やまもといちろうメルマガ「人間迷路」より

私たちの千代田区長・石川雅己さんが楽しすぎて

 千代田区民である私としましては、一見すると好々爺に見える石川雅己さんがタワーマンションの事業協力者向け住戸を奥さんと次男さんに割り当てられて百条委員会行きになってあんなにブレイクするとは思わなかったんですよ。

 そもそも高齢批判のあった4選においても、若い対立候補をあっさり蹴散らして圧勝しているあたり、もう少し手堅くてまともな人だと思ったんですけど、どうもそうではなかったということなんでしょうかね。

2017千代田区長選|地方選挙|選挙データベース

 もう千代田区長たる石川さんの大暴れぶりは各所で報じられていてこれ以上何をかいわんやというところではあるのですけれども、実のところ、石川さんがらみの千代田区利権というのは他にもいろいろあるのだという告発がメディア向けに乱舞しているところです。

千代田区 KKR旧九段坂病院跡地利用未定
https://www.kentsu.co.jp/webnews/view.asp?cd=171031500045

 百条委員会を通じて石川区長への刑事告発が相当という結論になったことをもって、これを不信任であるとし千代田区議会を解散させる、というのはかなりロックだと思うんですよ。晩節を汚すどころではありませんよね。

 話題として出ているのは、もともと自民党都連のドンと呼ばれた内田茂さんの女婿で千代田区議の内田直之さんにまつわる動向であります。もちろん、内田茂さん自身もいろんな噂のある人ではあったのですけれども無事に引退され、その地盤は内田直之さんに引き継がれたのだという話がまことしやかに出る一方、言うほどアカン人ではないという情報もあります。

ドンの娘婿が小野陣営を応援 自民都連が小池完全勝利の阻止狙う

 その内田直之さんが、前回の都知事選で小池百合子さんの対抗候補で維新から出馬して惜しくも供託金没収となった小野泰輔さんの応援に駆け付けるという話まで出ました。もちろん、タイミング的にヤバいので羽交い絞めにして応援演説まではさせずに通りかかっただけという話にしたようですが、きな臭い話はたくさんあるのが千代田区の良いところだと思うんです。

 ただ、YouTube動画でも触れましたが、おそらくは今回の話がわーわーなったところで刑事告発は不受理か、何かあっても不起訴で終わるでしょうし、また、千代田区は固有の事情として東京の中心部で昼間人口の多い構造を持つ一方、神田から神保町、番町のあたりまで個人所有の古い雑居貸しビルが乱立し、他の地域とはまた違った魅力ある都市開発の大変さ、むつかしさなども併せ持つ地域であります。

 この辺の千代田区事情もあり、また、栄えている中心区であるにもかかわらず有権者数は5万人もいないという「おいしくない地域」であることもあって、今回石川さんを少しでも小池百合子さんがかばうのかと思いきや「アテクシには関係ございません」的な反応をされてしまうあたり斬り捨てられた老兵・石川さんの物悲しい事情を垣間見ることができます。本来の任期は来年21年2月、そこまで粘れたところで5選はないよという状況ですし、何より石川さんの奥さんが利権の中心にいるのだという話も踏まえて考えると本来刑事告発されるとか選挙ネタで云々という話があるのだとするとむしろ石川さんの奥さんじゃないのかと思うわけであります。まあ、ある程度地域の事情を見聞きしていると確証はともかく何となく情報が入って来るものでありまして、いい湯加減で面白い感じの落としどころがあればいいなと思います。
 

【千代田区長タワマン疑惑】小池百合子さんのおかげで当選して、小池百合子さんにすでに切られた石川雅己区長が大暴れ!

 
 それにしても、千代田区もまともな区長がいないのかとか、区議で優秀なのが一人もいないぞなどの罵声も飛ぶんですけれども、華の東京都千代田区とはいえ所詮は一地方の小議会に過ぎず、なかなかむつかしいのかな、と思いますね。

 まあ区長・石川さんにおかれましては区民一人当たり12万円の給付金を無事に達成してから晩節を全うしていただきたく、同じ一区民ながらご武運をお祈り申し上げる次第でございます。

 

やまもといちろうメールマガジン「人間迷路」

Vol.Vol.304 千代田区長・石川雅己さんのあれこれに触れつつ、米大統領選の行方や深刻化するランサムウェア被害などを考える回
2020年7月31日発行号 目次
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【0. 序文】私たちの千代田区長・石川雅己さんが楽しすぎて
【1. インシデント1】トランプさん敗戦模様と併せてアメリカ国内の超党派による米中対立が日本にもたらすもの
【2. インシデント2】ランサムウェアが子供騙しの次元ではなくなってきている件
【3. インシデント3】経営情報グループ『漆黒と灯火』より
【4. 迷子問答】迷路で迷っている者同士のQ&A

 
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やまもといちろう
個人投資家、作家。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員を経て、情報法制研究所・事務局次長、上席研究員として、社会調査や統計分析にも従事。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も。日経ビジネス、文春オンライン、みんなの介護、こどものミライなど多くの媒体に執筆し「ネットビジネスの終わり(Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など著書多数。

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