若林理砂
@asilliza

若林理砂のメルマガ『鍼灸師が教える一人でできる養生法』より

あれ、夏風邪かも? と思ったら読む話


次の日、病院へ駆け込み、長い長い待ち時間を超えて診察された時、「あらあらあら!コレはひどい!」と言われて即点滴。点滴されるとあっという間に熱が下がって喉の腫れが消えるんだよね、扁桃炎。早く行けばよかったんだ……って、感染症に対する抗生物質の効果を身を持って知った出来事でした。

あの、ヌルッとした、生温かい妙な「気」が温病の熱邪の感触なんじゃないかと信じて疑いません。たぶんあれ、熱邪と湿邪が一緒になったやつのスゴイ濃いやつなんだと思うんだけどな……。

その後も時々吸い込んでしまうことがありましたが、そのたびに喉が腫れるんですわ……。

少し疲れているときに限って吸い込んじゃぁ、喉や鼻が腫れるのです。

……まあこれは夏の夜の怪談として聞き流して頂戴。けれど、東洋医学というのは、こういう皮膚の感覚みたいなものも駆使して診断するので、あながちアレを湿熱邪として捉えるのは間違いじゃないと思うんだよねー。きっと、身体が弱っているとこういうのに侵入されるって事なんでしょうね。

ちゃんと寝てちゃんと食べている今は、吸い込んでもタダの喉の痛みで済んでいるのですよ。あの頃、かなりの不摂生でしたからねえ。

夜中の2時くらいまでよく飲んでました。「コンビニはウチの冷蔵庫」とか言ってねえ……平気で缶ビール2リットル近くほぼ毎日飲んでましたもの。しかも喫煙者だったし。アホだなあ……と今では思います。

夏はまだまだ続くので、次回はもっと暑くなってからの夏風邪について温病のさらなる解説と共にお送りしますよ。

ん?……おや、あなたの隣に……湿熱邪。お疲れじゃないですか?吸い込まないようにお気をつけて。

 

※この記事は夜間飛行メルマガ「若林理砂 鍼灸師が教える一人でできる養生法」2012年7月23日 Vol.030に掲載された記事を編集・再録したものです。

 

 

【メルマガ】若林理砂 鍼灸師が教える一人でできる養生法

9季節にあった「養生予報」が大好評! 流行りの健康ネタからディープな東洋医学知識まで、 読み応えたっぷりの内容充実メルマガです。

【 料金(税込) 】 540円 / 月 <初回購読時、1ヶ月間無料!!>

【 発行周期 】 月2回発行(第2,第4月曜日配信予定)

ご購読はこちらから!

http://yakan-hiko.com/wakabayashi.html

1 2 3
若林理砂
1976年生まれ。鍼灸師・アシル治療室院長。高校卒業後に、鍼灸免許を取得し、エステサロンの併設鍼灸院で、技術を磨く。早稲田大学第二文学部卒。2004年、アシル治療室開院。現在3ヵ月先まで予約が埋まるほどの人気を集めている。

その他の記事

カーボンニュートラルをめぐる駆け引きの真相(高城剛)
チェルノブイリからフクシマへ――東浩紀が語る「福島第一原発観光地化計画」の意義(津田大介)
YouTube広告問題とアドフラウド(やまもといちろう)
コロナが起こす先進国と発展途上国の逆転(高城剛)
2022年夏、私的なベスト・ヘッドフォン(アンプ編)(高城剛)
住んでいるだけでワクワクする街の見つけ方(石田衣良)
柔らかい養殖うなぎが美味しい季節(高城剛)
猛烈な不景気対策で私たちは生活をどう自衛するべきか(やまもといちろう)
ヘヤカツで本当に人生は変わるか?(夜間飛行編集部)
ここまで政策不在の総選挙も珍しいのではないか(やまもといちろう)
「風邪のときは食べないで胃腸を休めなさい」は本当?(若林理砂)
「スポンサードされた空気」のなかでどのように生きて行くべきなのか(高城剛)
週刊金融日記 第308号【日本の大学受験甲子園の仕組みを理解する、米国株は切り返すも日本株は森友問題を警戒他】(藤沢数希)
部屋は「あなた」である――掃除をするか、旅に出るか(名越康文)
「節分」と「立春」(高城剛)
若林理砂のメールマガジン
「鍼灸師が教える一人でできる養生法」

[料金(税込)] 550円(税込)/ 月
[発行周期] 月2回発行(第2,第4月曜日配信予定)

ページのトップへ