本田雅一
@rokuzouhonda

メルマガ「本田雅一の IT・ネット直球リポート」より

想像以上に深いAmazonマーケットプレイスの闇

※この記事は本田雅一さんのメールマガジン「本田雅一の IT・ネット直球リポート」 Vol.062「Amazonマーケットプレイスに潜むさらなる闇」(2020年2月17日)からの抜粋です。


「Amazon.co.jpの月間ユニークビジター数は、デスクトップで約1,734万人、モバイルは約 3,856万人。圧倒的な集客力を持つAmazonで、あなたの商品をより多くのお客様へお届けしませんか。」

これはAmazonのサイトにある宣伝文句です。Amazonは優れたショッピングサイトを構築することで多くの消費者を惹きつけてきました。僕自身もAmazonのヘビーな利用者です。まるで自分の家の倉庫のように使っていると言っても過言ではありません。

余分なものは買わず、必要な時にアプリを使って倉庫から送ってもらう。送料無料で。そんな感覚ですね。もちろん、こちらからは預けられませんが。

しかしAmazonは、前回のコラムでも紹介したように、自社で仕入れて販売する事業よりも、他者にこの集客力や販売、流通、サポートをパッケージ化したFBAと呼ばれるサービスを提供し、そこから手数料を得るビジネスへとシフトしてきました。なぜなら販売者としての責任を追及することもなく“軒を貸す”だけで、自社が既に持っている、また今後も維持していく必要があるシステムを使って、他者が手数料を落としてくれるのですから、これは美味しいというほかありません。

利用する出品者が増えるほどに効率も良くなり、利益率は上がっていく。

とりわけ“世界の工場”と言われる地域では、現地の生産者たちに「自分たち自身で売りませんか」とばかりに、Amazonへの出品セミナーを積極的に行っています。中国などの生産地から、オリジナルブランドなどで直接出品するセラー(出品者)が増えているのは、Amazon自身がそう促しているからに他なりません。
 

自社製品を優良に見せるだけでなく、ライバルを追い落とす中国セラー

前回のメルマガの直前、僕はAmazonの広報に連絡をしていましたが、……


 
(この続きは、本田雅一メールマガジン 「本田雅一の IT・ネット直球リポート」で)
 

本田雅一メールマガジン「本田雅一の IT・ネット直球リポート」

2014年よりお届けしていたメルマガ「続・モバイル通信リターンズ」 を、2017年7月にリニューアル。IT、AV、カメラなどの深い知識とユーザー体験、評論家としての画、音へのこだわりをベースに、開発の現場、経営の最前線から、ハリウッド関係者など幅広いネットワークを生かして取材。市場の今と次を読み解く本田雅一による活動レポート。

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本田雅一
PCハードウェアのトレンドから企業向けネットワーク製品、アプリケーションソフトウェア、Web関連サービスなど、テクノロジ関連の取材記事・コラムを執筆するほか、デジタルカメラ関連のコラムやインタビュー、経済誌への市場分析記事などを担当している。 AV関係では次世代光ディスク関連の動向や映像圧縮技術、製品評論をインターネット、専門誌で展開。日本で発売されているテレビ、プロジェクタ、AVアンプ、レコーダなどの主要製品は、そのほとんどを試聴している。 仕事がら映像機器やソフトを解析的に見る事が多いが、本人曰く「根っからのオーディオ機器好き」。ディスプレイは映像エンターテイメントは投写型、情報系は直視型と使い分け、SACDやDVD-Audioを愛しつつも、ポピュラー系は携帯型デジタルオーディオで楽しむなど、その場に応じて幅広くAVコンテンツを楽しんでいる。

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