人を脅して何が楽しいの?
この先生を通じて「自然なお産って一体なんなんだ?!」と疑問を感じるようになりました。ずいぶんと違うじゃないか、今まで読んできた「自然なお産」のイメージと、先生が教えてくれるリスクと。
妊娠期間中様々に勉強していくにつれて、一つの答えに行き着きました。自然なお産・子育ては、極端な食養生・健康法と同じ構図を持っている、と。
この方法で産まないと子供に出産時トラウマが残って、一生を左右するとか、母親の母性が損なわれるとか、この方法で育てないと子どもが本来持っている無限の可能性を阻害して成長を妨げるだの、なんだのかんだの。
そこにあるのは、ある種の脅しと狭量さ、それと引き換えの優越感・選民意識です。
自然なお産と子育ての効果が実際どうなのかはさておき。わたしは、そういう脅しと狭量さ、優越感と選民意識が大っキライなのですよ。
発達した現代の医学や科学技術から受けている恩恵を否定して、それらすべてを悪とみなし、それらを使わずに「この方法」を使えば万事OK、「これ」をやらないのは愚かで間違っており取り返しの付かないことが起こる……って。
ホントむかつく。なにそれ。人を脅してなにが楽しいの?
この構図に気づいて以来、「自然な」なんとかが全部不自然にみえてきてしまった上に、妊産婦を取り巻く医療現場の頑張りを目の当たりにした私は、病院でのお産を大プッシュする鍼灸師となりました。
病院でのお産、そんなに言われているほど悪く無いですよ。医師も看護師も頑張ってます。たしかにまだまだデリケートな妊産婦の心理を完全にケアできているとは言いがたいけれど、少ないリソースの中で安全と心理的安心を両立させようと努力しているのだな……と思います。
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