岩崎夏海
@huckleberry2008

部屋を活かせば人生が変わる!

部屋を活かせば人生が変わる! 部屋が片付けられない人の5つの罠

ワナその1「掃除機を部屋の奥にしまっている」

 

まずはじめは、「掃除機のワナ」である。多くの人が、これにハマっている。

「掃除機のワナ」とは、掃除機を「汚いもの」ととらえてしまい、なるべく部屋の奥の方にしまおうとする考えのことだ。部屋の目立たないところにしまおうとする。その方が「部屋がきれいだから」というわけだ。

しかしこれによって、結果的に掃除機を出しにくく、使いにくくさせている。そして掃除機が出しにくくなると、自然と掃除をしなくなる。そのため、「部屋が汚くなる」という悪循環におちいるのだ。

 

→解決方法「掃除機は、最も出しやすい、使いやすい場所に収納すべし」

 

ワナその2「家具を『テトリス』のように配置している」

片付けられない人は、部屋に家具を置くとき、まるで「テトリス」のように、なるべく隙間を埋めるようにして配置してしまっている。

66402b1ee7004abe3a6d8a81b0705d8e3de640ae

その方が部屋を広く使えるので合理的――と思っているのだ。

しかしながら、そういうふう隙間を埋めてしまうことで、だいじな「動線」というものが消されてしまっている。そうして、部屋の中のいろんな場所に「到達できない」という弊害に見舞われているのだ。

例えば、よくあるのが「窓のある壁にベッドを密着させる」というケースだ。

これは、部屋を効率的に使っているようで一見合理的に見えるが、しかし実際は、窓を開けるときに一旦ベッドの上に乗らなければならなくなるので、「窓を開けにくくさせる」という弊害が発生する。

そして窓を開けにくくさせると、空気が淀んでホコリやチリが溜まりやすくなる。ホコリやチリが溜まると、それが舞い上がるのが嫌なので、結局掃除をしなくなる――という悪循環におちいってしまうのだ。

 

→解決方法「家具は隙間を空けながら配置すべし」

1 2 3
岩崎夏海
1968年生。東京都日野市出身。 東京芸術大学建築科卒業後、作詞家の秋元康氏に師事。放送作家として『とんねるずのみなさんのおかげです』『ダウンタウンのごっつええ感じ』など、主にバラエティ番組の制作に参加。その後AKB48のプロデュースなどにも携わる。 2009年12月、初めての出版作品となる『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(累計273万部)を著す。近著に自身が代表を務める「部屋を考える会」著「部屋を活かせば人生が変わる」(累計3万部)などがある。

その他の記事

コロナウイルス(COVID-19)対策で専制・共産国家のやり方を称賛するのって怖ろしくない?(やまもといちろう)
タバコ問題を考えなおす(川端裕人)
弛緩の自民党総裁選、低迷の衆議院選挙見込み(やまもといちろう)
楽天モバイルが先行する“MNO”に追いつくために(本田雅一)
野党共闘は上手くいったけど、上手くいったからこそ地獄への入り口に(やまもといちろう)
GAFA+Nの存在感、その価値の本質(本田雅一)
教科別の好き嫌いをなくすには?(陰山英男)
絶滅鳥類ドードーをめぐる考察〜17世紀、ドードーはペンギンと間違われていた?(川端裕人)
パラリンピック「中止」の現実味と、五輪中止運動のこぶしの下ろし先(やまもといちろう)
「現在の体内の状況」が次々と可視化される時代(高城剛)
想像以上に脆い世界で生き残るための条件(高城剛)
津田大介×高城剛対談「アフター・インターネット」――ビットコイン、VR、EU、日本核武装はどうなるか?(夜間飛行編集部)
統計学は万能ではない–ユングが抱えた<臨床医>としての葛藤(鏡リュウジ)
ハードウェア事業を見据えたアップルのしたたかなプラットフォーム戦略(本田雅一)
努力することの本当の意味(岩崎夏海)
岩崎夏海のメールマガジン
「ハックルベリーに会いに行く」

[料金(税込)] 880円(税込)/ 月
[発行周期] 基本的に平日毎日

ページのトップへ