寝転んで、お腹を掻きながら
「おとな学」なんていうタイトルで、原稿を書いているわけですが、じっさいのところ「おとな」を定義するものなどはないのです。
まさに、ヘーゲルがいうように「王が王であるためには、家臣がいるから」というほかはありません。「おとながおとなであるためには、こどもがいるから」ということですね。では、こどもとは何かということになりますが、こちらの方も定義することなどはできません。「こどもがこどもであるためには、おとながいるから」という他はないのです。
現代という時代は、このこどもとおとなの境界線があいまいになった時代だといえるだろうと思います。その理由は様々あるのでしょうが、わたしは市場経済の隆盛というものが、大きな理由のひとつではないかと考えています。
今回はそのことをご説明しましょう。
もともと、定義も公準もない「おとな」とか、「こども」といった言葉をめぐっての考察ですので、科学的な根拠のある話ではありませんし、何か答えが出てくるような問題でもありませんので、寝転んで、お腹でも掻きながら、お読みいただければ結構です。
寝転んで、お腹を掻きながら、書物を読むというのは、実はわたしが描いているおとなのイメージでもあるわけです。こどもはそんなことしませんからね。
その他の記事
アーユルヴェーダのドーシャで自分が知らない本当の自分と対面する(高城剛) | |
偉い人「7月末までに3,600万人高齢者全員に2回接種」厳命という悩み(やまもといちろう) | |
岸田文雄さんが増税判断に踏み切る、閣議決定「防衛三文書」の核心(やまもといちろう) | |
「中華大乱」これは歴史的な事項になるのか(やまもといちろう) | |
「暗い心」から脱するための、あまりにもシンプルな指針(名越康文) | |
先行投資か無謀な挑戦か ネット動画事業に関する是非と簡単な考察(やまもといちろう) | |
高橋伴明、映画と性を語る ~『赤い玉、』公開記念ロングインタビュー(切通理作) | |
子どもに「成功体験」を積ませることよりも、親の「しくじった話」が子どもの自己肯定感を育むってどういうこと?(平岩国泰) | |
「ローリング・リリース」の苦悩(西田宗千佳) | |
iPad「セカンドディスプレイ化」の決定版?! 「Luna Display」(西田宗千佳) | |
「脳内の呪い」を断ち切るには(西條剛央) | |
IoTが進めばあらゆるモノにSIMの搭載される時代がやってくる(高城剛) | |
週刊金融日記 第285号<暗号通貨トレーディング失敗記録もぜんぶメルマガ読者にお見せします、株式市場は日米の政策期待に期待他>(藤沢数希) | |
安倍昭恵女史と例の「愛国小学校」学校法人の件(やまもといちろう) | |
都市近郊の統一地方選が「ドッチラケ」な理由(小寺信良) |