「得意を伸ばす」のと「苦手を克服する」のはどちらが重要?
その上で、小学校の段階で「得意を伸ばす」のと、「苦手を克服する」のはどちらが重要か? と問われれば、これは絶対に「苦手を克服する」が答えになります。なぜなら、小学校で習うことは基本的に今後生活をしていく上で絶対に必要な生活知識だからです。社会に出たときに、小学校レベルの知識がなければ、「アホか」と言われてしまいます。小学校時代に苦手があるということは、将来通常の生活に支障が出る、最低限の常識レベルを習得できていないということであり、今後の人生に大きな影響を及ぼすことになるのです。
どの教科も、学年が進めばどんどん内容が複雑になっていきますし、中学校や高校でその教科が得意になるかどうかは「基礎がどれだけできているか」に大きく影響されます。例えば、社会科は基本的な事柄は暗記して知っていることを前提に、その後の勉強が進んでいきますから、基礎を暗記していないと授業を理解できません。そうなると、社会科の授業は子どもにとっては苦痛以外の何物でもなくなってしまいます。極端な場合では、それが原因で高校の授業が苦痛になり、「高校なんてつまらない、中退しよう」というようなところまでいってしまうことだってあり得るのです。
ですから、親としては、子どもの苦手な教科の苦手な部分を理解し、そこを克服させてあげることが大切です。子どもの好き嫌いの原則は「できるから好き、できないから嫌い」です。子どもがある教科を「嫌い」と言えば、それは嫌いなのではなく「できない」と訴えているのだと理解しましょう。何ができないの? ということを分析して方向性を指示してあげるのです。
その他の記事
|
近頃人気があるらしいコンサルタントという仕事の現実とか(やまもといちろう) |
|
なぜ人は、がんばっている人の邪魔をしたくなるのか(名越康文) |
|
中国人にとって、「村上春樹」は日本人ではない!?(中島恵) |
|
個人の情報発信で考えていること(やまもといちろう) |
|
人も社会も「失敗」を活かしてこそサバイブできる(岩崎夏海) |
|
教育としての看取り–グリーフワークの可能性(名越康文) |
|
“美しい”は強い――本当に上達したい人のための卓球理論(上)(山中教子) |
|
感度の低い人達が求める感動話(本田雅一) |
|
Apple、SONY……「企業の持続性」を考える(本田雅一) |
|
お盆の時期に旧暦の由来を見つめ直す(高城剛) |
|
『外資系金融の終わり』著者インタビュー(藤沢数希) |
|
ひとりで「意識のレベル」を測る方法(高城剛) |
|
かつて輸出大国だった日本の面影をモンブランの麓でモンブラン・ケーキに見る(高城剛) |
|
日本の未来を暗示する名古屋という街(高城剛) |
|
「節分」と「立春」(高城剛) |











