高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

カビ毒ダイエットという新しい考え方

高城未来研究所【Future Report】Vol.349(2018年2月23日発行)より


今週も、東京にいます。

サウンドメディテーションのためのサラウンドミックスを詰めるのと同時に、冬季トレーニングもいよいよ大詰めになって参りましたが、脇腹から後ろにかけての贅肉が、なかなかとれません。

最後の最後に追い込みが足りないのか、これは年齢的なもので仕方がないなのか、と思っていたところ、数ヶ月前から日本でも受けることが出来るようになった「マイコトキシン」検査の結果が出てきました。

このマイコトキシンとは、いわゆる「カビ毒」のことで、経口摂取による有害物質です。
僕らは、食物中にあるカビ毒(マイコトキシン)を、意図せず日々摂取してしまっています。
カビ毒の主要源になっているのは、小麦、トウモロコシといった穀物、それにピーナッツ、果物、コーヒー、チョコレート、ワインなどに含まれ、摂取しているカビ毒が微量であってもダメージが蓄積していき、自身のパフォーマンスを落とす要因になっていますが、最近まで、体内の蓄積度を調べる良い検査がありませんでした。
ほっておけば、パフォーマンスどころか、免疫力が著しく落ち、神経を痛め、発ガン率が急速に高まります。

数年前にベストセラーになったデイヴ・アスプリー著「シリコンバレー式 最強の食事法」にも記載されていますように、カビ毒が含まれる代表的な食品が、(特に安価な)コーヒーです。
ブラジル産コーヒーの生豆を検査したある研究では、加工前の90%以上の豆がカビ毒に冒されており、また別の研究では、レギュラーコーヒーのほぼ50%がカビていることが判明した、とのことでした。

その上、デカフェというカフェインを除去したコーヒー豆のほうが、普通のコーヒー豆よりもカビ毒を多く含んでいて、その理由は、デカフェには比較的低品質のコーヒー豆が使われていることと、カフェインが天然の抗菌メカニズムとして働いているのに、それを取り除いてしまうことが要因とされています。

そこで、カビ毒の入っていないコーヒーを、デイヴ・アスプリーは「完全無欠コーヒー」(Bullet proof coffee)と、呼びましたが、そう簡単に入手できるものではありませんし、それなりに高価なものです。

また、コーヒーに限らず、現代社会に生きる多くは(特に湿度が高い地域で暮らすアジアの人々は)、様々な食品や環境から、慢性的に微量のカビ毒を摂取しており、特に炭水化物にカビ毒が多く含有しています。
実は、糖質オフや炭水化物抜きと言われるダイエットや食事法は、単に、糖質の問題ではなく、むしろ、カビ毒を体内に入れないことで効果があると、やっと最近になってわかってきたのです。

その上、このカビ毒は脂肪内に吸着し、どんなにトレーニングをしても「カビ毒を含んだ脂肪」は、落ちません。
つまり、昨年夏に40キロ台に体重を落としても、あらゆるトレーニングをしても落ちない僕の脇から後ろにかけての贅肉は、「カビ毒を含んだ脂肪」の可能性が高くあります。

そこで、数種のカビ毒がわかる検査(マイコトキシン検査)の結果を見ると、見事にカビ毒が体内に存在しています。
脂肪に入り込んだカビ毒によって、いくら体重を落としても、また、トレーニングを追い込んでも、落とすことができない脂肪があるのです。

このカビ毒を体内から押し出すデトックス方法のひとつは、専用のクレー(泥のこと)やクロレラなどの摂取をしながら、ひたすら時間をかけるしかないのですが、うまくいけば、数ヶ月で脂肪内に蓄積したカビ毒を押し出すことができ、なにもしないのに数キロ体重を落とすことが可能となります。

僕に限らず、それなりに年齢を経ますと、運動不足によって脂肪がつきやすくなったと多くの方々もお考えだったと思いますが、実は、長年溜め込んだカビ毒が、脂肪に入ってしまったためだとも考えられます。
それゆえ、カビ毒をデトックスするだけで、体重が大きく下がるのです。
なにしろ、これが検査で判明できるようになって、まだ数ヶ月です。
カロリーどころか、糖質も実はあまり関係ない、あたらしい「カビ毒ダイエット本」が、そのうちどこかから出版されるかもしれません。

今週から、僕はマイコトキシン検査の結果にしたがって、解毒をはじめました。
数ヶ月後、自分の腹周りが楽しみです。
その頃には、もう初夏でしょう。

 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.349 2018年2月23日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 未来放談
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 著書のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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