高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

食欲の秋に挑むファスティング

高城未来研究所【Future Report】Vol.541(2021年11月1日発行)より

今週は、 富士山、宮崎、東京、金沢と移動しています。

金沢では、浦田クリニックの施設をお借りしながら初の断食ツアーを敢行しまして、代官山クリニックの田中先生にお越しいただき、血液栄養解析のデータを元に、脈診しながら個々によって最適なプログラムを組んでファスティングに挑んでいます。

参加者は、普段、僕と共に仕事する撮影部隊やポストプロダクションに従事する面々、それに近しい友人たち計10名ほどで、各人の血液栄養解析のデータに準じ、ハードコース、ミディアムコース、ライトコースにわけて取り組みを開始。
目的は、体内のデトックスと半ば強制とも言える脳のオイル交換です。

まず、一週間前に血液採取を行い、数日前からフリースタイル・リブレを装着。
前夜18時から食事や糖が入ったドリンクなどを控えていただきます。

金沢に集合後、浦田クリニック内セミナールームで簡単なガイダンスを行ない、併設されたカフェで作っていただいた特製ボーンブロス・スープとチキン・スープに、Brain Octan Oilと上質な塩を各人持参した山専ボトルに詰め込みます。
そして、二時間おきにフリースタイル・リブレのデータをみながら、適宜その人にあった最適なファスティングを指導します。

糖中毒を自力で脱出できない人で、血液解析上ハードなコースを進んでも問題ないと判断した人たちは基本的に水のみ。
随時血糖値のデータをみながら、どうしても必要な場合のみ、ボーンブロスを飲んでゴールに向かいます。

また、解毒を即するため、必要に応じてグルタチオンや水素、ダイナミックなどの点滴やデータにあわせてサプリメントを施します。
さらに宿便を促するため、プロバイオティクスも投与。
ちなみに、ファスティング中は、糖と分子構造が似ている高濃度ビタミンCやマイヤーズカクテル等の栄養点滴はご法度です。

初日は皆さんそれなりに元気なのですが、二日目の朝あたりからグッタリする人たちが続出し、脈診しながらDay2のプログラムを作ります。

今回は、二泊三日の簡易プログラムですが、本当は5泊程度必要です。
かつて日本軍の捕虜だったルイス・サンペリー二の伝記にありますように、飢餓状態に陥った捕虜たちの頭脳が突如明晰になり、一週間で外国語をマスターしたり、記憶から本を読み返す兵士がいたりと、脳のオイル交換は人間のパフォーマンスを脅威的に高めます。

いまのような糖中毒者ばかりになる以前の1967年にジョージ・ケイヒ博士が行なった研究では、断食をはじめて6-24時間程度で血糖値とインスリンが下がり、肝臓のグリコーゲンがブドウ糖を解放。
24時間から36時間程度で肝臓グリコーゲンが空になり、筋肉からブドウ糖を生産する糖新生モードに入ります。
その後、48時間から72時間経つとケトン代謝がはじまります。
そして96時間経つと脳のエネルギーの75%をケトン体から得るようになると発表しています。
つまり、脳のオイル交換を即すには、最低でも4-5日間の断食が望ましいのです。

それゆえ僕自身は、ツアーに入る2日前から何も食べずに参加しました。
この結果、開始から60時間ほどで尿を調べると16ミリモルに達し、「スーパーケトン人」に変身。
呼気を測ると72時間でMAX(99)まで到達。
基礎代謝が15%程度あがって疲れ知らずになり、勘も冴え渡ることがわかりました。

今回の体験を元に考えたのが、1日二食食べたあと60時間何も食べない、いままでにない食事法。
つまりは、月曜日朝と夕に食事をとって、木曜朝まで何も食べず、この日二食したあと、日曜朝までなにも食べない偏屈的食生活「60時間ファスティング」を、しばらく続けてみるとどうなるのか?

そんなことばかり考える食欲の秋の今週です。
 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.541 2021年11月1日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 連載のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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