スマート」だった携帯電話は、なぜ滅びたのか ーー10年前、初代iPhoneに不感症だった日本市場のその後(本田雅一) |
|
なぜゲーム機だけが日本発のプラットフォーム作りに成功したのか(西田宗千佳) |
|
ドラマ『ハウス・オブ・カード』〜古くて新しい“戦友”型夫婦とは(岩崎夏海) |
|
時代の雰囲気として自ら線が引けてくれば……(甲野善紀) |
|
物議を醸す電波法改正、実際のところ(小寺信良) |
|
執筆スタイルが完全に変わりました(高城剛) |
|
これからのクリエーターに必要なのは異なる二つの世界を行き来すること(岩崎夏海) |
|
新興国におけるエンジンは中国(高城剛) |
|
今村文昭さんに聞く「査読」をめぐる問題・前編(川端裕人) |
|
遺伝子と食事の関係(高城剛) |
|
社員を切ってください、雑巾は絞ってください(やまもといちろう) |
|
古い日本を感じる夏のホーリーウィークを満喫する(高城剛) |
|
自分の「生き方」を職業から独立させるということ(紀里谷和明) |
|
正しい苦しみ方(岩崎夏海) |
|
私たちの千代田区長・石川雅己さんが楽しすぎて(やまもといちろう) |










