※高城未来研究所【Future Report】Vol.592(10月21日)より
今週は、八ヶ岳にいます。
登山シーズンも終わり、静かになった山麓は、もう紅葉の季節です。
今週、赤岳や天狗岳が初冠雪。
鷽(うそ)を見かけることが増え、ゆっくりと冬の足音が聞こえはじめました。
さて、ご質問を多々頂戴していることもありまして、今週は普段見ているドラマのお話し。
NETFLIXが韓国チャンネル化したことから徐々に関心が薄れ、最近はもっぱらディズニープラスとAmazonプライムで新作ばかり観るようにになりました。
なかでも、スターウォーズのスピンオフはすべて観ていまして、「マンダロリアン」、「オビ=ワン・ケノービ」から「アンドー」まで、アニメーション以外の実写は、時間を見つけて楽しんでいます。
面白いのは子供の頃から親しんだスターウォーズの世界観だけでなく、テレビシリーズでは映画とは違った撮影方法が駆使され、愛用しているシネレンズ「Black Wing 7」(https://7isatribe.com/)が多用されていることも僕にとっては見どころのひとつ。
このレンズは、スターウォーズのスピンオフ映画「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」の撮影監督ブラッドフォード・ヤングと、ARRIのレンタルオンリーの巨大カメラ「ALEXA65」のマネージメントを手掛けるニール・ファンソムのふたりが、既存のレンズでは描くことができない「ヴィンテージな未来」を映し出すために開発されました。
まさに「スターウォーズ」シリーズのためのレンズであり、実際、ディズニープラスのスピンオフ・シリーズで多用されています。
そんな中、現実世界では「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」で主人公ルークを演じたマーク・ハミルが、ゼレンスキー大統領直々の依頼で、ウクライナにドローンを届けるクラウドファンディングの代表に任命されました。
ウクライナ政府は「スターウォーズ」に重ね合わせて、ロシアを悪の帝国と決めつけたいのだと思われますが、インディペンデント映画の旗手だったルーカス・フィルムを帝国ディズニーが飲み込んだ現実を考えてみれば、ウクライナもすでにアメリカ帝国に飲み込まれた傀儡だと見ることもでき、今後、一旦収束しても「スピンオフ戦争」がはじまるかもしれません。
現在、ウクライナ紛争は数年前に予測した通り市販ドローンVS市販ドローンの戦いになってきました(https://www.reddit.com/r/ukraine/comments/y2uc4c/ukrainian_and_russian_uav_saw_each_other_and/)。
戦争が映画化する21世紀。
ウクライナの大統領が俳優出身なのも頷けるところです。
山ではすっかり日差しが優しくなってきました。
今年の撮影シーズンももう終わり。
そろそろ冬支度と来シーズンの準備のはじまりです。
高城未来研究所「Future Report」
Vol.592 10月21日発行
■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 連載のお知らせ
高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。
その他の記事
最新テクノロジーで身体制御するバイオ・ハッキングの可能性(高城剛) | |
教育としての看取り–グリーフワークの可能性(名越康文) | |
思考実験のための『もし、トランプさんが米大統領になったら』(やまもといちろう) | |
片思いの恋愛感情、相手に伝えるべき?(家入一真) | |
絶滅鳥類ドードーをめぐる考察〜17世紀、ドードーはペンギンと間違われていた?(川端裕人) | |
嘘のこと〜自分の中の「真実」が多数のリアリティによってひっくり返されるとき(川端裕人) | |
プログラミング言語「Python」が面白い(家入一真) | |
IR誘致に賭ける和歌山の今が象徴する日本の岐路(高城剛) | |
【第4話】キャンプイン――静かな戦いの始まり(城繁幸) | |
テクノロジーの成熟がもたらす「あたらしいバランス」(高城剛) | |
世界経済の混乱をどう生き抜くか(やまもといちろう) | |
国内IMAX上映に隠された映画会社や配給会社の不都合な真実(高城剛) | |
変化が予測できない時代(本田雅一) | |
「すべては2つ持て」–私の出張装備2015(西田宗千佳) | |
ファッション誌のネットを使った政党広告炎上は本当に“炎上”だったのか(本田雅一) |