3. 30代よりも冒険的な40代を迎えます。もっと能力を信じましょう。
30代で激動の10年を過ごしますが、40歳になってからのほうが環境の大きく変わる日々を過ごします。貴方の最大の能力は、土壇場で物事をどうにかしたり、ルールのないところで適切な立ち回りのできる部分です。咄嗟の段取りと頭の回転の速さで切り抜けることでしょう。その能力は30代のころは炎上案件で培われましたが、40代で意外な分野で花が開くことになります。
恨みや嫉妬を買って変な連中に付きまとわれても、あるいは大事な人が問題に巻き込まれても、必ず最悪の状況をすり抜けられる危険察知能力と先を見通す能力を発揮でき、情報提供をしてくれる友人たちが現れます。そうこうしているうちに、勝手に相手が自滅したり仲間割れしてくれます。馬鹿は適当にあしらって、自分のしたいことに集中しましょう。
死んでも家族を守りたい
30歳のときに覚悟した、いつ死んでもいいという感情が、求めている家庭が実現した瞬間に「死んでも家族を守りたい」という願いに変わったというのが私の30代の最大のイベントであり、それ以外の仕事その他というのは単なる人生の付属品みたいなものです。
そりゃあ仕事や人間関係で煩わしい悩みも持ちますが、やりたいことを実現するためには余事であって、雑務もちゃんとやって初めて仕事だという割り切りができたのも30代です。巷ではワークライフバランスみたいに言われますけれども、家庭がしっかりしていなかったら仕事どころじゃないんですよね。
いまでも、いつ死んでもおかしくないという恐怖はあります。ただ、それがあるからこそ、自分なりの人生を律し、どこへ向かっていこうとしているのか自覚的になれたという部分は大きいと思います。このメルマガでも、恐らく近い将来に「え、そっちに人生向かうの?」という発表もできるかもしれません。
いろんな意味で、人生には無駄なものはひとつもないと言い切れます。悩みもグダグダした日々も、すべての時間が糧となって、人生の最期のそのときまで続いていっているという自覚がもてたのが30代ですので、私に関して言えば、何も後悔することなくしたいようにやって、考え、苦悩して生きていけばいいと思います。
やまもといちろうメールマガジン「人間迷路」Vol.112<我らの迷いの30代について自分語りをしながらスマホ決済についてやYoutuberについて語る回>
【0. 序文】代表質問
【1. インシデント1】Appleのモバイル決済サービスが今のところあまり上手く離陸できていないように見えます
【2. インシデント2】最近巷で見かける「ユーチューバー」とはなんぞやという話
「人間迷路」のご購読はこちらから
その他の記事
なぜ今? 音楽ストリーミングサービスの戦々恐々(小寺信良) | |
新MacBook Proをもうちょい使い込んでみた(小寺信良) | |
アップルの“あえて言葉にはしていない”仕掛け(本田雅一) | |
菅政権が仕掛ける「通信再編」 日経が放った微妙に飛ばし気味な大NTT構想が投げかけるもの(やまもといちろう) | |
最近ハゲ関連が熱い、あるいは新潟日報と報道の問題について(やまもといちろう) | |
「テレビに出ている若手ロシア専門家」が古典派ロシア研究者にDISられる件(やまもといちろう) | |
昨今の“AIブーム”について考えたこと(本田雅一) | |
見捨てられる子供の安全(小寺信良) | |
どうせ死ぬのになぜ生きるのか?(名越康文) | |
ショートショート「金曜夜、彼女のジョブ」(石田衣良) | |
影響力が増すデジタルノマド経済圏(高城剛) | |
アングラ住人たちが運営する「裏の名簿業者」の実態(スプラウト) | |
「高価格による高サービス」にすり替わってしまった「おもてなし」(高城剛) | |
米国の変容を実感するポートランドの今(高城剛) | |
ブラック企業と奴隷根性(岩崎夏海) |