※家入一真メールマガジン「家入学級」2015年4月7日 Vol.35より
【Q】私には今好きな人がいて、もうずーと片思いをしています。相手は高校の先輩で、部活をすごくがんばっていて、ちょっと近寄りがたい雰囲気もあるんですが、しゃべると意外とやさしくて、そのギャップに惹かれました。
初めて会話したときから気になり出して、もうすぐ1年が経ちます。あっという間に時間が経っていて、友だちには「告白しなよ」と言われたりしますが、たぶんフラれます。
気持ちを伝えたらこの片思いが終わってしまうと考えると寂しい。けど、このままずっと脈がない人を好きでいるのもつらいです。(J.U/女性)
【A】
LINE@でも、恋愛の悩み、不倫の悩み、多いですね。片思いの悩みは特に多い。そういう人たちに僕がいつも言うのは、「誰々のことが好きだ」という感情、誰かを好きになる行為は、すごく一方的なものだということ。
なので、まず自分の気持ちを相手に伝えましょう。言葉でもいいし、メールでもいいし、LINEでもいいのかもしれない。「あなたのことを私は好きです」と伝える。相手にボールを渡すんです。
もちろん、その結果どういうボールが返ってくるかはわからない。「俺には無理」かもしれないし、「俺も実はね」かもしれないし、どんなボールが返ってこようが、それは引き受ける必要があります。けど、まずボールを渡さない限りは、そこから何のアクションも生まれないよね。
だから、「どういった形であれ、まずボールを渡すところから始めたら」と片思いの悩み相談に対してはいつも言っています。
片思いに悩む人がどうして悩むかって、いろんなパターンがあるんだけど、「勇気が出ません」ってのが一つ。それから、「今の関係を壊したくない」「ずっと友だちだったから、伝えることで関係が壊れてしまうんじゃないかと不安」とか、あとは「相手に彼女がいる」とかね。
そういうのを全部抜きにして、難しく考えないで、「私はあなたをことが好き」ということは真実ですよね。友だち関係とか相手に彼女がいるとか関係なくて、好きであることは真実なので、じゃあまずその真実を伝えましょうと。
そしたら次は相手が投げる番。友だちでいたいから無理かもしれないし、彼女がいるから無理なのかもしれない。何が返ってくるかわからない。でも、自分でボールを持ち続けて、ずっと悩んでいても仕方ない。
それはほかの悩み相談にも同じことが言えます。例えば仲間のこと信用できませんとか、浮気ばっかされて彼氏のことが信用できませんとか、一方通行の人間関係の悩みには、同じ答えが使えます。
誰かを信頼するとか、誰かを好きになるってことはすべて一方的なことです。その一方的な感情を伝えないことには何も始まらないし、悩みは解決しません。ただし、どんな結果が返ってこようが背負う覚悟が必要です。「その覚悟ができない」と言われてしまったら、僕が何を言っても無駄なんですけどね。
家入一真メールマガジン「家入学級」
2015年4月7日 Vol.35時間割
1時間目:今日の授業「悩みが解決する!? プログラマー的思考のすすめ/嘘をつかない誠実さ」
2時間目:【Q&A】片思いがつらい/人の死とは?/宗教の勧誘
3時間目:ランダム写真日記
4時間目:メディア情報・活動予定/学級日誌/次号予告
ダメだけど、なぜかみんなに愛されてやまない連続起業家・家入一真が、4ヶ月の準備期間を経てメルマガ界に帰ってきました!(通算3度目) 学校嫌いだった著者が「学校では教えてくれない、この世を生きる術」について、ときにマジメに、ときにはゆるく語ります。日頃、twitterで寄せられる悩みに140字を超えて答えるコーナーや、ゲストを迎えた対談、講演録なども掲載。 自分の夢に向かって頑張っている人も、世の中にちょっと生きづらさを感じている人も。日本一自由な学び場メルマガ、「家入学級」に来たれ!
【料金(税込)】 648円 / 月 <初回購読時、1ヶ月間無料!!> 【 発行周期 】 月2回配信(第1,第3火曜日配信予定)
詳細・お申し込みはこちらから
その他の記事
ふたつの暦を持って暮らしてみる(高城剛) | |
『無伴奏』矢崎仁司監督インタビュー(切通理作) | |
大学の奨学金問題、貸し倒れ率見る限り問題にならないのではないか(やまもといちろう) | |
私的録音録画の新しい議論(小寺信良) | |
歴史が教えてくれる気候変動とパンデミックの関係(高城剛) | |
大きくふたつに分断される沖縄のいま(高城剛) | |
世の中は感情とシステムで動いている(本田雅一) | |
面接やプレゼンにも効果的! 「他人を味方に変える」ための3つのアプローチ(名越康文) | |
睡眠時間を削ってまで散歩がしたくなる、位置情報ゲームIngress(イングレス)って何?(宇野常寛) | |
19人殺人の「確信犯」と「思想の構造」(やまもといちろう) | |
「GOEMON」クランクインに至るまでの話(紀里谷和明) | |
【対談】類人猿分類の産みの親・岡崎和江さんに聞く『ゴリラの冷や汗』ができたわけ(1)(名越康文) | |
週刊金融日記 第295号【ビットコインで儲けたお金をベンチャー企業につっこもう、米国法人税率20%が実現すれば空前の好景気が到来する他】(藤沢数希) | |
毎朝、名言にふれる習慣を作ることで新たな自分が目覚める! 『日めくり ニーチェ』(夜間飛行編集部) | |
日本のエロAIが世界を動かす… ことにはならないかもしれない(やまもといちろう) |