
「ウィーワーク」と日本のコワーキングの違い
アメリカに「ウィーワーク」という会社があって、そこをモデルにしたビジネスに興味があります。
https://www.wework.com
ウィーワークは、コワーキングスペースをたくさん展開している会社で、今すごい伸びている。フリーランスの人って、普段会社で働くような一体感は得られないもの。けどウィーワークはうまいこと文化を作っていて、そのスペースはフリーランスの集まりなんだけど、会社みたいな雰囲気があるんです。
ウィーワークでは、頻繁にクラブイベントを開催したり、勉強会をしたり、キャンプをしたりしている。だから関わっているみんなが仲がいい。そういう、会社という組織とは別の、新しい仕事場に合った人間関係が、アメリカでは広がっている。これからの日本のモデルにもなるんじゃないかな。
フリーランスで働いている人に、フリーランスならではの不安とか、「こういうのがあったらいいのに」という希望をツイッターで聞いたところ、やっぱり収入に関する不安が最も多く、孤独を感じている人も結構いた。逆にフリーランスが気楽だという人もいたけど、大方は寂しいと思う瞬間がある。
それから、自分だけでは処理しきれない大きい仕事が来たとき、周りにどう仕事をふったらいいかわらないという声もありました。もしフリーランスのネットワークができていたら、「これ一緒にやる奴いない?」と募集したり、仕事をふり合ったりできる。もしかしたら、互助会みたいな仕組みを作って、保険とか、福利厚生とかもまかなえるかもしれない。
ウィーワークがそこまでカバーしているかわからないけど、いずれはそういう方向に進むと思う。今まで会社が担ってきたことを会社が担えなくなるので、一人一人が寄り添い合って生きていくしかない。その仕組みをどうビジネスにするかというのに興味があります。
日本にも、コワーキングスペースはいくつもあります(※メルマガ2時間目で紹介)。それぞれいろいろなスタイルがあるけど、大事なのは適度な距離感。なかにはコワーキングスペースの人間関係に巻き込まれたくない人もいると思うし、普段は話好きな人でも一人で作業したい日だってあると思う。どんな人でも働けるコワーキングスペースが理想的ですね。一度ウィーワークスに視察に行きたいです。
居場所作りはネットワーキングが大事
日本のコワーキングスペースの場合、どうしても自分のブランドで孤立したがるんですよね。例えば地方に行くと、コワーキングスペースを自前でやってます、という人がいるけど、ピンで展開してもうまくいかないと思うんですよね。やっぱりコワーキングスペースはネットワークしていくビジネスなので。
日本人が独立したがる傾向は、リバ邸をやっていても感じました。とあるリバ邸が「違う名前でやりたい」と言い出して、止めなかったけど、「なんでそうなっちゃうかな」と疑問を感じた。僕もリバ邸という名前にこだわっているわけじゃないけど、そう言われたときは、「何も伝わってなかったんだな」と残念な気持ちになりました。
彼らからしてみれば、自分たちが何者でもなかったとき、リバ邸が受け入れてくれる存在だったわけです。それで救われたのだから、次へつなげていくべきないのに、ちょっと自分たちの居場所ができたら、今度は守る方向に動いてしまう。すぐに内輪意識ができてしまうというか。人って悲しいなと思います。居場所ができた途端、自分に居場所がなかった頃のことを忘れてしまうんですよね。
僕はキメラで雇用関係のサービスを作っているけど、コワーキングスペースやフリーランスの働き方についてもすごく考える。相反することではないと思っています。会社という形態はこれからも引き続き必要なものです。でも、そこからあふれる人がこれから増えていくのは明確。望んでフリーランスになるならいいけど、望まずにフリーランスとか非正規雇用になってしまう人については、解決していかなくてはいけない。
採用や雇用についての事業と、フリーランスの人たちの居場所を作る事業は、むしろ両方やって行くべきなんですよね。
<この記事は家入一真メールマガジン「家入学級」Vol.47(2015年10月6日発行)からの抜粋です。続きは下記メールマガジンをご購読してご覧ください!>
家入一真メールマガジン「家入学級」
Vol.47(2015年10月6日発行)目次
1時間目:今日の授業「コワーキングスペースから見る居場所作り」
2時間目:日本のコワーキングスペース例
3時間目:「深夜のお悩み相談」一問一答
4時間目:メディア情報・活動予定/学級日誌/次号予告
その他の記事
|
影響力が増すデジタルノマド経済圏(高城剛) |
|
川端裕人×オランウータン研究者・久世濃子さん<ヒトに近くて遠い生き物、「オランウータン」を追いかけて >第1回(川端裕人) |
|
これから「研究者」がマイノリティになっていく?(家入一真) |
|
歴史が教えてくれる気候変動とパンデミックの関係(高城剛) |
|
「5類」強行の岸田文雄政権が僕たちに教えてくれたもの(やまもといちろう) |
|
在留外国人の国民健康保険問題と制度改革への道筋とかの雑感(やまもといちろう) |
|
「ブロマガ」はプラットフォームになり得るのか(小寺信良) |
|
素晴らしい東京の五月を楽しみつつ気候変動を考える(高城剛) |
|
浜松の鰻屋で感じた「食べに出かける」食事の楽しみと今後の日本の食文化のヒント(高城剛) |
|
住んでいるだけでワクワクする街の見つけ方(石田衣良) |
|
いまさらだが「川上量生さんはもう駄目なんじゃないか」という話(やまもといちろう) |
|
「自己表現」は「表現」ではない(岩崎夏海) |
|
アーミテージ報告書の件で「kwsk」とのメールを多数戴いたので(やまもといちろう) |
|
「USB-C+USB PD」の未来を「巨大モバイルバッテリー」から夢想する(西田宗千佳) |
|
世界は本当に美しいのだろうか 〜 小林晋平×福岡要対談から(甲野善紀) |












