その3「音楽が強い」
YouTubeにおいて最も強い動画――それは音楽である。なぜか? それは、YouTubeのビジネススキームと深い関係がある。
YouTubeというのは、動画の前後や合間に流れる広告を見てもらうことでビジネスが成立している。だから、重要なのは再生回数だ。再生回数が多ければ多いほど、広告を見てもらう回数も増えるからだ。
ところで、普通の動画というのは、一度見たら二度と見ることはない。どんなに面白い映画でも、くり返し見る人というのはあまりいないだろう。ところが、音楽動画はそうではない。一度見たら終わりではなく、気に入ったらほとんどの人がくり返し見る。そのため、音楽動画は再生回数が伸びやすいのだ。今、再生回数が多い動画のほとんどが音楽動画だ。例えば「Let it go」などは、この一本だけで実に3億2千万もの再生回数を数えた。
Disney's Frozen "Let It Go" Sequence Performed by Idina Menzel
おかげで、多くのYouTuberが音楽動画に力を入れている。ぼくも近々、本格的に音楽動画を作っていきたいと考えている。
その4「子供向けが強い」
YouTubeは、子供向けの動画が強い。その理由の分析をある人から聞いて、なるほどと思った。子供というのは、騒いだり暴れたりして、親としては鬱陶しいときがある。そういうとき、タブレットをポンと渡せば、静かに動画を見てくれるので、ゆっくりできるのだ。
子供は、動画が本当に好きだ。しかも、大人と違ってくり返し見る傾向がある。そのためYouTubeでは、子供が喜ぶ動画が人気になることが多い。「子供が喜ぶ動画」とは、例えば大人が不謹慎なことをするものだ。食べ物を粗末にするような動画などは、子供たちの大好物なのである。
これはアメリカの動画だが、ものすごく再生回数が伸びている。
もし不謹慎なことが得意という人がいたら、YouTubeは大きなチャンスの場となるだろう。
その他の記事
人生を変えるゲームの話 第2回<一流の戦い方>(山中教子) | |
【告知】私の経営情報グループ『漆黒と灯火』がまもなく10周年に(やまもといちろう) | |
最新テクノロジーで身体制御するバイオ・ハッキングの可能性(高城剛) | |
ショートショート「金曜夜、彼女のジョブ」(石田衣良) | |
日本でも始まる「自動運転」(西田宗千佳) | |
「意識のレベル」を測る手技を学ぶ(高城剛) | |
心のストッパーを外す方法(岩崎夏海) | |
オリンピックという機会を上手に活かせたロンドンは何が違ったのか(高城剛) | |
俺たちにとって重要なニュースって、なんなんでしょうね(紀里谷和明) | |
5年前とは違う国になったと実感する日々(高城剛) | |
アジアではじまっているメガハブ空港の王座争い(高城剛) | |
「実は言われているほど新事実はなく、変わっているのは評価だけだ」問題(やまもといちろう) | |
脳と味覚の関係(本田雅一) | |
私の武術探究史の中でも記憶に残る技法ーーDVD『甲野善紀 技と術理2016―飇拳との出会い』(甲野善紀) | |
なぜ電車内にベビーカーを持ち込む人は嫌われるのか?(岩崎夏海) |