高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

快適に旅するためのパッキング

高城未来研究所【Future Report】Vol.633(8月4日)より

今週は、イスタファーン、テヘラン、ドーハ、ダルエスサラーム、キリマンジャロ、アルーシャ、セレンゲッティと移動しています。

セレンゲッティは、タンザニア北部のマラ州・アルーシャ州・シニャンガ州にまたがる大サバンナ地帯にある国立公園で、大きさがほぼ日本の四国と同じ広域な生物圏保護区です。
セレンゲティとはマサイ語で「果てしなく広がる平原」の意。
ここにライオンやヌーなど様々な動物が約300万頭、原始からの姿のままで生息してまいます。

一方、悠々と暮らす動物たちとは逆に、ここもオーバーツーリズム状態にあります。

国立公園内のホテル数に制限があるため、他国のようなオーバーツーリズムならぬ「観光パニック」状態にはありませんが、1匹のライオンが昼寝していると、観光客をパンパンに乗せた数十台のサファリカーが黒煙を上げて取り囲むため、自然環境が保たれているとはとても言い難い状況です。
今後、タンザニア政府としても、どこかで策を講じると思われます。

さて、夏の旅行シーズンに本格突入したこともありまして、持ち物やパッキングに関して、多くのお問い合わせを頂戴いたしております。

・一ヶ月分の着替えを、どうやって9Lのバックパックに詰めているのでしょうか?
・食事に気を使っていらっしゃると思いますが、渡航先では何を食べていらっしゃるのでしょうか?
・機内食はお召し上がりになりますか?
・サプリメントは、どのようなものをお持ちになり、いつどのようなタイミングで飲んでいらっしゃいますか?
・今年の夏、お使いになっているカメラは、なんでしょうか?

などなどです。

まず、基本パッキングですが、一ヶ月分にあたる30枚の下着と靴下、そしてTシャツやシャツ等を、多くの方々が驚かれる9Lのバックパックどころか以前発売しました「GLAMPING TOTE」ひとつに全部詰めています!
どのようにパッキングしているかとお尋ねされても、ただ詰めているだけでして、格段「魔法」のようなテクニックはございません。

言い方を変えれば、先に「入れ物」を決めて、それにあわせるようにモノを選んでいるのですが、多分、多くの方々は先にお持ちになっているものやお持ちになりたいものを選んで、同じくお持ちの鞄に入れたり出したりしているのではないか、と思われます。

僕の場合は、今週のように短期間で何都市もまわることが多々ありまして、それゆえ、自分が体力を失わない大きさや重さを先に決めて、そのサイズのカバンに入れることを第一に考えます。
つまり、一ヶ月分の衣類は、トートバッグひとつに収まるだけと先に決めてしまいます。
言うまでもありませんが、そうして制限しないと快適に旅が出来ない&良い仕事ができないからです。

次に仕事道具の選定がありまして、現在使用しているのは、MacBook Pro14(M2)とiPad mini、そしてカメラはLeica Q3をこの夏は使用しています。
今回の旅路でLeica Q3を選んだ理由は、砂塵吹き荒れる中東各地で撮影したり、ブラジルのコーヒー工場で粉砕される豆をマクロで撮影したりと、いつも以上の堅牢さが必要になるだろうと考えました。
また、Q3が少し前に発売されたばかりなこともあってテストを兼ねて持ち出しましたが、実際に使用した結果は、前作に引き続きセンサーや操作性に癖があり、正直、動画を必要としなければ「Q2」で十分だと思いました。

この仕事道具(コンピュータとカメラ)の次に大切なのは、僕にとって良質なサプリメントです。
服はいざとなったらその地で購入したり洗ったりしながら、なんとか上手く着回したりできますが、良質なサプリメントを旅先で探すのは大変です。
中東の砂漠で砂塵から身を守る服は入手できても、熱波に対抗するサプリメントは購入できません(滋養強壮のスパニッシュ・フライなどはありますが)。

そこで、各種サプリメントを旅路にあわせて持ち込む必要があるのです。

次週、真夏を乗り切るサプリメント編に続きます!
 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.633 8月4日日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 連載のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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