DVD『究極の卓球理論ARP(アープ)』刊行記念インタビュー

“美しい”は強い――本当に上達したい人のための卓球理論(下)

3要素は互いに関係している

そうやって、リズムの課題に取り組んでいるうちに、もしかすると「ああ、リズムをきちんと合わせるには、姿勢も整えたほうがいいな」と気づく人も出てくるかもしれません。姿勢がきちっとしていないと、なかなかリズムを合わせることは難しいんですね。

特に、1回打つだけならそうでもないですが、連打は姿勢が崩れていると難しい。腰を曲げたり、姿勢が傾いていると連打できない。連打するためには、自然体で立つ必要があります

あるいは、「ああ、筋力じゃなくて、地面反力を使うのか」ということだけ取り入れてもいいかもしれません。

そんなふうに、アープ理論に出てくるいろんな考え方を、その人が気になるところだけでも使ってもらったらいいと思うんです。自分の卓球を見失ったとき、方向性がわからなくなったときのヒントにしてもらったらいい。

もちろん、「これを機会に自分の卓球を一から見直してみよう」という方は、DVDを観たり、私たちが行っている講習会に来て、取り組んでいただければいいと思います。でもそれはちょっとハードルが高いと感じる人も多いと思うんですね。そういう人は、まず部分的に取り入れてもいいんですよ、ということです。

私は、「理論」を難しくとらえないでそういうところから入ってもらいたいと思っているんです。こうして発表させていただくからには、全体にきちんと整合性があって、卓球のすべてを説明するものに仕上げなくてはいけません。しかし、それは理論を作る側の仕事であって、それを学ぶ人、使う人が、すべてを理解していなくちゃ使ってはいけない、というのはおかしいですよね。

もちろん、私自身は、アープ理論をしっかり勉強して取り組んでいただければ、どこまでもその人の可能性を伸ばしてけると確信していますが。

1 2 3 4

その他の記事

なぜ電車内にベビーカーを持ち込む人は嫌われるのか?(岩崎夏海)
Amazon Echoのスピーカー性能を試す(小寺信良)
『好きを仕事にした』人の末路がなかなかしんどい(やまもといちろう)
世界情勢の大きな変わり目を感じる今年の終わり(高城剛)
どうなる? 小中学校へのスマホ持ち込み(小寺信良)
フレディー・マーキュリー生誕の地で南の島々の音楽と身体性の関係を考える(高城剛)
中島みゆきしか聴きたくないときに聴きたいジャズアルバム(福島剛)
TPPで日本の著作権法はどう変わる?――保護期間延長、非親告罪化、匂いや音の特許まで(津田大介)
ITによって失ったもの(小寺信良)
オーバーツーリズムの功罪(高城剛)
効果がどこまであるのか疑問に感じるコロナ対策のその中身(高城剛)
復路の哲学–されど、語るに足る人生(平川克美)
光がさせば影ができるのは世の常であり影を恐れる必要はない(高城剛)
世界のクリエイターに愛されるノートの物語(ロバート・ハリス)
世界中の観光地を覆いつつあるグローバリゼーションの影(高城剛)
【DVD】軸・リズム・姿勢で必ず上達する究極の卓球理論ARP
「今のままで上達できますか?」元世界選手権者が教える、新しい卓球理論!

ページのトップへ