「得意を伸ばす」のと「苦手を克服する」のはどちらが重要?
その上で、小学校の段階で「得意を伸ばす」のと、「苦手を克服する」のはどちらが重要か? と問われれば、これは絶対に「苦手を克服する」が答えになります。なぜなら、小学校で習うことは基本的に今後生活をしていく上で絶対に必要な生活知識だからです。社会に出たときに、小学校レベルの知識がなければ、「アホか」と言われてしまいます。小学校時代に苦手があるということは、将来通常の生活に支障が出る、最低限の常識レベルを習得できていないということであり、今後の人生に大きな影響を及ぼすことになるのです。
どの教科も、学年が進めばどんどん内容が複雑になっていきますし、中学校や高校でその教科が得意になるかどうかは「基礎がどれだけできているか」に大きく影響されます。例えば、社会科は基本的な事柄は暗記して知っていることを前提に、その後の勉強が進んでいきますから、基礎を暗記していないと授業を理解できません。そうなると、社会科の授業は子どもにとっては苦痛以外の何物でもなくなってしまいます。極端な場合では、それが原因で高校の授業が苦痛になり、「高校なんてつまらない、中退しよう」というようなところまでいってしまうことだってあり得るのです。
ですから、親としては、子どもの苦手な教科の苦手な部分を理解し、そこを克服させてあげることが大切です。子どもの好き嫌いの原則は「できるから好き、できないから嫌い」です。子どもがある教科を「嫌い」と言えば、それは嫌いなのではなく「できない」と訴えているのだと理解しましょう。何ができないの? ということを分析して方向性を指示してあげるのです。
その他の記事
|
「すぐやる自分」になるために必要なこと(名越康文) |
|
持たざるもの、という人生(小寺信良) |
|
少子化問題をめぐる日本社会の「ねじれ」(岩崎夏海) |
|
YouTubeを始めて分かったチャンネル運営の5つのポイント(岩崎夏海) |
|
光がさせば影ができるのは世の常であり影を恐れる必要はない(高城剛) |
|
グローバル化にぶれないアフリカのエッジの象徴としてのエチオピア時間(高城剛) |
|
日本はポストウクライナ・ロシア敗戦→崩壊「後」に備えよ、という話(やまもといちろう) |
|
ようやく到着 ポータブル原稿書きマシン「Gemini」(小寺信良) |
|
人間は「道具を使う霊長類」(甲野善紀) |
|
「けものフレンズ」を見てみたら/アマゾン・イキトスで出会った動物たち(川端裕人) |
|
見捨てられる子供の安全(小寺信良) |
|
「脳ログ」で見えてきたフィットネスとメディカルの交差点(高城剛) |
|
大観光時代の終焉(高城剛) |
|
「ネットが悪い」論に反論するときの心得(小寺信良) |
|
立憲民主党の経済政策立案が毎回「詰む」理由(やまもといちろう) |











