「自分の心」を4色に分ける
他人とコミュニケーションを取るためには自分の心を落ち着ける必要がある。そのとき、実践的に有効なのは、自分の心の状態をできるだけ正確に、しかも経時的にモニタリングするということです。
一番わかりやすい方法としては、自分の状態を4つに分類する。例えば「心が落ち着いたニュートラルな状態」を「白」、心が前のめりになってハイになっている状態を「黄」、嫉妬や不安で気分が沈んでいる状態を「黒」、怒りに燃え上がって冷静さを失っている状態を「赤」としてみましょう。
そうやって自分の心の状態を4色に分けて、認識できるようにしてみてください。もちろん、もっと細かくわけてもいいし、最初のうちは、落ち着いた状態が「白」、動揺している状態が「黒」と2つにわけるだけでもいい。とにかく、自分の心の状態がどの「色」になっているのかということを、リアルタイムに認識できるようにする。
4分類程度の精度でも、普段から丁寧に自分の心の状態をモニタリングできるようになってくると、だんだんと「他人とのコミュニケーション」にも、それほど不安なくチャレンジできるようになってくるはずです。
例えば、ちょっと苦手な人とコミュニケーションを取らなければいけないときには、できるだけ自分の心の状態を「白」にしてから会いに行く。もし話している中で、自分の心が黒くなってきた、赤くなってきた……ということを認識できたら、もう一度少し距離を置く。
そうやって、自分の心のモニタリングに基づいてコミュニケーションを取るようにしていれば、親しい人との時間はもちろんのこと、苦手な人とのコミュニケーションの中でも自分の学びを深めていくことができるはずです。
「この人と付き合うのは自分にとってプラスだろうか、マイナスだろうか」と考えるよりも、自分の心をモニタリングしながらコミュニケーションにチャレンジしていくという獅姿勢のほうが、長期的にはあなたの人生はずっと豊かになるはずです。
※この記事は「名越康文のメルマガ 生きるための対話(dialogue)」2013年8月19日 Vol.058<カウンセリングルーム>を元に再構成したものです。
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